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やまなみだより 月別アーカイブ(2016年11月)

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

冬の保存食づくり


・11月23日

収穫祭を終え、農家入りを控えた学園生たちは、地域の伝統的な冬の食料づくり を体験しました。断続的に雪が降り、寒い中の作業でしたが、干し柿づくりと、 野沢菜の漬け込みと、干物づくりをしました。

(野沢菜の漬け込み)

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元受け入れ農家の諏訪さんの畑で立派な野沢菜を収穫。

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軽トラにドーンと1杯分。約90kgの野沢菜が採れました。センターの畑でも20kgを収穫し、合計で110kg余りになりました。また、大根も収穫したので次のセンター中に大根漬けを作る予定です。

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次は水洗いをして野沢菜の土を落とします。「冷たーい!」「手の感覚がなくなってきた...」と、雪の舞う中、野沢菜洗いの大変さを実感。この作業が一番辛いのですが、農家さんなどで頂く野沢菜漬けを作る苦労を知ることができました。今年は、塩で80kgと醤油で20kgを漬け込みました。

(干物づくり)

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継続生は、その後イワナを背開きでさばいて干物を作りました。生きているイワナを絞めて包丁を入れましたが、中には見ていられなくて泣き出してしまう子もいました。朝ごはんにも出る干物がどのように作られていたのか、食の裏側を知る ことは子どもたちにとって貴重な体験です。イワナを開いた後は、洗ってワタを とり、塩をまぶして日陰に干しました。

(干し柿づくり)

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また、前日の夜には中学生で干し柿を作りました。「べたべたする!」「もっと 皮きれいにむいてよ」とワイワイ賑やかに皮むき作業をし、センターの玄関上紐で括って吊 るしてあります。

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11月としては異例の大寒波で降雪があり、センターの前も真っ白になりまし た。干し柿の橙色が雪に映えて、冬ならではの風情があります。つい数日前に収穫祭の模擬店などで賑わっていた場所とは思えない変容ぶりです。子どもたちは 農家入りを終え、少しゆっくりとした時間を過ごしている頃でしょう。いよいよ次のセンターでは、冬の活動の代名詞ともいえるスキー活動が予定されています。



11月19・20日は収穫祭!


・11月19日(土)

子どもたちが何か月も前から、コツコツと練習を重ね準備を進めてきた収穫祭を開催しました。保護者をはじめ、農家さん、学校の先生方、地域の皆様をご招待し子どもたちの成長・体験を発表する場です。

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センターの玄関には手作りの看板を掲示。

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午前中は自然の神様へ感謝をする式が執り行われました。春、田植えの時に豊穣を祈るお祭りをしましたが、今度は、収穫を祝い自然の恵みへの感謝の気持ちを表す式です。写真は、今年度の農作業を振り返っているところ。右の手前にある祭壇には、お米、野菜などの収穫物や、塩、お神酒を並べます。略式の神道のお祭りの形式をとっていますが、宗教的な意味合いではなく、日本古来から伝わる儀式の厳粛な雰囲気に触れて、畏れの体験をすることを目的としています。

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式の後は、祭壇にお供えした、自分たちが作ったお米と稲穂をお家の方へ渡しました。

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午後は個人体験発表と全体発表。個人体験は、一人ひとりの個性を発揮する場所。自分の足で歩いて直に感じた地域の姿を発表したり、テーマを持って制作をしたり。発表方法も寸劇や実演、試食と様々でした。

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写真はクライマックスシーンにて、並んで木遣り歌を歌うところ。立ち姿からも、自信が漲っているように感じられます。

今年は、劇と太鼓をミックスし、対立する2つの村の物語のなかで互いに競い合って太鼓・民舞を披露し、最後には大団円で三宅島木遣り太鼓を叩き、多くの方から「よかったよ!」という声を頂きました。

夜には農家さんを囲んで会食会。修園生も大勢応援に駆けつけてくれました。保護者のお母さん方が民舞の発表する場面も!

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最後には全員で肩を組み、「山村留学のテーマ」を大合唱して締めました。

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・11月20日(日)

2日目は朝からバザーと模擬店を行い、地域の皆様を招待して、おもてなしをしました。

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前日の雨も上がり、朝から陽が差して暖かいのも手伝ってか、早い時間からセンターの前庭はたくさんの人で賑わいました。昼過ぎには多くの模擬店が完売となりました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

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2日目は、太鼓・民舞も外で行います。秋の晴れ空に心地の良い太鼓の音と子どもたちの声が響きました。

この収穫祭に向けて、学園生31人がそれぞれ自分の役割を果たして、一つのものを作り上げようと、一生懸命に向かっていました。ここまでに積み上げてきた一人ひとりの努力が、収穫祭で結実し無事に日程を終えることができました。収穫祭の成功はご協力いただいた地域の皆様、学校の先生方、保護者の皆様のお力添えあってのものだと感じております。この場を借りて皆様へ感謝申し上げます。



収穫祭まであと3日!


今週、学園生は急いで帰ってきて宿題に取り組み、収穫祭の準備に時間を割いています。

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収穫祭まであと3日になりました。

準備に使える時間も残り数時間。長い集団生活で疲れもたまる中、今がぶんばりどころです。

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みんなで想いを1つにしながら、体調を崩さずに何とか乗り切ってほしい、子どもたちをの取り組む姿を見ていると、そんな気持ちが強くなります。



収穫祭まであと5日!


よく晴れて少し暖かかった週末が過ぎました。

収穫祭の準備が忙しく進んでいます。

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学園生が育てて収穫した「山留米」を袋詰めしているところです。

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全体でミーティングし、2日間の流れを全員で確認。

収穫祭まであと5日となり、太鼓や民舞の演目練習にも熱が入っています。個人体験の発表準備や係の仕事に多少焦っている学園生もちらほらいて、長いセンター生活にやや疲れも見え始めましたが、皆で収穫祭を成功させられるようにと、ひと踏ん張りしているところです。



収穫祭まであと9日!


11月10日(木)

いよいよ収穫祭までの日数が一桁になりました。発表の通し練習も始まり、一人ひとりの頑張りが結実しつつあると実感しています。

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カウントダウンも継続中!毎日見るのが楽しみです。

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本番の流れを確認中・・・。

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時間が少ないので、練習も1発勝負。一打一打、気持ちを込めて叩く姿がありました。

この先も、朝は連日のマイナス予報ですが、寒さを吹き飛ばすくらいの元気をもって収穫祭に向かいたいと思います。



初雪が降りました


11月9日(水)

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今日は今年初めての雪が降りました!昨夜は比較的暖かかったのですが、夜中に冷え込み午前中いっぱい雪が舞っていました。

おとといが立冬で暦も冬になり、センターは凍結対策も進めています。

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収穫祭に向け、中3の学園生が交代でカウントダウンを書き、自分たちで意識を高めようとする取り組みが目立ちます。

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先日美麻小中の通学路からは真っ白に雪化粧した北アルプスが見えました!(写真は美麻地区新行)

木の葉が落ち、雪が降り、センターから見える景色も目まぐるしく変化しています。子どもたちも収穫祭へ向けて一生懸命に取り組み、変化・成長が見られる場面がたくさんあります。収穫祭までも残すことろあと10日。センターは収穫祭の準備一色に染まっています。



季節は冬へ


11月7日には立冬を迎え、暦の上では冬になります。

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朝晩の冷え込みが強くなり、ある朝のつどい時には、センター前に雲海が広がり、みんなでしばらく眺めました。(写真)。朝6時に起床し、外でのラジオ体操も手がかじかみ耐えることも多いですが、そんな中でも、冬の朝にはこんな幻想的な景色にも出逢うことができます。

北アルプスも少しずつ雪化粧。朝6時の気温が0℃の日もあり、冬の足音が聞こえてくるようです。

収穫祭を2週間後に控え、センターのボードにはこんな数字が。中3中心に、徐々に収穫祭へ向けての意識も高まってきています。

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