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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

第42回 収穫祭


11月18日、19日の2日間、山留生活の一大イベントである収穫祭が行われました。当日の朝には、「緊張する!」「楽しみ!」「不安・・・」など、様々な声が聞かれましたが、1日目には、自然の恵みに感謝する式や農事暦発表から始まり、個人体験発表、民話劇や太鼓発表など、子供たち1人ひとりが自分の力を発揮し、生き生きと発表する姿が見られました。

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個人体験発表では、「ここでしかできない」八坂・美麻ならではの、自然や生物、モノづくり、食、地域文化などの体験について、1人ひとりが体験に基づき、堂々と発表していました。

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民話劇では、それぞれが自らの殻を破り、役になりきり懸命に演じていました。

民話劇の中のセリフで、「当たり前のことばがあるけどせぇ、そんなもん何にもないってことだじ。」という言葉が出てきます。その言葉通り、民話劇を一から作り上げていく過程や発表の舞台において、普段の生活は当たり前ではなく、たくさんの人たちに支えられているということを実感したのではないでしょうか。

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その日の夜には、農家さん、山留生とその保護者の方々で「会食会」を行いました。

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山留生は、日ごろお世話になっている農家さんにお酌をするなど、おもてなしをし、改めて太鼓や民舞の発表もしました。

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保護者と修園生も混ざり、「はねこ」の舞。

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収穫祭2日目。この日は気温も低く雪が舞う天気。

皆疲れが出始めているころだろうと思いきや、2日目の太鼓発表でも、再び力強く叩く姿が見られ、模擬店では保護者の方々や農家さんとともに、自分の担当のテントで焼きまんじゅうやたこ焼きなどを売る姿が見られました。

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収穫祭にて、子供たちがひたむきに発表する姿を見て、お世話になっている農家さんや地域の方々から、「子どもたちのエネルギッシュな発表、すごい!」「太鼓の迫力に圧巻!」「八坂の昔のことを想い起こしてくれる発表に心打たれた。」など嬉しい声もたくさんいただき、収穫祭の一番の目標であった、「日ごろの感謝を伝えること」ができたのではないかと思います。

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収穫祭から2日後、辺り一面は、雪化粧に。いよいよ、来月にはスキー活動の始まりです。

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今朝は、20cmの積雪の中、元気に学校へ通学していきました。


23:26


収穫祭前、ラストスパート


収穫祭前、最後の週末を過ぎ、子どもたちの発表準備は大詰めを迎えました。

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個人体験では、体験したたくさんの内容を、短時間でいかに伝えるか、まとめと発表の段階へ仕上げていくのがまた難しい作業。指導者とやりとりをしながら、それぞれ持ち時間3分?5分の使い方を悩みつつ、工夫を重ねています。

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民話劇や演目の練習では、「まだまだ」「まだまだ」と、練習を終える度に反省会をし、お互いに「こうした方がいい」「まだ声が出る」など気づいた点を指摘し合いながら、本当に一歩ずつ、階段を駆け上がっています。

3週間という長いセンター生活で、疲れも出てきてお互いがぶつかることもありますが、収穫祭という大舞台へ向けて、これまで培ってきた精神力と助け合いで、最後の意識を高めています。


12:00


氷点下1度


何だか今日はいつもと空気が違う、そう感じた矢先、朝6時の気温はマイナス1度、氷点下となっていました。

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木々の葉の色づきに秋らしさを感じつつも、立冬を迎え、センター周辺の草花も雪化粧をし始め、段々と冬に近づいていくようです。

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センター前の棚田の向こうには雲海が広がり、太陽の光を浴び、雪化粧した草花もきらきらと光っていました。

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収穫祭まで残り8日。学園生は学校とセンター生活との両立に苦労しながらも、それぞれが思い思いに収穫祭に向けて準備を進めています。


08:26


収穫祭へ向けて


センター入りをして1週間ほどが経ち、朝晩と肌寒くなり木々の葉っぱも紅く色づいて、秋が深まってきました。

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3連休は、朝から夕方まで個人体験活動に没頭する学園生たち。「もうこんな時間!?まだ弁当食べてないよー」と急いで弁当を食べるなど、時が過ぎるのはあっという間の様子。地域を歩いたり、話を聞いたり、習ったり、作ったり、拾ったりなどなど、たくさんの方々に教えてもらいながら進めています。

夕方からは、民話劇と太鼓の練習。

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全員で取り組む民話劇は、空いた時間を見つけながら、自分の役のセリフを覚え、全体で合わせて役を作っていきます。部屋の中でボソボソつぶやきながら練習する様子も。練習では、まずは「自分のカラを破ること」を意識しながら、少しずつ役になりきる姿が出てきました。

ただ、裏方(幕や照明、小道具大道具)の役割や、太鼓の出し入れ、セリフの方言、表情、身振り手振りなど、課題はまだまだ。

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お腹から声が出るように発声練習も。

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太鼓では、それぞれが覚えたリズムや叩く音を、周りの人と合わせていくのがまた大変なこと。とにかく練習を重ねていくしかありません。

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収穫祭へのカウントダウンも始まりました。

同時に、ミーティングも同時並行で重ねて行っています。自分たちが舞台に立つとき、本当に堂々と自信を持って成長した自分を見てもらうには、日々の生活習慣や、お互いの関係を見直していかなければならないこと。「ただ何となく」「中途半端に」では収穫祭を行う意味がないこと。大変なことではあるけれど、これまで積み重ねてきた大切なことをもう一度取り戻し、それぞれが本気で取り組み、「やってよかった」と心から思える収穫祭となるべく、それぞれが「自分がやるべきこと」「みんなのために自分ができること」を見つめ直す日々が続いています。

ここからが正念場。あらゆる「想い」を全身で伝える場に向けて、意識を高めています。


10:01


美麻地区・八坂地区文化祭


農家活動中の10月22日に美麻地区文化祭、10月28日、センター入りの次の日に八坂地区文化祭がありました。どちらの地区文化祭でも、それぞれ学校で取り組んだ総合発表やダンスなどを発表し、学園生全員では太鼓を演奏しました。

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美麻地区文化祭では、上手くいかなかったと悔しがる声が聞こえましたが、八坂地区文化祭では、美麻地区文化祭での反省も生かされ、以前よりも堂々と太鼓を叩く姿がありました。山留生が太鼓を叩く姿を初めて見たという方は、「素晴らしい!」と感激している方も多く、学園生を受け入れてくださっている農家さんも「りっぱだね。」と涙されていました。

しかし、学園生は、まだまだ自分たちの太鼓の演奏に満足していない様子。これから収穫祭まで、どれだけ伸びるのか、伸びしろが楽しみです。


11:56


大町アルプスマラソン


10月15日(日)

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雨予報で天気が心配される中、アルプスマラソン大会が開催され、学園生たちも3キロ種目に参加しました。

普段から通学路を歩いているので、みんな「疲れたー」と言いながらも平気な顔でゴールまで帰ってきました。

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ゴールしたあとは、地域の方々が提供するリンゴやきのこ汁、地元の手作り豆腐を頂きました。

帰りは温泉に入りセンターで昼食を食べて、夕方に農家入りをしました。

次回のセンターは、いよいよ収穫祭です。子どもたちも気合いを入れて、着々と準備を進めています。


17:10


タイ学生との交流・脱穀


10月7日(土)は、9月に刈り取った稲を脱穀しました。

この日は、日本とタイの交流事業中で、タイの中高生たちと一緒に作業をしました。

タイの中高生総勢20名は、6日から10日まで滞在し、日本の文化体験やホームステイ、学校との交流など、稲作を共通とする文化交流を目的として過ごしました。

最初に、昔の農機具の使い方や仕組みを聞き、1人一本、稲を手で脱穀する体験もしました。

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足踏み脱穀機を使い、稲から籾を外していきます。初めて体験する子たちは、足踏み脱穀機の迫力に驚いている姿がありました。上級生たちが下級生やタイの学生たちに、教えながら作業を進めました。

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千歯扱きも使って脱穀します。

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脱穀した籾は、一度ふるいにかけて大きな藁くずをとっていきます。

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最後は、唐箕にかけて風の力を利用し、軽い藁くず、くず米を飛ばしてお米を選別していきます。

唐箕は、一定の速さでハンドルを回さないと、選別にむらが出来てしまいます。声を掛け合って「そのぐらいでいいよ」と、調整しながらハンドルを回しました。

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午前中いっぱいで、脱穀の作業が終わり、今年は籾袋に約7袋収穫をすることが出来ました。

11月の収穫祭(新嘗祭)後、12月頃に、新米が食卓に並びます。おいしいお米になっているか楽しみです。


16:32


ありがとう、テル。


10月7日、センターの飼い犬「テル」が永眠しました。

この学園に3代目のテルとして来てから約13年、ずっと、家族の一員として過ごしてくれました。

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別れは突如。急に体調を崩し、動物病院へ運びましたが、延命措置をして入院手続きをしたのもつかの間、静かに息を引き取りました。

センターの前庭で、毎朝のつどいも13年間皆勤賞。みんなが学校へ向かうと、見えなくなるまで淋しそうな声で鳴き、帰って来る姿を見つけると、しっぽを振って喜んで迎えてくれたテル。

時にはタヌキと闘ったり、野生動物にほえ続けたりと、勇敢な面もありました。

けれど、とにかく優しく穏やかな犬で、子どもたちはテルのことが大好きで、テルも子どもたちが大好きで、本当に可愛らしい犬でした。

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翌日の夜、悲報を伝えると、子どもたちは泣き崩れました。テルの亡骸に手を合わせ、ずっと撫でて離れない子どもたち。それでも、「生きていることは当たり前ではないよ、すごいことだよ!生きている今を、限りある命を、精一杯生きるんだよ!」と、動かなくなったテルの姿は、力強いラストメッセージを子どもたちへ送ってくれました。

10月9日、三連休の最終日、子どもたちが採ってきた秋の花々と、テルへの感謝の気持ちを綴った手紙で色鮮やかに飾られたテルの棺。すっきりと青く晴れ渡る秋空へ、テルは真っすぐに昇っていきました。

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骨になったテルは、センターの敷地内に埋葬し、これからもそばでみんなを見守っていてもらう予定です。

テル、13年間、本当にありがとう。

これからもずっと、八坂美麻の広く澄んだ空の上から、みんなを見守っていてください。


19:52


センターの様子


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センター周辺の木々の葉が少しずつ紅く色づき始め、朝晩と冷え込むようになりました。

学園生は、「寒いよー」と言いながらも元気よく、時には駆け足で学校へ通っていきます。帰りには、アケビを採ってくる子もいました。収穫祭に向けて、一人ひとり基本的生活習慣を意識しながら、個人体験、太鼓演目練習等に日々取り組んでいます。

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明日は、前回のセンター中に刈り取った稲を脱穀します。


09:20


3連休(稲刈り・八坂カルタ大会・長野市歴史巡り)


9月16日から18日までの3連休は、台風の影響もあり船舶や日本海活動と引き換えに、学園生は稲刈り、八坂カルタ大会、長野市歴史巡りなどを楽しみました。

<稲刈り>

3連休1日目は、台風前にと、9月16日(土)の午前中に稲刈りを行いました。

隣の田んぼでは機械音とともに、あっという間に稲刈りが終わっていましたが、山留生は全て手作業で稲刈りを行いました。そして、2人1組のペアで稲を刈り、受け取った学園生が稲を結束し、はざかけ(天日干し)をするという作業を何度も繰り返しました。

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田んぼのぬかるみで「足が抜けないー!助けてー!」と大騒ぎする学園生を笑いながらも「1・2・3」と周りにいる学園生が手を貸したり、「あともう少し、がんばろう!」「手空いてる人、落穂拾って!」などと声を掛け合ったり、時には即興で稲刈りの歌を歌ったりしながら、皆で協力して無事に稲刈りを終えることができました。

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<八坂カルタ大会>

3連休2日目は、雨が段々と勢いを増す中で、班対抗八坂カルタ大会をセンターで行いました。

正式には「八坂郷土カルタ」。今から38年前に、旧八坂村で句を一般募集、絵(版画)を中学生が描いて製作されたもの。中には、「手をつなぐ、育てる会とおらが村」という句もあります。前日から、カルタ大会に向けて何度も練習する姿も見られるほど、皆熱く真剣に取り組み、大いに盛り上がりました。

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<長野善光寺平の歴史巡り>

3連休3日目は、前日に善光寺や武田信玄と上杉謙信の川中島の戦いなどの話を聞いた後、長野善光寺平の歴史を巡りました。善光寺では、皆で正座をしてお経を聞いたり、お戒壇巡りという45mの暗闇を歩く体験をしました。一方、博物館では、プラネタリウムにて江戸時代の星座について学んだり、昔の遊びや琴、鎧や兜、着物などを着たりと体験を通して、歴史を感じていました。

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今日から農家入りです。朝晩の冷え込みが増していく中で、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋など色々な秋を農家生活で楽しんでほしいと思います。


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