収穫祭に向けて part2
いよいよ収穫祭に向けて最後のセンター生活が始まりました。
日に日に寒さも増し、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。それでも朝のつどいでは白い息を吐きながら、元気にラジオ体操をする学園生の姿があります。
山は色づき、鮮やかな紅葉が広がっていますが、北アルプスの上の方はもう白くなり始め、季節の変わり目を景色や肌で感じます。
収穫祭に向けて劇、演目練習、個人体験とやることは盛りだくさん。子どもたちは限られた時間の中でそれぞれの体験に取り組む姿があります。
今日は劇、演目練習。
台本を覚えている子も増え、大きい声を出して「自分のカラを破る!」を目標にいろいろなことを意識しながら練習しています。
演目は新入園生もどんどん参加し、練習を重ねながら上達してきています。夏休み明けに比べると見違えるほどレベルが上がっています。それでもまだまだ課題はたくさん。とにかく練習をし、一つ一つ改善していきます。
大町アルプスマラソン・リンゴ狩り
10月21日(日)
雲一つない真っ青な空。最高の秋晴れの中、大町アルプスマラソン大会が開催されました。学園生は3キロ種目にエントリーし、参加してきました。
「がんばれー」「あと少しー」と、沿道の方々の声援に後押しされながら必死にゴールに向かって走っていました。
走り終わると、「すごい疲れた」「もう走れない」と全力を出し切った様子。振る舞いのリンゴや漬物、ドリンクなどを口にし「美味しい!」と疲れを癒していました。
マラソン大会の後は、リンゴ狩り!
会場を後にし、大町市内のリンゴ農園に行きました。
今日、収穫するのは「シナノスイート」というその名の通りとても甘くシャキシャキとした食感が特徴的なリンゴです。
アルプスの山々をバックに記念撮影。
午後は、近くの公園でお弁当を食べ、その後は広場で思い切り体を動かして遊びました。子どもたち同士、缶蹴りや布を丸めてボールに見立てたドッジボールなど、何もない中でも自然発生的に遊びが始まりました。これも山村留学生の良さですね。
思う存分遊んでから農家さん宅へ戻りました。
美麻地区文化祭
10月14日。この日は全員で美麻地区の文化祭へ。
美麻小中の7年生から9年生は、学校行事として参加しました。1日中、運営や総合学習の発表と大活躍でした。学園生は、演目発表の時間をいただき、披露してきました。
学園生は、全員で舞台で披露するのは今年度初。収穫祭に向けて練習をしている3演目を発表しました。
午前中最後の発表でしたが、準備から最後の礼まで、緊張感に飲まれることもなく、皆が気持ちを込めて取り組むことができた時間となりました。演奏後、観ていた方々から「やっぱり山留生はすごいね!」「去年より上達してる!」「収穫祭が楽しみだね」とお褒めや励ましの言葉をかけていただきました。それでも、「ちょっと早くなっちゃった・・・」「隣とぶつかって思うように叩けなかった・・・」など、個々に反省は多々あるようで、現状に満足しない学園生に今後も期待です。
今月末には、八坂地区の文化祭もあります。大舞台を踏む毎に、成長を重ねていくことでしょう。
そして今日から農家入り。今週末の日曜日には、大町アルプスマラソン大会へみんなで出場します。
脱穀
10月13日。この日の朝は、気温7℃とこの秋一番の冷え込みに。朝起きると「さむいー」と言っている学園生も多く、外に出ると吐く息も白いほどでした。山々が連なる谷には雲海が広がっていました。
稲刈りから一週間。はざ掛けし干した稲の脱穀作業を行いました。
脱穀の作業も昔ながらの農機具を使い手動で行います。
まずは足踏み脱穀機を使い、稲から籾をとっていきます。踏んで脱穀機を回す人と機械に稲を入れる人に分かれ効率よく作業をします。「もっとまわしてー」「稲を先の方から入れて」と声をかけ合いながら作業を進めていきます。
取った籾はふるいにかけます。ここでは残った藁や大きい草を取り除いていきます。
千歯扱きを使って取り切れなかった籾をとります。
最後は、唐箕を使い風の力で籾以外の藁やクズを飛ばし、選別します。
今年は夏の間雑草が生い茂り、収穫量は例年に比べて少なめでしたが、無事「山留米」を収穫することができました。
八坂古道歩き・今年最初の体験入園者来訪!
・10月7日
この日は希望者で八坂の古道を歩きました。
八坂・美麻の旧村境を出発して、八坂地区道の小菅(こすげ)地区まで約7kmの山道を歩きました。
ほとんどが、未舗装の道で、いつも歩く通学路とは違った植物がたくさんありました。「この花の木はなんだろう?」と植物を探す子、「キノコあったよ!」とキノコを拾う子、それぞれ見つけたものを指導員や周りの子に聴いて確かめながら、山道を進みました。
この道は、もともとは旧八坂村の集落同士を繋ぐ道路で、道沿いには、江戸から明治の頃にかけて作られた石碑・石像が建っていたり、昭和の頃に使われた木の電柱があったりと、人々の生活の痕跡をたどることが出来ます。集落整理等によってこれらの集落は昭和40年代から50年代には無人となり、今はもう、畑だった場所は植林され、その杉やヒノキも樹齢30年程の大きな木になっています。
そんな静かな山の中を、約7キロ、子どもたちは元気に歩き、目的地の小菅地区に到着しました。
小菅地区に到着したので記念撮影!!
アケビやヤマナシを拾い食いするなど、八坂の秋を満喫しながら歩く道中でした。
他にも週末は、地元の方々にお世話になりながら、個々の興味関心に基づいた体験をしました。
また、昨日から1泊で2名の体験入園生が来ました。2名とも緊張の面持ちでしたが、学園生たちは「どこからきたの?」「趣味とかあるの?」と積極的に声をかけていました。生活面でも「ここの掃除はね」「布団はこうやって敷くんだよ」と優しく教えている姿が見られました。
夜には、太鼓と民舞を3演目披露しました。お客さんがいたこともあり、太鼓を打つ姿勢や顔つきがいつも以上に気迫にあふれていました。体験者の中には、感動して涙を流す方もいて、「気持ちは伝わるんだ!」と、文化祭や収穫祭を控えた学園生にとっても、大きな励みとなる時間でした。
稲刈り、サツマイモ掘り
10/6(土)
<稲刈り>
9月中旬に予定していましたが、雨続きで延期となっていた稲刈り。ようやく本日は晴天!日差しもあり少し暑いくらいの気候の中、稲刈りが行われました。
今や稲刈りは機械であっという間に刈ってしまいますが、山留生は全て手作業で行います。
2人1組のペアで稲を刈り、中学生を中心に刈った稲を結束し、はざかけ(天日干し)をする作業を行いました。
「まだこんなに刈るところある...」と先が見えず渋い顔をする学園生もいましたが「先を見ないで目の前の稲をどんどん刈ろう!」とみんなで奮起しながらひたすら手を動かしていました。
終わりが見えてくると「おー、もう少しで終わる!」「手空いてる人落穂拾って!」と最後までみんなで協力して作業を終えました。
<サツマイモ掘り>
稲刈りをしてからすぐ畑に行き、サツマイモを掘り起こしました。
稲刈りの直後で疲れも見えましたが、「さー掘るぞ!」とスコップやクワでサツマイモを掘っていきました。
<秋の味覚>
本日の夕食には、ついに「松茸の茶碗蒸し」が出ました!
とても香りが強く、口に入れたとたん松茸の香りが口から鼻へと広がり、茶碗蒸しの滑らか舌触りと松茸の香りが口の中に残り、とても美味しく頂きました。
学園生の中には、人生初の松茸という子も多く、「マツタケってこんなにおいしいんだ!」と秋の味覚に大満足の様子でした。
秋の味覚・収穫祭準備
10月に入り、朝晩は冷え込むようになってきました。それでも日中は気温が上がるため、半そでで出かけていく学園生もいて、寒さに負けず元気に過ごす子どもたちの姿があります。
秋の味覚と言えば・・・・「松茸!」
今日は、なんと地元の方から松茸の差し入れを頂きました。
傘が開いてはいますが、とても立派な松茸(八坂産)!
『これ何のきのこだ?』と玄関にクイズ形式で置いておきました。
子どもたちは帰ってくるなり「なにこれ?」「シイタケ?」「マツタケ?」と興味津々。触ったりにおいをかいだりしていました。
松茸は茶碗蒸しにしていただく予定です!
夜は太鼓や民舞の演目練習。各演目に分かれて練習をしました。
リズムや音もだいぶそろうようになり、練習を重ねるごとに迫力が増しています。
新入園の子たちも継続生に追い付こうと、ひざを叩きながら必死にリズムを覚えています。
11月17日・18日に開催する収穫祭に向けて着々と準備を進めています。