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八坂縦断の道(前半)
・5月6日(金)
今から約50年ほど前までセンター近くの山中には集落があり、実際に人が住んでいました。集落には300年ほどの歴史があり、今でも昔の人の使っていた山道や石碑などが残っています。
この日はこの山道を辿り、八坂地区の縦断の道(前半)を歩きました。
事前のミーティングで班ごとに地図で道を確認し、実際に歩きながら7つのチェックポイントで当時の文化や言い伝えなどの説明を受けました。
1:スタート地点
ここは普段美麻学園生が朝スクールバスに乗る場所です。まずはセンターから3kmほど歩いてスタート地点へ向かいます。
2:槍平(うつぎだいら)
ここには昔村人を困らせるお化けが出ていましたが、六地蔵を建ててからお化けが出なくなったそうです。石像や神社の形跡が見られます。
3:医王谷(いおうだに)
尾根の両側には曽山、小田谷、槍平、鹿籠、桑梨、といった集落があり、これらをまとめて医王谷(いおうだに)と呼びます。
写真は昔山城のあった場所で、今でも平らで開けた場所となっています。ここで一旦おやつ休憩。
4:修験道(しゅげんどう)
山の尾根には良い「気」が集まるといい、この尾根道でも行者たちが山ごもりと修行をしていたそうです。
5:分岐
ここは桑梨への分かれ道となっています。さらに尾根伝いに進んでいきます。
6:大日如来像と馬頭観世音
笹薮の中に大日如来像と馬頭観世音があります。かつて家族同然だった馬や牛を供養するためにこれらの石像が建てられたと言われています。この道は医王谷と西の窪を結ぶ生活の道で、人や馬、牛などが行き来していました。
7:飯綱神社(いいづなじんじゃ)
西の窪のてっぺんに建っていた神社です。25年前ほど前までは「筒粥占い」というものが行われ、その年の作物の出来や世の中の動きを占っていました。「こんな山の中に、こんな立派なお宮が!」と驚いていました。
お昼ご飯をここで食べ、ラストスパートは一気に駆け下りました!
そしてゴールの小菅に到着です。
このあと八坂中学校を経由し、センターまで歩いた人は計13kmを踏破。
途中から迎えのバスに乗って戻った人でも約10kmほどを踏破しました。中にはバスに負けじと走って坂道を駆け上った子も。
自動車が当たり前ではなかったころは、今回通ったこの道を毎日当たり前のように歩いていた人がいたのです。春の芽吹きがきれいな山々の自然を感じながら、八坂の歴史、文化を体感した一日となりました。
また時間を見つけて後半の道も踏破できればと思います。