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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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小学生キャンプ


「ヒー、ヒー」と、夏の季語ともされるトラツグミの鳴く声が夜な夜な聞こえてくるようになり、八坂美麻でも本格的な夏の訪れを迎えています。

さて、この週末はインターンシップによる来園者を迎え、小学生と一緒にキャンプや山岳博物館へ行ってきました。

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・6月24日(金)

この日学園生が学校から帰ると、インターンシップの大学生が迎えてくれました。彼らが来園するこの日を、学園生はとても楽しみにしていました。初めは人見知りをしていた子も、自己紹介をするとすぐに打ち解け、「どこから来たの?」「何の食べ物が好き?」と、興味津々な様子でした。

夕食後には4月から練習してきた三宅島太鼓を披露しました。今季人前で初披露ということもあり、いつもより緊張した面持ちの学園生でしたが、しっかり練習の成果を発揮することができました。

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インターン生からも「すごかった。」「かっこよかった。」「自信を持ってこれらも頑張って。」と、言葉をかけてもらうことができました。新入園生にとっては練習を始めて2か月での初舞台となりました。これからもっと練習をして、いまよりも大きな音で、みんなの音が揃うように、さらなる高みを目指して頑張ります。

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・6月25日(土)

この週末、バトミントン部の中学生は大会があったため、残った学園生での週末活動となりました。午前中はインターン生と一緒に畑作業を行いました。夏日が続いているため、畑の作物日々大きくなり、収穫を迎えられるものも出てきました。小松菜、水菜はまだ小さいですが、間引きをすると立派な収量となります。

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「小松菜はイマイチ。」「水菜はみずみずしくて美味しい!」つまみ食いに一生懸命になって、手よりも口が動いている子がたくさんいましたが、用意したザルいっぱいに収穫することができました。

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また、ラディッシュもでき始めたので大きいものは収穫しました。今年は丸い品種と細長い品種の2種類を蒔いたので、みんなで食べ比べをしました。

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「丸い方がみずみずしくて、細い方は辛い。」「細い方が甘い気がする!」「どっちも変わらず美味しいよー」と、感じることは人それぞれ違ったようでした。

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畑作業のあと、小学生はキャンプのミーティングをして、活動の目的とルールを確認しました。小学生は今年2回目となるキャンプですが、今回は全員が1人で火起こし、かまど作り、飯盒炊飯を行います。各々がマッチの必要本数と、目標本数、新聞紙を使うか使わないかを事前に決めて実力を試します。人によって「5本もらうけど、目標は1本」や、「20本もらって、10本以内で頑張りたい。」など、自分で考えてマッチの本数を決めました。

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また、今回のキャンプでは火がつかなかったり、ご飯が炊けなかったりしても指導員から助言することはありません。子供たちが「どうしてできないのか。何を変えたらいいのか。」試行錯誤をした上で、ヘルプ券を使ってアドバイスを求めることができます。反省をして失敗から成功につながるように、小学生には少し厳しい条件ではありますが、あえて手は出さずに見守ります。

前回中学生とデイキャンプをした経験もあって、「火おこしが楽しみー!」「早くキャンプに行きたい!」とやる気満々でした。

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今回は始めてのキャンプ泊だったので、寝袋のたたみ方を全員で確認して、いざ出発!

前回のデイキャンプ同様、ナラの森キャンプ場まで自分の荷物を持って行きます。

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キャンプ場に着いてから改めて、火起こし、かまど作り、飯盒炊飯のやり方をおさらいしました。

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そしていよいよ小学生キャンプが始まりました。

早速かまどを作り始める子、燃料の枝を拾い集める子、各々のやり方で進めていきます。

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その後、飯盒にお米を準備する子、火を起こし始める子が出てきました。

「1合ってこれでいいかな?」」「水の量はこのくらいだよね?」

「マッチ1本で付けられたよ!」「いい薪を確保できた。」

と、不安もありつつ順調そうな学園生たちでした。

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開始から1時間ほど経つと早い子たちは炊きあがったご飯を持って来て、牛丼の具をのせてもらいます。

「超おいしい!」「上手に炊けたよ。」

「火が途中消えそうだったけど、薪を足して持ち直せたんだー」と、達成感を感じていました。

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一方、「お米焦げちゃいました。水の量は合っていたのに、、」と、ヘルプを求める声も聞こえてきました。

「お米を炊く前に30分くらい水に浸した?」

「あ、忘れてた、、!」

インターン生にサポートしてもらいながら再挑戦する学園生もいましたが、なんとか全員が夕食をいただくことができました。

今回、キャンプ経験のない新入園生には特に難易度の高い活動でしたが、失敗から学ぶことは多かったのではないでしょうか。

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片付け後には真っ暗の道をライトなしで歩くナイトハイクへ行ったり、炭火を囲ってマシュマロを焼いたりして、普段は感じられない夜の時間を過ごしました。

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21時には歯磨きをして、テントで寝袋に入って就寝となりました。

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・6月26日(日)

鳥の鳴き声が響く朝6時半、子供たちは起床して、寝袋を片付け、朝食をいただきました。いつもと違うパンや、チーズ、野菜ジュースに寝ぼけ眼だった子供たちの表情が輝き始めていました。

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その後、全員でテント内の掃除とゴミ拾いを行い、来た時よりもきれいにして、小学生キャンプ終了としました。

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帰園後、お風呂に入り、キャンプの汚れを落としさっぱりした子ども達。

昼食までの時間は、演目練習をしました。

中学生は、ほとんどが大会でいなかったため、小学生がメインとなっての演目練習となりました。
いつもは中学生に頼っている準備なども率先してやる姿がありました。

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インターン生も一緒になって練習しました。
「リズムはね...」「腰を落としてこうやって」とインターン生に積極的に教える姿がありました。

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最後は、自分たちで順番を決め小学生メインでのプチ発表会もしてみました。
「わっしょーい!」と中学生がいなくても大きな声で、力強く太鼓をたたく子ども達。
自分たちが主役というのもあり、いつも以上に気合が入っている様子でした。

演目練習後は、お弁当を持って大町市内にある山岳博物館へ。

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到着すると博物館の前にある広場でお弁当を食べました。
目の前には北アルプスも広がり、ロケーションはばっちり。
「ここで食べよう!」「一緒に食べよ!」と思い思いの場所でお弁当を食べていました。

昼食をとったら山岳博物館へ。
山岳博物館には、北アルプスの歴史や登山の歴史、野生動物のはく製、建物に隣接している付属園では、保護されているライチョウやカモシカを見ることができます。

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岩石についての展示。「いろんな石があるんだな。」

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昔の山小屋についての展示。解説動画を見ながらのんびりする子も。

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「鷹カッコイィ!」「ライチョウかわいい」と付属園の動物たちにも夢中になっていました。

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「その羽根ください」と係りの方から、鷹やフクロウなどの羽根をもらっていました。

山岳博物館の見学を終えると、インターン生ともお別れをし、センターに戻りました。

キャンプから始まった週末。インターン生と交流しながら、演目練習や博物館の見学もでき、充実した2日間になりました。















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