学園概要
1976年に開設した八坂学園は、育てる会が日本初の山村留学を実施した山村留学発祥の地です。山村留学の拠点となるセンターは標高1000mの高台にあり、自然観察ビジターセンターや農村文化体験水車小屋、ならの森キャンプ場などが併設された、山村生活体験活動・自然体験活動の拠点にもなっています。
八坂地区を心のふるさととした修園生数は延べ1000名を数え、家族ぐるみの長い心のお付き合いが続いています。
「農の心 人を育てる」という考えから生まれた山村留学のモデルとして、全国からも注目されている学園です。
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地域の概要
北アルプスの玄関口、信濃大町駅から車で15分ほどの北アルプス山麓にある大町市八坂地区は、標高450m~1000mの間に集落が点在し、複雑な地形の中に豊かな自然と山村生活文化が残されています。長野県自然百景に選ばれた唐花見湿原では、季節に応じた様々な動植物の変化が見られ、森に目を向ければリス・ノウサギ・テン・ニホンジカが生息しています。
また、あちこちでお目にかかれるのが、愛らしい道祖神。その数はおよそ50体、人々が家の安全や縁結びの願いを込めてたてたものと言われています。手つかずの自然の中に息づく歴史・文化が訪れる人を迎えてくれる、それが八坂です。
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学園の主な行事
【春】
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【夏】
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【秋】
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【冬】
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小学校
センターから約4kmのところにあり、1学年1クラスの小規模校です。学校でも体験教育を重視しながら、地域の特性に根ざした総合学習的な授業に早くから取り組んでいる学校です。教育委員会とともに学校長をはじめ教職員も、留学生の生活を理解しながら、きめこまかい学校教育を行っています。
また、公民館が主催し、センターが中心となって指導を行う「通学合宿」には八坂小5年生全員が参加し、地元の子もセンターに寝泊りをしながら通学し、留学生と同じ生活を体験するなどの活動を行っています。
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中学校
センターから約5kmのところにあり、1学年1クラスの小規模校です。山間の渓谷にある小さな学校ですが、そこにはいつも子ども達の笑顔と歓声があります。学校行事として、特産であるそばを育て、そば打ちまで習得する食文化の体験学習や、奉仕作業としてのガードレール磨き等、地域に根付いた取り組みが伝統的に行われています。
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受入農家(受け入れホームステイ家庭)
山村留学制度が始まった43年前当時は、ホームステイ先の家庭がほぼ「農家」であったため、この名称を用いてきました。現在でも、専業農家の御家庭もいますが、中には、Iターンで移住されてこの地で暮らす御家庭が引き受けてくださる例もあります。ただ、いづれにしても、この山村の山あいで、人と自然との繋がりを大切にしながら暮らしを営む方々が、子どもたちの御世話をして下さっています。定期的にセンターに集まり農家会合を行い、子ども達の様子や出来事を報告するとともに、指導員と情報交換を行います。
地域の一員として、家族の一員として過ごす場は、留学生にとって本当の山村での生活を体験する場でもあるのです。