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小学生活動
7月8日(土)
中学生が船舶へ出掛けて行ったこの日、小学生は雨のハイキングや昔の暮らし体験をしました。
朝から雨が降っていましたが、「雨なら雨の自然を楽しもう!」と、子どもたちは雨具を着て元気にセンターを出発しました。
鷹狩山のハイキングコースを歩いて山岳博物館を目指します。
学園の上の畑に寄って野菜の様子を観察。4月からみんなで作業してきた畑は青々としてきました。
春菊や水菜、小松菜などを少しちぎって味見しました。
今の時期はいたる所に食べられる木の実がなっています。
普段の登下校でたくさん道草をしているからか、子どもたちは次から次へと自分の知っている植物を見つけ出します。歩きながらも目はあちこちをキョロキョロ。
山の中を歩き続けて、大町市街地が見えるところまでたどり着きました。
「わー景色いいね」「大町がみえるー」
自分たちで雨の中歩いて鷹狩山を横断し、センターの反対側まで来たという達成感から、あいにくの雨でも子どもたちにとっては絶景に感じたようです。
約2時間かけて山岳博物館に到着しました。
副館長の清水さんが館内の展示物について説明しながら案内してくださり、子どもたちは八坂周辺にいる動物たちの生態や北アルプスのこと、大町の地理や歴史について学ぶことができました。
付属園にいるカモシカやライチョウなど様々な動物も間近で観察することができ、子どもたちは「さんぱく楽しかったー!」と満足そうな表情を浮かべていました。
お昼を食べ終わり、午後からは育てる会が所有している昔の建物「農村生活体験館(水車小屋)」へ向かいました。
この建物は以前八坂地区の別な場所にあり、実際に生活をしていた住居。子どもたちに昔の暮らしや文化を体験させたいという願いで育てる会へ寄贈され、保存し、切久保地区へ移築されたものです。木戸や水車、竈や囲炉裏が当時のまま残されています。「これなに?」と、子どもたちはあちこちに興味津々でした。
この日は皆で水車小屋にお泊り。指導員から建物や昔の暮らしについて説明を聞いたあと、早速夕食作りを開始しました。
野菜収穫係
学園の畑で小松菜や水菜、春菊、ネギ、じゃがいも、ラディッシュを収穫しました。
「いっぱいとれたよ」と嬉しそうに報告してくれました。
火起こし係
初めてお釜でご飯を炊いた子どもたち。これまでのキャンプスキルを駆使しながら張り切って取り組んでいました。
料理係
みんなで話し合って野菜を洗う人、切る人とそれぞれ作業を分担していました。
「すいとんにいれるから、いちょう切りがいいよね」「ゴボウはささがきだよね」と、野菜の切り方も工夫していました。
囲炉裏を使い、自分でご飯をつぶして竹に巻き付け、クルミの入ったたれを塗って焼く五平餅も。
協力してみんなで作ったご飯はいつも以上に美味しく感じます。
「ごはん上手に炊けたね」「すいとんも具沢山で美味しい」
昔の家には網戸がありません。
蚊帳を張り、その中に寝袋を敷いてみんなで川の字になって眠りにつきました。
9日(日)
朝ごはんを食べたあと、かるた大会を開催。
今回は大町民話かるた、八坂かるた、美麻かるたで勝負しました。かるたは昔から親しまれている遊びで、それぞれの地域の様々な歴史や文化、逸話を知ることができます。
とても真剣な表情で集中する子どもたち。
最後は学年別でかなり白熱した試合となりました。
昼食はセンターへ戻り、外で焼きそば大会をしました。
また、自分の畑で採ったじゃがいもを焼いて食べる子も。
降り続く雨で当初予定していた活動は行えませんでしたが、充実した学びのある2日間を過ごすことができました。水車小屋を気に入ったという子どもたちが多く「楽しかった」「今度は火起こししてみたい」と、昔の暮らしにも興味を持ったようです。