美麻地区・八坂地区文化祭
農家活動中の10月22日に美麻地区文化祭、10月28日、センター入りの次の日に八坂地区文化祭がありました。どちらの地区文化祭でも、それぞれ学校で取り組んだ総合発表やダンスなどを発表し、学園生全員では太鼓を演奏しました。
美麻地区文化祭では、上手くいかなかったと悔しがる声が聞こえましたが、八坂地区文化祭では、美麻地区文化祭での反省も生かされ、以前よりも堂々と太鼓を叩く姿がありました。山留生が太鼓を叩く姿を初めて見たという方は、「素晴らしい!」と感激している方も多く、学園生を受け入れてくださっている農家さんも「りっぱだね。」と涙されていました。
しかし、学園生は、まだまだ自分たちの太鼓の演奏に満足していない様子。これから収穫祭まで、どれだけ伸びるのか、伸びしろが楽しみです。
大町アルプスマラソン
10月15日(日)
雨予報で天気が心配される中、アルプスマラソン大会が開催され、学園生たちも3キロ種目に参加しました。
普段から通学路を歩いているので、みんな「疲れたー」と言いながらも平気な顔でゴールまで帰ってきました。
ゴールしたあとは、地域の方々が提供するリンゴやきのこ汁、地元の手作り豆腐を頂きました。
帰りは温泉に入りセンターで昼食を食べて、夕方に農家入りをしました。
次回のセンターは、いよいよ収穫祭です。子どもたちも気合いを入れて、着々と準備を進めています。
タイ学生との交流・脱穀
10月7日(土)は、9月に刈り取った稲を脱穀しました。
この日は、日本とタイの交流事業中で、タイの中高生たちと一緒に作業をしました。
タイの中高生総勢20名は、6日から10日まで滞在し、日本の文化体験やホームステイ、学校との交流など、稲作を共通とする文化交流を目的として過ごしました。
最初に、昔の農機具の使い方や仕組みを聞き、1人一本、稲を手で脱穀する体験もしました。
足踏み脱穀機を使い、稲から籾を外していきます。初めて体験する子たちは、足踏み脱穀機の迫力に驚いている姿がありました。上級生たちが下級生やタイの学生たちに、教えながら作業を進めました。
千歯扱きも使って脱穀します。
脱穀した籾は、一度ふるいにかけて大きな藁くずをとっていきます。
最後は、唐箕にかけて風の力を利用し、軽い藁くず、くず米を飛ばしてお米を選別していきます。
唐箕は、一定の速さでハンドルを回さないと、選別にむらが出来てしまいます。声を掛け合って「そのぐらいでいいよ」と、調整しながらハンドルを回しました。
午前中いっぱいで、脱穀の作業が終わり、今年は籾袋に約7袋収穫をすることが出来ました。
11月の収穫祭(新嘗祭)後、12月頃に、新米が食卓に並びます。おいしいお米になっているか楽しみです。
ありがとう、テル。
10月7日、センターの飼い犬「テル」が永眠しました。
この学園に3代目のテルとして来てから約13年、ずっと、家族の一員として過ごしてくれました。
別れは突如。急に体調を崩し、動物病院へ運びましたが、延命措置をして入院手続きをしたのもつかの間、静かに息を引き取りました。
センターの前庭で、毎朝のつどいも13年間皆勤賞。みんなが学校へ向かうと、見えなくなるまで淋しそうな声で鳴き、帰って来る姿を見つけると、しっぽを振って喜んで迎えてくれたテル。
時にはタヌキと闘ったり、野生動物にほえ続けたりと、勇敢な面もありました。
けれど、とにかく優しく穏やかな犬で、子どもたちはテルのことが大好きで、テルも子どもたちが大好きで、本当に可愛らしい犬でした。
翌日の夜、悲報を伝えると、子どもたちは泣き崩れました。テルの亡骸に手を合わせ、ずっと撫でて離れない子どもたち。それでも、「生きていることは当たり前ではないよ、すごいことだよ!生きている今を、限りある命を、精一杯生きるんだよ!」と、動かなくなったテルの姿は、力強いラストメッセージを子どもたちへ送ってくれました。
10月9日、三連休の最終日、子どもたちが採ってきた秋の花々と、テルへの感謝の気持ちを綴った手紙で色鮮やかに飾られたテルの棺。すっきりと青く晴れ渡る秋空へ、テルは真っすぐに昇っていきました。
骨になったテルは、センターの敷地内に埋葬し、これからもそばでみんなを見守っていてもらう予定です。
テル、13年間、本当にありがとう。
これからもずっと、八坂美麻の広く澄んだ空の上から、みんなを見守っていてください。
センターの様子
センター周辺の木々の葉が少しずつ紅く色づき始め、朝晩と冷え込むようになりました。
学園生は、「寒いよー」と言いながらも元気よく、時には駆け足で学校へ通っていきます。帰りには、アケビを採ってくる子もいました。収穫祭に向けて、一人ひとり基本的生活習慣を意識しながら、個人体験、太鼓演目練習等に日々取り組んでいます。
明日は、前回のセンター中に刈り取った稲を脱穀します。