選択船舶活動
船舶活動を選んだ7学園生は7人。
育てる会の船舶活動では、ヨット・カヌーの人力で漕いで前に進む船からエンジン付きのクルーザー、エンジンのついていない3,4人乗り(スクラム)からシングルハンドのディンギーへとレベルアップしていきます。
今回はレベルアップを目指して、3,4人乗り(スクラム)とシングルハンドのヨットでの活動となりました。
14日(土)晴れ
しっかりと準備を整え、諏訪湖へ向かいます。
諏訪湖のヨットハーバーに着くと挨拶を済ませ、さっそく艤装していきます。
スクラムはそれぞれ協力して船を組み立てていきます。シングルは1人で船を組み立てます。
少し時間が経っていることもあり、少し忘れてしまっているところもありましたが、パーツを触っているうちに思い出し、無事艤装が完了。
早めのお昼をとって、午後は時間いっぱい沖へ出てセーリングをします。
沖へ出る前に座学でイメージを膨らませてから出艇です。ハーバーから沖へ出る時は風がどこからきているか確認し、どのように船を動かせば沖に出られるかしっかりとイメージを作っていきます。
いざ出艇。なかなか風をうまくもらえず、苦戦する船もありましたが、すべての船が沖へ出ることができました。
沖に出ると2つのマーク(浮き)が浮かべられ、マークを目標に船を走らせてマークの周りをまわっていく操舵を繰り返していきますが、出艇直後は緊張とうろ覚えの感覚でなかなか思ったように船が動かせず「どうしよう」「風がどっちからきてるかわからない」と慌てる様子がありました。その後は何度も練習しているうちに、しっかりと風を掴んで行きたい方向へ船を進められるようになっていました。「めっちゃはやーい!」「さいこー」と笑顔がこぼれていました。
途中、うまく操船しないと沈(転覆)してしまう事も。救助艇に見守られながらも、自ら船を起こし、「意外と楽しいよ」と沈も楽しんだ様子。
みんなクタクタになるまでセーリングを楽しみました。次の日も活動があるのである程度片付けてハーバーを後にしました。
この日は富士見にあるすずらん山荘に泊まります。山荘に着くと、汚れたものを洗い、片付けてお風呂に入り、一日の疲れを流しました。
その後は夕食をしっかり食べて、夜はミーティング。ミーティングは、活動の振り返りと次の活動に活かすために「セーリングで面白いと感じた事」「セーリング中、なぜこうなった?どうしたらよかった?」という2つの質問が出されました。子どもたちは、「タックするときはどうしたらスムーズにできるのか」「マークを上手に回るにはどうしたら良いか」など、各々が感じたことを発表し、各船の担当指導員から振り返りとアドバイスをもらいました。
ミーティング後も船の話などで消灯時間まで盛り上がっていました。
15日(日)曇り一時雨
起床後はいつもの生活と同じ動きをしていきます。朝のつどいではラジオ体操、やまびこ挨拶を元気よくした後は、学園長が山荘の周りに植えてある木の実や木々の紹介をし、すずらん山荘ツアーをたのしみました。
つどい後は朝食を食べてお世話になった山荘をきれいに掃除し、諏訪湖へ向けて出発します。
2日目の天気は曇り空で、途中雨にも降られましたが1日活動することが出来ました。
到着するとすぐに船の艤装を始めます。前日とは動きが異なり、テキパキと動き船を組み立ていました。雨の心配もあったので船の準備が出来たらさっそく沖へ。
2日目も同じ船に乗ってセーリングをしました。スクラム班、シングル班ともに自分たちで行きたい方向を決めて正しく船を走らせているか声を掛け合いながら操船しました。
1日目よりも自信がついたのか「タックよーい!タック!」「この辺でジャイブするね」と落ちついた動きをしていました。船が並んで走っていると「レースだ!いけー!」「負けるな!メインひけー!」と、プチレースが始まったりと、盛り上がりを見せていました。
最後は、全員無事にハーバーに帰って来ることが出来ました。ハーバーに帰って来ると船を洗って次の活動する人がすぐに活動できるようにしっかりと片付けをしました。
雨の心配があったので、お昼は少し遅らせ、片付けまでしてからようやくお昼ご飯。「疲れた、、、、。お腹空いたー」と、みんなモリモリ食べていました。
遅めのお昼を食べたら諏訪湖へ「ありがとうございました!」とあいさつをしてハーバーを出発。
諏訪地域は温泉も有名な場所。せっかく諏訪に来たので、重要文化財に指定された建物内の温泉に入っていこうという事で、温泉に入り疲れをとってセンターへ帰りました。
2日間、身体と頭をフルに使った活動となりました。