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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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選択活動(日本海・船舶)


9月17日(日)

この日は日本海活動と船舶活動に分かれました。

日本海組は新潟県の糸魚川市へ、船舶組は諏訪湖へとそれぞれ出かけました。

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・日本海活動

日本海組は午前中に2つの班に分かれました。

継続生による買い出し班は、厨房スタッフと共に一足早くセンターを出発し、糸魚川の市場へ向かいました。決められた予算でいかに新鮮で良いものを購入するか話し合いながら、エビやイカ、様々な種類の新鮮な魚を調達してくれました。おかげで夕食や次の日の昼食は、贅沢な海鮮尽くしとなりました。

新入園生と継続生を含めたもう1つの班は、長野オリンピックで使用された白馬スキージャンプ台を見学。

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今年はリフトに乗り、去年上がれなかったスタート地点まで行くことができました。

練習中の選手が真横を飛んでいく姿を見て「くるよくるよ...」「飛んだー!」と大はしゃぎです。

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スタート地点と同じくらいの高さを体感できるデッキでは

「すごい高いね」「ここから飛ぶの怖くないのかな...」と

選手目線を体感して様々な感想が挙がりました。

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スタート地点に立つ雰囲気を味わえる模型もありました。

「わあ、すごい急!」

初めて見るもの、体験するものに子ども達はあちこち夢中で見学していました。

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併設されたオリンピック記念館には、当時使用された聖火用のトーチや選手のユニフォームなどが展示されており、こちらも子ども達は興味津々。「早くスキーやりたい」と、ウィンタースポーツへの興味を掻き立てられたようでした。

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最後は記念写真

写真を撮るときも子ども達は直前までジャンプ台に目を向け、興味深く選手の練習風景を見ていました。

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買出し班と合流し、昼食を食べたあとは糸魚川市のフォッサマグナミュージアムを見学しました。

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1600万年前、日本列島は大陸移動によって東西に分断されました。この際に生じた溝の事を「フォッサマグナ」といいます。分断された部分は、その後の海底火山活動によって再び埋められ、現在の日本列島が形成されました。

糸魚川ではこれらの地層境界線を見ることができ、それは大町市を通って静岡まで繋がっているそうです。自分たちが生活している土地がどのような歴史をもっているのか、様々な展示から学ぶことができました。

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様々な地形変動があったことから、糸魚川市は日本有数のヒスイの産地としても有名です。ミュージアムではヒスイをはじめとする様々な鉱物についても学ぶことができました。

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次に訪れた長者ヶ原考古館では、縄文時代の人々の暮らしや文化について学芸員の方に説明していただきました。

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おそろいの服を着て、みんなで縄文人になりきりました。

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最後はヒスイを見つけることができる青海海岸へやってきました。

「キラキラしていて、すべすべな石がヒスイなんだって!」「これ!ヒスイっぽい!」と目を輝かせていました。

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センターへ帰ってきて、夜は見つけた石のお披露目会をしました。

ミュージアムのパンフレットや図鑑をみながら、どの種類の石なのか調べてみました。専門家の鑑定を受けていないため、正確には言い切れませんが、ヒスイらしき石や、メノウらしき石など、様々な「かもしれない」石を見つけられ、子どもたちは大興奮でした。

自分の目でみて体験して、まさに五感を使ってたくさんの学びを得た1日となりました。

・船舶活動

船舶活動組は7人。
少人数での活動でしたが青空の元、充実した活動を行うことができました。

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選択の船舶では、ある程度のレベルに到達している子達が参加します。
ヨットのレベルアップは、エンジン付きのクルーザーヨットから始まり、
エンジンがついていないスクラム(3、4人乗り)、そして最終目標であるシングルへとレベルを上げていきます。

そして今回は、スクラムとシングルを使用します。

まずは、艤装から。
ロープや滑車などのパーツを取り付け、船を組み立てていきます。

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経験のある子達を中心に。「これはここに取り付けて・・・」「このロープはそっちだね」
と声をかけながら艤装を進めます。

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シングルは1艇のみ。
初めてのシングルの艤装に戸惑いながらも、基本的な仕組みは同じなため、
「ここはスクラムと一緒だ」と自分の知識とすり合わせながら艤装を進めていました。

午前中は艤装に集中し、早めの昼食をとった後、いよいよ湖へ繰り出していきます。

<スクラム>
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力を合わせて船を湖へ運び、セール(帆)をあげたり、走れるように最終セッティングをします。
スクラムは、2枚のセール(メインセール、ジブセール)を使って船を走らせていきます。

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「どっちから風来てる?」と風の向きを確認し、セールを風に合わせながら船を進めます。
スクラムは、3人の息を合わせることが大切。
「タック(方向転換)しまーす!タック!」の合図でセールからのびるロープを操り、
息を合わせながら操船していました。

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しばらく練習をした後、湖の上にポイントとなるウキを2か所浮かべ、その周りをまわる練習をしました。
風に合わせて操船していた時と違い、目標物を目指しながら風に合わせていくため、難易度は上がります。
「上手くポイントに近づけない」と苦戦する姿もありました。

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途中風が強くなって来ると、「めっちゃロープが引っ張られる」と少し怖がっている様子もありましたが、
「スピードが出ると気持ちいいね!」と風が強くなればなるほどスピードアップするヨットの楽しさを感じている子もいました。

<シングル>
シングルデビューとなった子は、陸上でスクラムでやってきたおさらいや
ヨットの部位の確認。出艇、着艇のイメージをしました。

一度湖へ出てしまうと、どんな状況でも全て一人で行います。
陸の上でなるべくイメージを固め、湖上へ。

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湖へ出ると、すぐさまメインのロープと舵を操り船を進めてきます。
「スクラムの時と安定感が違う」と戸惑う場面も。
今までは同じ船に乗って指示をもらっていましたが、シングルではなるべく自分で考えます。
「風がこうだから・・」と慌てそうな気持を抑えながら、風と向き合っていました。

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途中、何度か操作を誤り沈(ちん)してしまう場面もありましたが、
「くそー、惜しかった」とずぶ濡れになっても自分を奮い立たせ風に立ち向かっている姿がありました。
1時間ほど経つと風が強くなり、波も大きくなってしまった為、初心者には難しいと判断し今回はここで終了。
「いやー、もうちょっと練習したかったな。でもめっちゃ楽しかった」と悔しさが混ざりつつも楽しさと、達成感を味わった様子でした。

船を引き上げるとみんなで船の片付け。
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流石は継続生。片付けや船洗いはお手のもの。
「私これやるから、そっち水流して」「これ片付けよ」とテキパキと声を掛け合いながらあっという間に片づけを済ませました。

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片付けを終え、振り返りをすると
「風が強くて結構あせった。」「風の向きが変わった時に合わせるのが難しかった」
「ポイントをまわるのが難しかった」など様々な意見が出ていました。
スクラムに乗った子達の中には「次からはシングルに乗れるね」と指導員からお墨付きをもらっている子もいました。

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最後に集合写真、そして活動フィールドである諏訪湖に挨拶をし、帰路につきました。
少人数ということで、個々でヨットの仕組みや操作についてしっかり考え、学び、体験し、充実した活動となりました。
それぞれの課題と成長が見えた船舶活動でした。















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