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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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苗・種植え、樹の活動


5月25日(土)

強い風が吹いたり、曇りの日が多くなったりと、八坂にも梅雨の季節が近づいてきたような気がします。

この日は午前に苗・種植えを、午後に樹の活動をしました。

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苗植え、種まきは土曜に上の畑で、日曜に中・下の畑で行います。
事前に行ったミーティングでは、実際に植える苗を見ながら、苗や種の種類、植え方などを確認しました。
ナス、トマト、キュウリ、スイカ...などの夏野菜を中心に、たくさんの種類の苗を植えます!

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上の畑に向かってみると、以前植えたジャガイモが芽を出し、ネギがもう大きくなっていました!

ジャガイモの脇には雑草もたくさん生えており、早めに行って草むしりをしてくれる子もいました。

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まずは種まきから行っていきます。
マルチに指1本くらいの太さの穴を空け、土に指を第二関節くらいまで入れ、穴を空けます。
「この種は3粒入れるんだよ」と、種まきのやり方を丁寧に教える継続生。

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入れた後は、水やりをしました。

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次に、苗植えをします。
苗植えはまず、ポットが入るくらいの大きさの穴を開け、苗の根をバケツの中の水に浸け、穴に入れます。
継続生は、「ポット外してから入れてね」「私はポットごと浸ける派だよ」とそれぞれ多少のこだわりポイントを話しつつ、新入園生に丁寧に教えていきます。

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植えたら、上に土をかぶせ、仮支柱を立て、茎と仮支柱を結びます。仮支柱は、生長した時に折れたり曲がったりしないように支えるものです。
初めての挑戦で分からなくなっている新入園生に、「ちょっときつく結んでるかな」と、継続生がすかさずフォローしてくれました。

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最後に、仮囲いをして風避けを作り、水やりをしたら完了です!

その後、ジャガイモのまわりの雑草を皆で取りました。

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雑草を取ったら、土寄せをします。土寄せをすることにより、ジャガイモの収穫量が増えます。
まずは、周りの土をほぐし、

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それを手で寄せて土を盛って完了です!

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種まき、苗植えは翌日も行います。
「もうばっちりかな」「大丈夫、多分...」と、今日の作業を振り返り、明日の意気込みを話していました。

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午後は樹の活動をしました。

今回は、木の伐採から製材までを体験しました。
林業に従事している地元の方に来てもらい、木のことについてたくさん教えて頂きました。

まずは木の育ち方について教わりました。木は上だけに生長するイメージがありますが、肥大成長と言って、幹を太くしながら生長するそうです。
イラストを見せてもらい、どう生長するか解説してもらいました。

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次は、実際に木を伐ります!伐る前に、樹齢や長さなどを皆で予想してみました。
「20年くらいで、15mくらいかなぁ」「長さは30mはあるね!」とワクワクしながら切る準備をします。
伐り方の説明も、木の模型を使った説明で分かりやすく教えて頂きました。

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最初に、伐り倒す方向を決め、安全に倒すために受け口を作ります。現在ではチェーンソーで伐りますが、今回は昔ながらの大きなノコギリを使って一生懸命伐ります。

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次に、追い口を入れていきます。

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倒れそうなくらいまで切ったら、皆でロープを引っ張って倒しました。
大きな音を立てて倒れた木を見た子ども達は、「おぉー!」と歓声を上げていました。

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切り倒したら、木の高さと年輪を計測します。

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今回切り倒した木は高さ約20m、樹齢は30年でした!
「全然違った」「高さは近かった!」と皆で答え合わせをしました。

切り倒した木は、その場で板にする体験をしました。
重機がない昔は、人力で持ち運ぶには重い木を、その場で製材してから持ち運びしていたそうです。
チェーンソーに製材用の道具を取り付け、板にしていきます。

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残った材木は、皆で協力して運びます。
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センター前まで持ち運んだあと、余った材木をノコギリで輪切りにし、コースターを作りました。

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切った材木はまだまだ余っています。「次は何作ろうかな?」「またやりたい!」と自分で加工して作る楽しさを体感した子ども達でした。















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