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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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脱穀


10月3日(木)

稲刈りをした日から半月が経ち、日中も涼しさを感じるようになりました。

この日は学校が休みで、脱穀の作業を行いました。

前回刈り取り、はざかけして天日干しした稲を、今回は脱穀して籾を採る作業です。

籾とは、お米の外側に固い殻が付いた状態のものです。この殻(籾殻)を外すと中から玄米が出てきます。これを精米することでやっと白米ができます。

作業を始める前に、一人一本稲をとり、指で脱穀して手作業の大変さを体験しました。

4月の田起こしから始まった田の作業も、いよいよ最後となりました。まずは足踏み脱穀機を使用して、稲から籾を外します。
扱いが少し難しいので、声を掛け合い協力して作業していきました。

外した籾をふるいにかけて、混ざってしまった藁などを取り除きます。

さらに「とうみ」という農具を使い、風の力で細かなゴミや空の籾などを取り除きます。

約1時間半、一生懸命作業をして、どれくらい進んだかを確認する子ども達。全体の3分の1も進まず、「まだこんなに稲がある」と、昔の労働の大変さを体感していました。

残りの稲はハーベスターで一気に作業していきます。
みるみるうちに籾が取り除かれていく稲をみて、「あっという間だね...」と文明の利器を目の当たりにした子ども達。

こうして、今年も無事に全ての脱穀が終わりました。
終了は約9袋、約1.3石分に換算されます。「1石」というのは、成人が1年間で消費するお米の量と言われています。つまり学園生と指導員、合わせて約30人でこれだけ時間や手間をかけてきても、1年間に1人しか賄うことができないということです。
「少ないね...」と、お米を食べられるようにするまでの苦労が身に染みて分かった様子の子ども達でした。

収穫したお米は精米をし、収穫祭で祭壇にお供えした後に美味しくいただきます。子ども達には、稲作を通じて得た学びや感謝を胸に収穫祭に臨んで欲しいと思います。















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