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GW終盤戦!
GWの残り2日も学園生たちは活動で盛りだくさん!
4日(火)は鎖場のある大姥山にて歩く活動、5日(水)は味噌仕込みとちまき作りを行いました。
5月4日(火)
・歩く活動
この日は八坂地区にある大姥山(おおばやま)へ。
大姥山は金太郎伝説で有名な山です。
学園生は標高500m地点から出発し、大姥神社や大穴などに足を運びながら、山頂の1003mを目指して登っていきました。
登り口の地区に祭られている大姥神社で、地元の方から金太郎伝説についてお話を伺った上で、歩く全8キロのコースを確認し出発!
登りでもっとも大変だったのは、9か所あった鎖場。急な斜面を登るうえで、サポートの役割を果たす鎖がつながれていました。
安全のために鎖場ではなるべく一人ずつ登り、また鎖だけでなく自分自身の手や足も柔軟に活用していくことを意識して上へあがっていきました。
急斜面に足がすくんでしまう学園生もいましたが、誰一人としてあきらめることはありません。
「もうちょっと頑張ろう!」「あと少しだよー」と班内で声を掛け合いながら一歩一歩前へ進んいくことができました。
山頂に行く前に、大穴へも寄りました。大姥が住み、金太郎が生まれたとされている場所です。
もともと海に沈んでいた部分ですが、北アルプスの地殻変動によって地上に出てきたものと言われています。
「この上にあるのは金太郎の足跡だっていう伝説があるんだよ!」と岩場の削れている部分について継続生が教えている場面も見られました。
そして、その洞窟内でお弁当。
お弁当には、3日(月)に採取したコシアブラが胡麻和えやベーコン巻きとして入っていました!2日連続で最高の山の幸を頂くことが出来ました。
昼食後はまた山頂を目指して登っていきます。昼食でエネルギーチャージできた学園生は残り2つの鎖場も軽々と登っていきました。
そして登頂!「やっと着いたー!」
天気に恵まれ、山頂からは八坂小やアルプスの山並みも綺麗に見ることが出来ました。
また下山道では、山姥の滝にも立ち寄りました。
「うおー!きれい!」「すごいね!」「涼しい!」
きれいな滝を目の前にマイナスイオンをしっかり浴びて、たくさん歩いてきた疲れを癒すことが出来ました。
全長8キロと距離にすればそこまで長くないですが、標高差500mの急勾配の上り下りであったため、朝9時にセンターを出発し、帰園したのは午後5時。自然の中をたくさん歩いた1日となりました。
5月5日(水)
午前中は4月に大豆をつぶして作った味噌玉を砕いて味噌を仕込み、午後はちまき作りを行いました。
・味噌仕込み
味噌の生産量が全国の約半分を占める長野県。その地で学園生は味噌作りを経験しています。
今回は新入園生と小学生、八坂中学生、美麻中学生にわかれて役割分担をし、作業していきました。
新入園生と小学生たちはまず麹と塩を混ぜ合わせる作業を担当。
固まっていた麹もあったので、ブルーシートの上で手でつぶしながら混ぜ合わせて行きました。
「ちょっと匂いがきついかも。」と麹の匂いが苦手な学園生もいたようですが、全員で作業をやり切ることが出来ました。
一方の八坂中学生は、味噌玉についている埃や黒カビを取りのぞく作業を担当。丁寧に洗い流していきました。
そして美麻中学生は昨年度仕込んだ味噌を改めて擦り機にかける作業を担当。
1台は手動擦り機でしたが、さすが継続生。しっかり役割分担をし、どんどん仕事を進めていました。
そして手が空けば、、仕込む樽なども洗う作業も担当してくれました。
同時進行で、新入園生と小学生たちはみそ玉を叩いて細かくしていきました。
まわりに味噌玉が飛んでしまわないように、木槌をうまく使います。
そして先ほどの塩と麹と混ぜ合わせていきました。
最後にそれらを中学生たちが洗ってくれた樽に移し、水を入れ、手を入れて混ぜていきます。腕まで入れると「冷たい!」と声があがりました。
最後に指導者に水加減をチェックしてもらい、今日の工程が終了です。
この味噌は最低でも二夏越さないと食べられませんが、来る後輩たちのため全員で協力して取り組むことができました。
昨年に引き続き、今年も保護者と一緒に体験することはできませんでしたが、学園生で役割分担をし、元気に作業しました。
・ちまき作り
東京で和菓子屋を営んでいた経歴のある職員の指導の下、ちまき作りを体験しました。
5月5日の端午の節句のお供え物として用いられるちまき。お餅を防菌&殺菌効果のある笹の葉で包んで蒸した和菓子の一種です。
「ちまきを食べたことある人?」と聞かれると、新入園生の中にはあまり食べたことない子がちらほら。昔の人の知恵と日本文化を勉強できる機会となりました。
今回体験したのは、米粉で作ったお餅の形を整え、それを笹の葉で包み、イグサの紐で縛る作業。今年度使用する笹は、去年度の6月に学園生が美麻地区へ採りに行き、その後湯通しして乾燥させ保存しておいたものを使用しました。
すばやくきれいに縛ることが出来る学園生もいれば、何回も何回も縛り直す学園生も。
お互いに助け合いながらの作業となりました。
縛ったちまきを蒸し、待ちに待ったおやつの時間に!
みんな美味しそうに自分で作ったちまきをもぐもぐ。
お腹にたまる量かと思いきや、「まだまだ食べたい!」との声も。
季節柄のある和菓子を頂くことができた貴重な体験となりました。