日本海キャンプ
・9月10日(土)11日(日)
中秋の名月を迎える9月10日、ススキが風に揺られる景色を眺めながら、バスに乗って新潟県糸魚川市へ。
八坂美麻学園から新潟県糸魚川市までは約80kmの道のりを北上して行きます。途中、白馬スキージャンプ台やフォッサマグナパークに寄り道をしながら向かいました。
まずは白馬のスキージャンプ台へ。
この日、白馬スキージャンプ台では、翌日に行われる全日本選手権へ向けて多くの選手がトレーニング兼記録会を実施していました。ジャンプ台には上がれませんでしたが、オリンピックで活躍した選手たちの大ジャンプをたくさん見ることができました。観覧席からの景色はまるで選手が自分の頭の上を飛んでいるような感覚でした。
県境を越えて新潟県に入ると、車内には「いえーい!」と歓声が上がりました。
まず、フォッサマグナパークを訪れました。フォッサマグナとは日本列島の大陸移動によってできた大きな溝のことです。1600万年前、大陸の移動により東西で分断された日本列島はその後、海底火山などによって溝が埋められ、今の日本列島ができたそうです。フォッサマグナパークではまさに分断された西側の境目である糸魚川静岡構造線をまたぐことができるため、全員で見学をしました。
その後、糸魚川市内のフォッサマグナミュージアムでさらに知識を深めました。また、糸魚川市は日本で有数のヒスイの産地であり、他にも海岸では様々な種類の岩石が採れます。館内に展示されているキラキラ輝くヒスイなどの岩石を見て、これから向かう海岸でのヒスイ探しへのモチベーションを高めました。
さて、ヒスイが探せる青海海岸へ。ヒスイ探しでは早速ヒスイ(かもしれない)石を見つけられた子、ヒスイではないけど透明度の高い珍しい石を見つけた子など。みんな熱心に石探しをしていました。
この日の夕食は日本海キャンプということで、海鮮BBQをしました。食材は、有志8人が市場へ買い出しへ。上手に交渉をしてたくさんの種類の魚介を買ってきてくれました。
キャンプ場に着いたらまずはテント張り。
協力して無事に全てのテントを建てました。
寝床の準備ができたら、夕食作りに取り掛かります。
魚の捌き方を教えてもらって、みんなで挑戦!
火おこしから調理まで、みんな積極的に取り組んだため、スムーズに準備から片付けまで済ませることができました。また、この日は十五夜だったため、夜には散歩へ出かけ、満月観賞をしました。
きれいに輝く満月を眺め、その後、歯磨きをしてテントで就寝となりました。
翌日は魚の出汁が効いたリゾットにパンとソーセージ、チーズ、バナナ、野菜ジュースの朝ごはんです。
また、キャンプ場の近くは、縄文遺跡もあり、復元された竪穴式住居を見学しました。
片づけを素早く終わらせ、2回目のヒスイ探しへ出発!
この日は親不知海岸へ。前日よりも雲が晴れて、素晴らしい快晴の下ヒスイ探しが始まりました。
「これヒスイっぽくない!?」「きれいな石見つけたよー」と夢中に探したり、海を眺めたり、足だけ波に入れては楽しんだり・・・。
日本海を満喫した学園生。帰りも大地の恵みを全身で感じるため、小谷村の温泉に入り、疲れを癒して帰園となりました。
夜には自分たちの拾った石がどの種類のものかを調べました。専門家の鑑定を受けないとヒスイかどうかは断定できませんが、ヒスイらしいものが数個見つかり大興奮。その他にもたくさんの種類の石を拾ってきたため、満足そうにしていました。
普段山村に暮らす留学生ですが、日本海へ足を延ばし、日本列島の成り立ちや岩石の魅力、海の幸を味わう楽しみを体験することができ、充実した週末を過ごすことができました。