山のおやつ・小学生畑作業
最近、多くの学園生がはまっているおやつ。それが、このキイチゴ(モミジイチゴ)です。
食べてみると、つぶつぶの触感と甘酸っぱさが口の中で広がり、やみつきになります。
学園生は通学路で見つけて食べたり、センターに持ち帰り、「はい!あげる!」とお土産に持って帰ってくれたりします。選択活動で鷹狩山に行った学園生も、行く途中にたくさんのキイチゴを見つけ、「あった!あった!」「山の上の方が、粒が大きい!」と嬉しそうに何個もキイチゴを採っていました。
また、センター周辺では、グミの実を見つけ、「酸っぱい!」と言いながらも、「皮むいたほうがおいしい!」と言ったりしながら、何個も取って食べていました。
また、中学生が船舶に行き、小学生だけとなったセンターでは、「早く中学生帰ってこないかな。寂しい。」との声も聞かれましたが、6年生が中心となって掃除の担当を決めたり、
皆で、畑に行って草取りをしたりしました。雑草だらけの畑も、皆で協力してせっせと草取りをし、だいぶんきれいになりました。
畑作業をしていると、地元の方が来て教えてくださりました。地域の方の支えがあっての山村留学だと痛感します。
農家会合
先週、学園生32名が御世話になっている11軒の農家さん(八坂美麻地区のホームステイ家庭)が夕刻センターに集まり、「農家会合」が行われました。
この農家会合は、年間9回?10回行われ、子どもたちの様子や課題についての情報交換や、農家活動中に行われる学校行事やセンター行事についての詳細事項連絡等、議題は多岐に渡ります。
今回は、4月から約2か月間の子どもたちの様子や、生活の中で気になること、共通して指導していくべきこと等を出し合い、センターと農家さんで課題を共有しました。
「まだ、ありがとうの言葉がぱっと出てこないね」「トイレの蓋の閉め忘れ、電気の消し忘れなど、なかなか定着しないから、張り紙をしてみたよ」「これまでの習慣を直すのってのは、なかなか容易ではないね。みんなで辛抱強く声かけていきましょう」「親へ出すはがきに、本当に必要かどうか疑問に感じるような持ち物を要求している子がいるから、改めて保護者にもその場合の対応を確認してもらって、こちらでもしっかり確認してから出すようにしましょう」・・・などなど。
日々健康や食事に気を遣いながら、子どもたちの1年間と命を預かる「農家さん」は、ここの山村留学ではなくてはならない存在です。様々な想いを持ちながら、子どもたちの「父さん」「母さん」となって日々を過ごしてもらっている農家さん。農家活動中には、指導者が農家さんを訪問して様子を伺い、さらに何か相談事があれば電話で連絡を取り合って情報交換をしています。
今回はさらに、7月末に控えた子どもたちの帰省(実家へ戻る)について、日時や送迎方法の確認の他、どんなお土産を持たせるかなどの話し合いも行われました。
1時間を超える話合いを終え、夜8時頃に農家さんは御自宅へ。
この1年間は、本当に多くの方々に支えられてようやく成り立つもの。子どもたちへも、指導者から「決して当たり前にある毎日ではない。だからこそ、ただ何となく過ごすのではなく、感謝の気持ちを忘れず、あたりまえのことや小さいことを大事にしていくことが大事。」と、残り1ヶ月となった1学期を見据えてミーティングも行われました。
今日から農家入りとなり、次のセンターは7月7日から。
あっという間に1学期も残り1ヶ月です。
たけのこの炊き込みご飯
6月18日(日)
夕食に、旬の食材である「たけのこ」の炊き込みご飯が出ました。
ご飯に入っているのは、淡竹(はちく)というたけのこで、一般的なモウソウダケと違い、堀りたてのものはあく抜きをする必要がなく、生でも食べることができます。八坂地区で採れた淡竹をいただきました。
学園生たちは、「おいしい!」とたくさんおかわりをしていました。
通学合宿4日目・最終日
6月17日(土)通学合宿4日目
みんなが楽しみにしていたキャンプに行ってきました。
朝の集いでは、学園生が田植えをした田んぼに行き、稲の生長を観察しました。
朝食を食べた後は、荷物を準備して出発!ネイチャートレイルを進みながらキャンプ場を目指します。
途中、笹の葉を吹いて笛にして遊んでいました。
キャンプ場につくと、キャンプ場周辺の注意事項等を聞いて、キャンプスタート!
班で協力してテントを張っていきます。「そっちもって」、「せーの!」と声が聞こえました。
テントを張り終えると竹箸づくり。思い思いの形の箸が完成し、作った箸でお弁当を食べました。
お弁当を食べてエネルギーを補給した後は、おやつの棒パン作り。枝に生地を巻き付けて焼いていきます。
上手に焼けた子、「焦げたー」と真っ黒に焦げてしまう子もいました。
おやつの後は、夕飯づくりです。飯盒炊さんに挑戦。火の調整が難しく芯が残ってしまう班がありましたが、カレーとシチューはどの班もおいしくできました。
デザートは焼きリンゴ。おいしくできて大満足。
夜は、ナイトハイクに行きましたが残念ながら雲がかかって星空は見えず。耳を澄ますと、虫の声などの普段聞こえない自然界の音が聞こえました。最後は、みんなで火を囲んで焼きマシュマロをしました。
ー通学合宿最終日ー
通学合宿最終日の朝食は、牛乳パックの中にアルミホイルで巻いたホットドッグを入れて焼き、手作りのホットドッグ。焼きたてのホットドッグを食べ、「美味しい!」「家帰ってもう一回作ってみよ!」との声も聞かれました。
朝食後は、「そっち広げて」「せーの!」などと声を掛け合い、班で協力してテントを片付け、最後に皆でゴミ拾いをし、キャンプ場を後にしました。
14時には解散式が始まり、スライドショーを見ながら5日間を振り返ったり、地元生が1人ずつ通学合宿の感想を発表しました。
その後は、待ちに待った太鼓の発表へ。地元生と山留生が懸命に太鼓を叩き、大きな声で盛り上げる姿に、この5日間での大きな成長を感じました。
通学合宿3日目
6月16日(金)通学合宿3日目。
長い道のりを歩いていて疲れているかと思いきや、走ったり大笑いしたりと何やら楽しそうです。畑からラディッシュ(ハツカダイコン)を採ってきた学園生もいました。
今日の夕食には箱膳体験をしました。初めて見る箱膳に興味津々の子供たち。
皆で大きな円になり、箱膳で食事をするいつもとは異なる食事の仕方を楽しんでいるようでした。
また、今では水や洗剤で食器を洗う家庭が多いですが、水道等が整備されていなかった時代には、食器にお茶を入れ、1枚残しておいた沢庵で食器をきれいにしていました。子供たちも、実際に熱いお茶を入れ、沢庵で食器をふき、「きれいになったでしょ?」と、嬉しそうに話していました。
夕食後は、太鼓の練習。今日は、太鼓の演奏前に、木遣りという掛け声を皆で練習しました。何度も練習するうちにだんだん大きな口が開くようになっていきました。
また八坂小・美麻小中から来た先生方に、太鼓の演奏を聴いてもらい、激励のお言葉もいただきました。
太鼓練習後の掃除や就寝前の様子も賑やかで、子供たちの笑い声が多く聞こえる日でした。
明日は、多くの子供たちが楽しみにしていたキャンプです。
通学合宿2日目
6月15日(木)通学合宿2日目
「行ってきました!」と元気よく帰ってくると、さっそく宿題に取り組む子どもたち。長い通学路も慣れてきた様子でした。
「あとどれぐらい?」と宿題の進み具合を確認したり、わからないところを教えあったりしていました。
宿題が終わりお風呂に入るとお待ちかねの夕食です。今回の夕食は、小学生のみで学園生を中心に食事の準備をしました。この日は、八坂小の先生も来て一緒に食事をしました。
夕食後は、昨日に引き続き太鼓の練習。学園生たちとリズムを確認したり、指導員と同じぐらい音が出せるか、何人かの子たちが挑戦する場面もありました。
練習のあとは、土日のキャンプで活動する班の発表と夕食の献立を班ごとに考えました。
メニューは、カレーとシチューに決定!
学園生と協力して掃除をした後は、寝る準備。2日目ともあって慣れた様子で布団を敷いていました。
中学生による読み聞かせは、面白かったようでクスクスと布団の中で笑っていました。
3日目は、夕食の時間に箱膳体験を予定しています。
通学合宿1日目
6月14日(水) 通学合宿1日目
今年は、八坂小の5年生3人、美麻小の4.5年生12人を迎え入れて、4泊5日の通学合宿が始まりました。
通学合宿では、山村留学生が通っている地元の学校の子どもたちにも、集団生活体験や自然体験等の山村留学の体験をしてもらい、「自分のことを自分でする」という親元離れた生活体験をする中で自立心を養ったり、普段何気なく過ごしている地元にも「ここでしかできないこと」がこんなにもあるんだと、改めて自然や人の魅力に気付いてもらうことなどを狙いとしています。
学園生と一緒に、地元生も長い距離を歩いて帰ってきました。「疲れた?大丈夫?」と聞くと、「うん!大丈夫!」と元気に答えた頼もしい地元生。
センターに帰ると、「早く宿題終わらせよ。」「音読聞いて!」と、さっそく宿題に取り組んでいました。
オリエンテーションを終え、「どこの班になるかな?」と。ドキドキの班発表。
宿題をして、お風呂に入ると、あっという間に夕食の時間になりました。
食べる前に、黙祷をして食べ物、作ってくれた人みんなに感謝をして「いただきます!」
慣れない正座に「足しびれた!」との声も聞かれましたが、大人数での食事は終始賑やかでした。
夕食後は、恥ずかしがりながらも笑顔の自己紹介でした。
学園生とともに全館の掃除と寝る準備、明日の準備を済ませ、
いざ太鼓の練習の時間になりました。学園生の太鼓を披露してもらったあと、皆真剣に話を聞き、学園生にリズムを教わりながら、「難しい!」と言いながらも、早くリズムを覚えようと何度もバチを振っていました。
消灯時には、中学生による読み聞かせ。
異年齢集団の中での体験は、学ぶことがたくさんありますね。
旬のセロリ。アスパラ。
先日の夕食に、今旬のセロリとアスパラが並びました。
セロリは、すずらん山荘のある長野県の富士見町の方からいただき、炒め物でおいしく食べました。
独特なにおいがあり苦手という人もいますが、炒めたり、火を入れることで独特のにおいが気にならなくなり、苦手な人もおいしく食べることができます。
アスパラは、長野県でも多く作られていて、採れたてのものはとても甘いのが特徴です。夕食に出たアスパラは、茹でてシンプルにマヨネーズをつけて素材の味を楽しみました。