八坂縦断の道(前半)
・5月31日(日)
過ごしやすい天候の中、八坂地区内の昔の集落を繋ぐ道を歩きました。
今回はセンターから曽山(そやま)、小田谷(おたや)、槍平(うつぎだいら)、鹿籠(かろう)、桑梨(くわなし)といった医王谷と呼ばれていた周辺の尾根などを通って、小菅(こすげ)までの約8kmを歩きました。
八坂地区を北から南へ歩いて縦断できる活動でもあり、今回は前半ということで、事前ミーティングで地図などをしっかり確認して出発。
地図上にふられたチェックポイントを確認しながら歩きます。
1、まずはセンターから磨崖仏(岩に彫られた仏像)入り口へ。
ここまで約2.5kmの道は美麻学園の子の通学路でもあり、朝はここからスクールバスに乗車しています。地図を再確認して、ここから林道に入ります。
2、槍平・神明社
槍平は1976年、集落移転事業によって350年の歴史に幕を閉じた集落です。神明社はこの集落の産土神社で、沢山の石像文化財が鎮座しています。
子どもたちは石仏を見たり、神社を見たりして集落があった名残を確認しました。
3、鹿籠大峰山城跡
山城跡ということで少し平らになっています。
子どもたちは「ここに山城があったのか」「確かに周りを見渡しやすいかも。」と昔の風景を思い浮かべているようでした。
と同時に、山林広場のようになっていて、蔓を見つけてはぶら下がったり登ったり・・・。
山城とは、主に見張り台や狼煙を上げるための場所として利用されていた場所のこと。八坂美麻地域には、こういった山城跡が多数あります。
4、5と尾根伝いに進み、6の大日如来像と馬頭観世音の前を通過します。
7、西の窪・飯綱神社
この神社では約25年前までは「筒粥占い」という神事が行われていました。筒粥占いとは年の暮れに刈ったヨシを1月15日の朝に米、小豆と一緒に鍋で煮込み、そのヨシの中に入った米や小豆の数によってその年の作物の出来や世の中の動きを占うものです。
今は行われていないようですが、実際の様子を記録した映像が残っていて、出発前にみんなで観てきたため、「ここがあのばしょか!」と確認。名残をみることで人々が暮らしてきた営みを感じることができました。
そして今回のゴールである小菅へ。
たくさん歩いてお腹もペコペコと!ということでお弁当を食べました。
道中、植物を採取したり、虫を捕まえたり、中には小動物の骨を見つける子も。
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八坂地区を歩き、その地勢と自然や歴史を全身で感じた一日でした。