第47回 収穫祭
・11月12日(土)&13日(日)
4月5日の「入園のつどい」から約7か月、子どもたちは多くのことを感じ、成長してきました。毎年この時期に行っている収穫祭では、無事にお米や野菜を収穫できたことだけではなく、子どもたちがこれまでの山留生活の中で成長できたことへの感謝の気持ちも表す場でもあります。
2日目は八坂小学校の体育館をお借りして開催。多くの方々にお越しいただきました。
・11月12日(土)
収穫祭一日目は晴天に恵まれ、暖かい陽気の中、センターの前庭で感謝の式を執り行いました。
感謝の式では祭壇を設け、5月の春祭りで田の神としてお迎えした自然の神様に、収穫できた感謝を示して、山へ戻っていただく神事をしました。
田畑の作物の収穫は、気候や野生動物など人の力の及ばない上に成り立っており、無事に収穫できたのは自然の力があってこそ。そのため、収穫物をお供えし、感謝の意を表します。
神事後には直会として、大人にはお神酒、学園生には手作りの紅白の落雁が配られました。
このあと学園生は外でお弁当を食べました。ポカポカと気持ちの良いひと時となりました。
昼食後には、農家さんが持ち寄る物産の保護者向け販売交流会。スーパーでは見られないような立派な白菜やかぼちゃなどの野菜から、農家さんお手製のジャムや味噌、漬物など、魅力的な商品が並びました。
農家さんが保護者と交流する時間ともなりました。普段学園生がいただいている農家の味を、お家で堪能していただければと思います。
1日目はこれで終了となり、保護者とはいったんお別れをして、学園生は翌日のリハーサルへ。最後の最後まで念入りに調整をしました。「明日は全力で楽しもう!」そんな声が学園生同士で交わされていました。
そして夕食はセンターの新米をいただきました!
また、この日はご飯に合うおかずということで、さんまの塩焼きを一人一尾いただきました。
「美味しい!」と何度もお替りに並ぶ姿も。
自分たちで収穫したお米は格別だったようです。
・11月13日(日)
いつものようにラジオ体操をして、朝ごはんを食べ、準備をして八坂小学校の体育館へ向かいました。みんなどことなくソワソワしている様子。午前中は最後の確認をしたり、発表原稿を覚えたりしていました。お昼のお弁当を食べ終わると徐々に保護者や来賓の方々が集まり始め、子どもたちも「緊張してきたー!」とドキドキしている表情を浮かべていましたが、個人体験発表が始まると真剣な表情へ。
草木染めを使ったステージバックの作品を作った子や、木を伐採・製材して木工を体験した子、背負子を背負って登下校した子など、個性的な体験内容が多く、会場から笑いや拍手が起こっていました。
全体発表では学園生全員で創り上げてきたものを披露しました。
演目は全部で10演目もあり、多い子は9演目も出演!演目終了後は全員やりきった良い表情をしていました。
衣装の着替えから、太鼓の出し入れなどすべて学園生が行いました。お互いを気遣い、大人が声をかけなくても動ける学園生の姿は、収穫祭に向けて頑張ってきた過程があったからだと思います。
全体発表後は自分たちで刈り取った稲束と山留米を学園生から保護者へ手渡しました。
遠くで見守ってもらえること、山村留学という経験をさせてもらえること、各々感謝を伝えられた様子です。
その後山留テーマを歌って、第47回収穫祭は幕を閉じました。
普段お世話になっている農家さんや学校の先生やPTAの方など、多くの方々にお越しいただきました。収穫祭を通して頑張っている姿や成長の様子を見せることができ、またたくさん声もかけてもらい、学園生も達成感に満ちていました。
保護者のみならず、地域の方々の支えあっての山村留学。今年度は残すところ4か月ほどとなりましたが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。