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原木の切り出し、野沢菜漬け
・12月8日(日)
日曜日は、冬の山村文化体験(労働体験)。午前中には美麻地区の女犬原へ行き、炭焼きの原木を切り、午後には野沢菜を洗って漬けました。
どちらも極寒の中で行われる作業で、毎冬行われる週末活動の中でも、一番大変な活動です。
原木の切り出しでは、地元の山仕事創造舎から2名の方に講師としてお越し頂き、山に生えている樹齢20年?30年くらいの木を、班毎にノコギリ1本で切り倒す体験をしました。
現地に着いた頃から、ちらちらと雪が舞い、足元は前日までの雪で白くなっています。動いていないと、身体がどんどん冷えていってしまうような寒さの中、作業を開始しました。
まずは講師の方々に、木の切り方を実演してもらいました。
その後、各班で山の斜面へ移動。
日頃、通学路で鍛えられているとはいえ、現場へ向かうため急な山の斜面を登るのは苦戦する子も多かったです。講師の方が準備して下さったロープを手掛かりに登って、木のところへ移動しました。
前日の運動会でノコギリを扱ったお陰か、ノコギリを真っ直ぐ引ける子が多く、早く切り終えることができました。10メートル以上もある木が倒れる光景はなかなかの迫力で「おお!」と、歓声がおこっていました。
その後は、枝打ちと玉切り(一定の長さに切りそろえる工程)を大人で行い、みんなで原木を車に積んで帰りました。
午後は、野沢菜を洗って、塩などの調味料で漬けて「野沢菜漬け」にしました。野沢菜漬けは長野県の郷土食で、学園生も各々の農家さんで食べているものですが、今回はそれを実際に作ってみようという体験です。
時は遡り、前日7日の夕方、中学生で野沢菜を収穫しました。8月末に植えたセンターの野沢菜を使いたかったのですが、残念ながら今年は上手く育たず、農家さんのものを収穫させて頂きました。全部で72kg収穫しました。
そして8日午後、センターの厨房裏で、水を張った容器の中で野沢菜を洗いました。痛んだ葉っぱや、付着した泥を落として食べられるようにキレイにします。
雪の舞う中での水仕事に、「冷たーい!」と、悲鳴が上がりますが、昔の人は、食料のない冬に食べるための保存食をこうして寒い中作っていたことを身をもって体験しました。
また、同時に沢庵漬け用の地大根(漬け物用の辛くて小さな大根)も洗って干しました。
2時間弱の作業を終えた後は、新入園生で漬け込みをしました。
塩、ざらめ、酢、味噌などを入れて塩漬け2樽と、醤油漬け1樽(切り漬け)を作りました。
漬け込みながら、「おいしくなーれ!」と、声をかけながら漬けました。冬休み明けには食べられるようになるので、楽しみです。