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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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中学生船舶


7月6日(土)、7日(日)

7月に入り、夜でも暑さを感じる季節になりました。
この週末に中学生は、船舶活動を行いました。

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7月6日(土)

船舶活動は、諏訪湖で行います。
朝食後、皆でバスに乗って約1時間半、諏訪湖に向かいます。
バスの道中、事前ミーティングで習ったロープワークの復習をする子もいました。

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諏訪湖のヨットハーバーに到着し、注意事項やライフジャケット着用の話を聞いて活動がスタート。

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ソロセーリングを目指す継続生たちと、初めて船の体験をする1年目の子(カヌー・クルーザー班)に分かれて、それぞれ活動しました。

カヌー・クルーザー班は、風の力で進むヨットを体験する前に人力でパドルを漕いで進む、カヌーを体験します。
まずパドルの持ち方と漕ぎ方を練習します。
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持ち方・漕ぎ方を覚えたら船を運んで、いざ出港!

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前後の2人で息を合わせて順調に漕いでいきます。

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すぐ慣れてすいすいと進んで目的地の諏訪湖に浮かぶ初島に到着。
船を留めて島に上陸し、諏訪湖畔の街について説明を受けました。

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初島からハーバーに戻るために再び乗船し、漕いでいきます。
行きは簡単に進めましたが、帰りは向かい風が吹き、疲れてしまったり、風に吹かれて蛇行してしまったり...
船を人力で進ませる苦労を知った帰り道でした。

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風が吹くとなかなか進まないカヌーですが、ヨットは風の力を利用して進むため、人力では出せない速度を出すことができます。
午後からはみんなでクルーザーに乗り、風で進む体験をする予定でしたが、雨が降ってしまったため、次の日に体験することに。

目指せソロセーリング班(1人乗り、3,4人乗り)

1人乗りと3,4人乗りのヨットは艤装(船を組み立てること)から。

艤装できると帆走方法や離着岸、交通ルールを教わったあとは昼食をとって沖に出ることに。

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昼食を食べてエネルギー補給。その後、いざ出港...しましたが、あいにくの雨ですぐ引き返すことに。天候が荒れると安全確保が難しくなるので1日目の活動は終了。それぞれ船の片付けをしてハーバーを後にしました。

この日は富士見町にある育てる会が所有しているすずらん山荘に泊まります。
夕食までの間に山荘周辺を散策する子もいました。
以前泊まったことがある子から、スモモやスグリの場所を教えてもらい、一緒に実を食べていました。

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夕食前には雨もすっかり止み、皆で外でバーベキューをしました。
皆で椅子の置き、配膳を手伝います。中には、「僕もやってみたい!」とチャーハン作りに挑戦する子もいました。

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夜のミーティングでは班ごとにわかれ、その日の振り返りと次の日に向けて何を修正すべきかをそれぞれの班に分かれて確認をし、1日を終えました。

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7月7日(日)

朝から天気も良く、心地よい風も吹き、絶好の船舶日和となりました。

起床後はセンター生活と同じく、外でラジオ体操と指導者から自然の話を聴きました。自然の話は山荘前に広がる南アルプスや富士山について。

つどい後はみんなで協力して配膳をして朝食をとり、食後はみんなで山荘をきれいに掃除し、諏訪湖へ向かいます。

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・カヌー・クルーザー班

2日目はクルーザーに乗り、風の力を利用して船を動かす体験をしました。
これまで頑張って船舶の用語やロープワークを覚えてきましたが、実際に船に乗ると子どもたちは緊張した面持ち。

「ポートのアビームで走るよー」と言われると、「ポートは左?アビームは真横だっけ?」と困惑し、ロープを結ぶときも「あれ、上手く結べない...」とあたふたしていました。

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それでもスタッフの指示通りに動き、後半は「スターボのジブシート引っ張って!」「進行方向変わってきてるよ!」と、専門用語を使いながら、みんなで船を行きたい方向に動かせるようになっていました。

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着岸したら、みんなで片付けをし、2日間お世話になったスタッフに挨拶をして終了です。

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最初は焦ってしまいできなかったことが、落ち着いてできるようになり、この2日間で大きく成長したカヌー・クルーザー班でした。

・目指せソロセーリング班

艤装をしたら、船を運んで出艇させます。ここまでは昨日と同じ流れですので、みんなで分担してテキパキと作業を進めました。

3,4人乗りの班は前日に教わったことを思い出しながら船を進めていきます。

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「もういけるかな!?よし、タックよーい!タック!」と自分のたちのタイミングで船を操船していきます。

風が強く吹くタイミングもあり、船が傾いて「やばい!こわい!」と、全員が舵取りを経験。風を読んで、それに合わせてヨットを走らせることが大変だった様で、「難しかった」と嘆いている学園生もいました。

続いて一人乗りに挑戦した学園生。

沖に出て陸に戻るまで、一人で船を操ります。今回は経験を活かし、落ち着いて操船できたようでした。

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湖に落ちることなく、着岸まで一人でこなしていました。

「途中で風が強まったり、弱まったりで難しかったけどうまくいったよ」と、さらに自信がついたようでした。

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片付けは次の準備にもつながるので備品や各部のチェックをしっかりと行い、掃除をしました。

片付けの後は、「ライフジャケットが本当に使用できるかの確認」のための飛び込み!

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色んなポーズや。

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動きをつけて。

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最後に諏訪湖に向かって「ありがとうございました!」と、挨拶をして、帰路につきました。

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うだるような暑さや途中の雨にも負けず、それぞれが成長して活動を終えることができました。















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