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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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週末活動(炭焼き・雪中キャンプ・スキー)


今週は温かい気候が続き、「春みたいだね。」という会話が。しかし、週末を控えた2月10日(金)は大雪となり、センター周辺でも20センチほど積もりました。

・9日(木)- 11日(土) 炭焼き

・10日(金)- 11日(土) 選択(雪中キャンプ)

・11日(土) 選択(スキー活動)

・12日(日) スキー活動

9日(木)に始まった炭焼きは、2日後の11日(土)に窯出し作業を行いました。炭焼きを行いつつ、雪中キャンプを選択した学園生は10日(金)の夜からテント泊をしました。アルペンスキーを選択した学園生は11日(土)に鹿島槍スキー場でみっちり練習しました。

12日(日)には全員でスキー活動を行いました。大町市で活動する他のスキークラブにお誘いいただき、有志で合同記録会にも参加しました。

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・炭焼き

冬の間に行われる炭作り。八坂美麻地区でも約50年ほど前までは炭焼きが盛んに行われていたそうです。石油やガス、電気を使う技術が発展した現代、生活の中で炭を使うことはほとんどなくなり、炭焼きを行う人もほとんどいなくなってしまいました。センターでは冬の山村文化体験として昔ながらの炭焼きを行っています。

まずは1月に割った薪を炭焼き窯の中に立てていく作業を行います。窯に出入りする穴は小さく、身をかがめて中へ。

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事前にある程度窯を温めてあるため、中はポカポカと温かいです。

「サウナみたい!」「あったかいから出たくなーい」

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「できるだけ詰めて、真っすぐになるよう立てて。」

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窯の中が薪でいっぱいになったら火をつけ、石と粘土で窯をふさぎます。窯の中の酸素が少ない状態になると、薪は燃えずに蒸し焼き状態となり、高温が維持されます。出入り口付近の薪は燃えて灰になってしまいますが、奥の薪は炭になります。その後2日間は少しづつ煙突の穴の大きさや窯の出入り口を調節しながら、煙の色やにおいで判断し、炭になるよう調整していきます。

炭を取り出すときは高温になった窯の前で、炭を引っ掛けて引き寄せるための道具を使って作業します。

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「あっつい。」「途中で炭が折れちゃった。」

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中々炭を折らずに取り出すことは至難の業。しかし、60センチほどの長い炭も取り出すことができました!

良い炭は打ち合わせると「カンカン」と金属のような音がします。できあがった炭の断面はキラキラと黒光りし、音も金属のようでした。早速学園生も手に取って断面を見たり、音を聞いたりして出来上がった炭の仕上がりを確認していました。

・選択(雪中キャンプ)

大雪となり急遽テント泊は希望者のみとなりましたが、ほとんどの学園生が厳しい条件でも挑戦したいと手を挙げました。

まずは雪中でのテント設営。「早くしないと雪が積もって寝るとき冷えちゃう!」「あれ、これどうやってやるんだっけ?」「そっち持ってて、こっち引っ張るから!」

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複数人で泊まるテントはみんなで声を掛け合い、協力しながら立てていました。

夕飯をセンターで食べてから、寝袋を持って再び外へ。寝る前には火にあたりながら焼きリンゴやスモアを作って食べました。「寒くて寝られないかな。」「みんなと一緒ならあったかいよ!」と非日常的な夜にわくわくした様子でテントへ入っていきました。

翌日は7時前に全員起床。「さ、さむかった。」と言いながらテントから出てくる子がほとんどでした。やはり冬の寒さは中々厳しいものです。体を温めるために、各々火を起こして朝食を作っていきます。

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雪の中での火起こしでしたが、意外と苦戦する子は少なく、事前に考えていた朝食作りができていました。一方で、マッチの火が付かない人や、火力が弱くて料理に失敗する人もいましたが、周りの学園生に助けを求めながら全員がご飯を食べられました。

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中には小麦粉を練ってパンを焼いた子も!

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朝食を食べて一息ついたら次は昼食作りにとりかかりました。起こした火を維持するために、雪の中から薪を拾い集めます。雪の付いた薪は火の近くに置くと乾いて燃えやすくなるので、雪の中でも火を維持することができるのです。

上手にできた人、失敗した人それぞれいましたが、厳しい条件下で全員よくがんばりました。最後の片付けまでしっかり行い、無事に終わることができました。

・選択(スキー活動)

スキーを選択した学園生は、少人数でみっちりと練習。特に2級以上のスキー検定を目標とする子たちは検定種目を意識した練習を行いました。スキー検定2級以上で壁となるのが「小回り」です。板をリズミカルに早く動かさないといけないため、板の操作性が問われます。「もっと体を谷側へ。」「上体は回らないようにゼッケンを前に見せるように。」各々もらったアドバイスを意識して何度も滑りました。

たくさん練習をしてクタクタになって帰ってきた学園生たちでしたが、「検定合格目指してもっと上手くなりたい!」と一層やる気に満ちた様子が見られました。

・アルペンスキー活動

この日は事前に希望を取り、基礎を練習する班と合同記録会に参加する班に分かれて活動を行いました。基礎を練習する班では、検定に向けての講習や、記録会の観戦をして応援しました。

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一方、合同記録会に参加する班ではいつもより斜度が急なコースを目の前に、「ここでポール滑るの、、??」「スピード出そうだね。」と少し不安げな様子な学園生たち。スタート前も緊張した表情を見せていました。普段滑っているポールコースより長く、スピードも出て、納得のいく滑りができた子は少なかったようでしたが、同年代の他クラブに交じって本格的なコースを滑ることができたのは良い刺激になったと思います。また、今回は記録会ということで、途中で転倒してしまった子は2回滑らせてもらい、全員完走することができました。最後には表彰式も。表彰された学園生は少し照れた表情で賞状を受け取っていました。「意外といいタイムだった!」と自信に繋がったようでした。今回お誘いいただいたスキーチームの皆さまありがとうございました!

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