週末活動2
・1月10日(日)、11日(月)
日曜日はどんど焼きと、炭焼きを行いました。
本来はお世話になってる農家さんの各地区のどんど焼きへ参加させてもらうのですが、今年は帰省後間もないこともあり、センター独自でどんど焼きを行いました。
準備は土曜日のうちに行いました。
ナラの木の柱を立て、一番上には達磨や正月飾りを結びます。そして柱の周りを藁で包み、最後に竹を立てかけて藁縄で縛りました。本来は秋に刈っておいたカヤを巻き付けるのですが、今年は急遽であったので断念。
そして日曜日に火を点け、正月飾りや習字を焚き上げました。
火を点けるのは丑年生まれの年男・年女。
あっという間に一番上まで燃え上がり、「おおー!!」と歓声があがりました。
燃え盛る炎に向かって「今年も健康で過ごせますように。」「コロナがおさまりますように。」と祈る姿も。
最後にお餅を食べ、「美味しい!」とにっこり。
どんど焼きの火で焼いたお餅を食べ、今年1年の無病息災を祈りました。
日曜日から月曜日にかけて行った炭焼き。
炭焼きについては、事前のミーティングで話を聞いたり、昔八坂地区で行われていた炭焼きのビデオを見て事前学習。
つい70年ほど前までは生活必需品であった炭。高度経済成長期には電気やガスといったエネルギーに転換し、生活の中では姿が見えなくなりましたが、山間部の人々にとっては、貴重な現金収入にもなる山の仕事でもありました。昔は、暖をとったり、燃料にしたり、調理に使ったり、生活になくてはならないものだったということを学びました。
まずは炭焼き窯に、前日割った薪を並べていきます。
「思ったより狭い!」「壁にぶつかる!」と言いながら隙間なくならべました。
そしていよいよ窯口で火をつけます。
炭焼きは、煙の色や臭い、熱さや湿り気など、炭にしていく工程では全身の感覚を使います。
作業の途中に見に行っては、「煙の刺激が変わったね。手につく湿り気もなくなってきた!」と変化を体感。
一晩かけて調整をし、煙が透明になると、いよいよ窯を開けていきます。
今回作るのは白炭と呼ばれる、窯から取り出した真っ赤に燃えた状態の炭に湿った灰をかけて一気に冷やすもの。
窯の中で燃える薪を、手前の方で少し空気に慣らしてから外へ出します。
長い鉄の棒で炭を静かに倒し、手前に持ってくる作業を体験。
窯の近くは高温になり、作業中は真冬ながら「暑い!!」と思わず声が出てしまうほど。
出来た炭はカンカンと金属音がなります。
皆で協力して、たくさんの立派な炭を作ることができました。
今年度は、普段身近に利用しているナラの森キャンプ場の整備も兼ねてみんなで切り倒し、運び、薪を割り、炭にするまで一連の工程を体験。つい数十年前までは昔の暮らしに欠かせないものであった炭づくりを、先人たちの知恵と自然のサイクルを学びつつ、全身をフルに使って体験することができました。
出来た炭は今後の活動で活用していく予定です。