2学期最後の週末活動
12月9日(土)
長いと思っていた2学期も終わりが近づいてきており、センターで過ごす最後の週末となりました。
この日は午前中に大掃除、そして午後は畑作業と誕生日会を行いました
12月8日は「事納め」といって、一年間の農作業を終える日とされています。そしてこの日を境に、新年を迎えるための準備が始まります。
家中の汚れを落として清めることで、新年にやってくる年神様を気持ちよくお迎えするという意味合いをこめて、日本では昔から年末の大掃除として「煤払い」が行われてきました。
ミーティングでこのような話をすると、子ども達は張り切って掃除に取り組みました。
センターでは毎日掃除をしていますが、それでも時間をかけて細かいところまで掃除をすると、埃や汚れがたくさん。
掃除が終わる頃には「こんなに綺麗になった!」と嬉しそうに報告してくれる姿がありました。
昼食を食べて、午後は畑の片付けを行いました。
作物を収穫できたことに感謝しながら、野菜の苗や支柱を片付けました。
みんなサクサクと取り組んだので作業はあっという間に終了。
これでセンターも畑も、気持ちよく新年を迎えられることでしょう。
そして夜は..お待ちかねの時間...誕生日会のはじまりです!
美味しいご飯を前にみんな笑顔
今回のメニューは、生春巻き・スープ・チキンがのったクリームシチューと、とっても豪華。
厨房スタッフが腕を振るってくれました。
お腹を満たした後は有志発表の時間。
自作の劇や歌、ダンスなど、個性豊かな発表で盛り上げてくれました。
中3生が準備してくれたゲームも大盛り上がり
デザートの盛り付けもしてくれた中3生!
とっても美味しかったね
インフルエンザの流行でどうなる事かと心配された誕生日会。リモートを上手く利用して全員で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
2学期お誕生日のみんな、おめでとう!
12月10日(日)
さて、次の日は朝から防寒対策バッチリでセンターを出発し、ならの森キャンプ場にて、原木の切り出しを行いました。
原木の切り出しは、昔から日本の山村で行われている仕事の一つです。農作業がなくなる冬に木を伐り出して、炭焼きをして生計を立てていました。
地元林業のプロである山仕事創造舎の方に、木の事や伐採の仕方、注意点を教えていただきました。
まずは1本、プロの手さばきをみせていただきました。間近で木が倒れるところを見るのは大迫力です。
今度は倒す方向が難しい木を、ロープを使って方向を変えて倒す作業。合図でみんなで一斉に引きます。
こうすることで、しっかりと予定した方向へ木が倒れてくれます。
「おおー!」「一瞬だったね!」と歓声が挙がりました。
みんなで倒した木は、継続生が枝打ちをし、使いやすい長さに切り出しました。
これらの木はすべて、1月に炭焼きの活動で使う予定です。
良い炭ができるといいね
新入園生はノコギリ1本で木を切り倒す体験
効率よく刃を入れるコツを教えていただきました。
まずは、切り倒したい方向に真っ直ぐ「受け口」を作ります。
代わる代わる刃を動かし続けます。
「ちょっと下向きだよ」「手前に力を入れたらいいかも!」
お互いに声を掛け合う姿も。
50分ほどかけて、ようやく受け口を切り出せました。さて、今度は反対側から受け口に向けて、刃を真っ直ぐ進めていきます。
作業を初めて1時間以上経過。ついに木がぐらりと動きました。
「わー!ついにくるよ!」「がんばれー!」
ついにノコギリ1本で木が倒れました。
切り出した木を運ぶのも一苦労。しかし、それと同時に大きな達成感も得られました。
今年は日差しもあって暖かい陽気のなかで作業ができましたが、例年では雪のなかで作業することも。子供たちは「晴れてても寒かった...」「チェーンソー使わないで切り倒すの大変すぎる」と、気候が何であれ、生活のために山に入っていた先人たちの生活や、その苦労に思いを馳せていました。