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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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中学生活動 


6月15日(土)・16日(日)

この日は小学生・中学生分かれて活動を実施。中学生は15日にミツバチ採蜜体験、1泊2日のソロキャンプを行い、16日には美麻新行地区の茅の輪くぐりに参加しました。

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土曜日の午前中は、大町市で養蜂をしている奥原さんのご厚意で採蜜体験をさせていただきました。

今年は、センターから美麻方面に歩いて30分ほどにある元受け入れ農家の方の敷地に、奥原さんが予め置いた巣箱から採蜜をします。
歩いて30分、到着後、まずは採蜜体験をさせて頂く奥村さんに皆で挨拶をします。

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採蜜の前に、奥村さんから養蜂や西洋ミツバチについての説明をしていただきました。
蜂蜜は、集めてきた花ごとに味が異なるそうで、この時期はニセアカシアが多いため、今回はニセアカシア由来の蜂蜜をいただきます。
普段は温厚なため、こちらから刺激しない限りは刺してこないことを聞き、巣箱の近くでミツバチを観察することが出来ました。

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説明を聞き、観察が終わったら次は巣箱を開け、蜂蜜の入った巣枠を取り出します。
温厚なミツバチも蜂蜜を取られると怒り、刺してくる可能性もあります。
そうならないために、巣箱に煙を入れます。ミツバチは煙が入ると巣に入って蜜を体内に溜め込もうとする習性があるため、蜂蜜を取る際に巣箱から出なくなるそうです。
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「一つの巣に何匹くらいの蜂が居るんですか?」と質問した学園生。
なんと、約5万匹もの蜂がいるそうです!
恐る恐る中を見てみると、たくさんのミツバチが巣箱の中にいました。

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巣箱の中の巣枠を取り出す際に、巣枠を手に持ってみることに。蜂に刺されないか少し怖がりつつも、「あ、想像してたより重い」と、巣枠に含まれる蜂蜜の重さを体感しました。

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木枠を取り出したら、採蜜できるように蜜蓋をそぎ落とします。
蜜蓋を取ったら、いよいよ遠心分離機で蜂蜜を集めます。巣枠をはめ込んでハンドルを回すと、遠心力を利用して綺麗に蜂蜜だけが採取できる仕組みです。

遠心分離機を回して採蜜する体験をさせていただきました。

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回し終わった巣枠を持たせてもらうと、蜂蜜が抜け、軽くなったことを実感。

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全ての巣枠の採蜜が終わり、今回採れた蜂蜜を1瓶いただきました。

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終わった後は皆でお弁当をいただきました。今回場所をお貸し頂いた元受け入れ農家の諏訪さんや、養蜂について教えて頂いた奥村さんと、昔の山留生活のことや、蜂についてのお話をしながら、楽しくいただきました。

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午後は、ナラの森キャンプ場でキャンプ活動をしました。今回のキャンプは、寝床の設営、火起こし、調理を全部1人でやるソロキャンプです。
事前のミーティングでは、1人が使える食材の確認と、使うキャンプ道具を決めました。
キャンプ道具は、道具ごとにポイントが決まっていて、1人が持っているポイント内でやりくりしなくてはいけません。テントよりポイントの低いブルーシートをシェルターにしようとしたり、火起こしで使うマッチや新聞紙を減らしたりと、それぞれが工夫してキャンプ道具を揃えました。
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キャンプ場に着いたのは午後4時。日が暮れて暗くなる前にシェルターを作ります。
思い切ってテントを持ってきた子はすぐ張れましたが、ブルーシートを選んだ子達は工夫して貼らなくてはなりません。
ロープをポール代わりに、石をペグ代わりにして作る子や、木の枝をポールにする子、中には袋状にして木から吊り下げている子も!
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シェルターを作り終えた人から順に夕食作りに取り掛かります。
「今回マッチ1本でついた!」と喜ぶ子もいましたが、「全然つかない...」「米研いでたら火が消えてた!」と、慣れないソロキャンプに苦戦していました。
足りない薪を拾ったり、焚き木を組み直したりと、それぞれが工夫しながら調理しました。
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料理し終わった頃には外は真っ暗に。ヘッドライトや焚き木の明かりで照らしながら、出来上がったご飯をいただきました。
「これちょっと食べる?」「味付けこくなっちゃったけどいる?」と自分で作った料理のお裾分けもしました。
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洗い物を片付けたら、ドラム缶風呂に入り、それぞれが立てたシェルターで寝ました。
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午前中には採蜜を、午後には全て1人でキャンプをして疲れていたためか、皆ぐっすりでした。
「寝袋入ったら寝てた」「1回だけ起きたかな」と、スッキリした顔で起床しました。
朝食は皆で一緒にいただきました。
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食べ終わったあとは、キャンプ場をまた綺麗に使えるように戻してからセンターに戻りました。
午後は茅の輪くぐりに参加させていただきました。

茅の輪くぐりは、美麻の新行地区で行われる祭礼で、茅で編まれた大きな輪を八の字にくぐっていき、それまでの1年の厄を取り払い、健やかに過ごせるようにお祈りします。地域の方が参加される行事に山留の中学生もお邪魔させていただきました。

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厳粛な雰囲気の中執り行われていた祭礼でしたが、玉串奉奠の時には山留生を代表して中3の学園生が前に出て経験させていただきました。

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また茅の輪をくぐるときは参列者全員で1列になって輪を八の字にくぐっていきました。

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左に曲がる時は左足から、右に曲がるときは右足からが良いと教わると、それを意識しながら歩いていきました。

また祭礼が終わると、直会に。
学園生たちはそちらにも参加させていただき、お神酒をお酌し、一緒にお供え物をいただきながら地域の方々との交流を深めました。

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午後は雨の予報でしたが、好天に恵まれ、無事に祭礼が終わりました。
2日間を通して、地元ではなかなかできない、充実した体験となりました。















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