美麻地区運動会・矢田川磨崖仏祭礼
【美麻地区運動会】
日曜日には、美麻地区の運動会がありました。
美麻の地区運動会は、「勝ち負けよりも皆で楽しもう」という雰囲気の運動会。学園生や保護者も、お世話になっている受け入れ農家さんの地域の一員として参加します。徒競走や綱引き、パン食い競争やむかで競争などたくさんの競技に参加し、参加賞の日用品を持ち帰っていました。
昼食は、各地域のテントに分かれていただきました。センターから持って行ったお弁当に加え、農家の父さん・母さんが持ってきてくれたおかずや、保護者がもってきてくれた差し入れに舌鼓を打ち、学園生も大満足の様子でした。
【矢田川磨崖仏祭礼】
八坂の学園生は、センターから4キロほどの道のりを歩き、廃集落となった矢田川地区の磨崖仏祭礼に参加しました。
磨崖仏は自然の岩に彫った仏像です。この磨崖仏を祭るため、地域の人が先人の心を受け継いで毎年祭礼を行っています。
祭礼に参加した後は、お供えの団子や甘酒をいただきました。
土日を通じて八坂・美麻で別行動となりましたが、どちらの学園生もよく身体を動かし、充実した週末になりました。
PTA作業・苗の植え付け
・PTA作業
土曜日は、各学校でPTA作業でした。
学校の児童生徒や保護者だけでなく地域の方々にも協力してもらいながら、学校周辺の環境整備や資源回収等を行います。
美麻小中学校のPTA作業で草とりをしている様子です。校庭には、雑草や石ころがたくさんあり、それらを大勢で協力しながら撤去しました。
・苗の植え付け
八坂・美麻でPTA作業の日程が違ったため、センターの苗の植え付けも、別々のタイミングで行いました。
美麻の学園生は土曜日の午後にサツマイモ苗の植え付けとジャガイモの追肥・土寄せ、枝豆の植え付けを行いました。
サツマイモの植え付けでは、苗を並べる人、マルチに穴をあける人、植える人、水をやる人など分担しながら、手際よく作業を進めていました。
八坂の学園生は、日曜日の午後に夏野菜の定植を行いました。
トマト、ナス、ピーマン、カボチャ、モロヘイヤなど、たくさんの夏野菜を植え付け、支柱や囲いを立てました。土日の活動で疲れている中ではありましたが、全ての苗を植え付けることができました。
また、継続生はそれぞれ計画に沿った苗を手に入れ、植え付ける間隔や手順などに頭を悩ませながら、自分の一坪畑に植え付けていました。
テスト前の勉強風景
小学生が21時に就寝した後、中間テストを控えた中学生は、勉強に精を出しています。
自分のことを自分でする生活をしている山村留学生は、集団生活する中で限られた時間をいかに有効に使うかが大事になってきます。
食堂の机に向かって、お茶を飲み、ひと息つきながらテスト範囲のおさらいや、宿題に取り組んでいます。他の学園生や指導員に勉強の分からない箇所を質問したりと、各々のペースで進めています。
さて、昨日まで晴れ続きでしたが、今日は久しぶりの曇天。近頃は昼間に25度くらいまで気温が上がり、暑さを感じる日が多かったのですが、今日は一転して肌寒さを感じる一日です。
春祭り・田植えをしました
22日(日)は田植えでした。センターの田んぼは、八坂の中でも一番標高が高く、地域で田植えをする順番は最後になります。この日は気温も高く、心地の良い快晴で、絶好の田植え日和でした。
田植えの前には、伝統に倣って春祭りの祭儀を行います。田の前に祭壇を構え、自然の神様に降りてきて貰い、今日から秋の収穫祭まで、「田の神様」として、稲の成長を見守って頂き、無事収穫できるように祈念します。
祭壇には、黄金の稲穂を模したきな粉にぎりや、お酒、人間が生きるために必要な水と塩が置かれ、中央の神籬(ひもろぎ)に降りてくる山の神様に奉納します。祭儀の後、黄金の稲穂を想像しながら、きな粉にぎりをいただきました。
センターの田植えは昔ながらの手作業で、学園生全員が列になって田植え作業を行い、先人の苦労を体験します。「田植えの列が曲がってるよ」「苗をちょうだい」と学園生同士声を掛け、協力する姿がありました。
これからは、水の管理や草取りをして稲の成長を見守ります。秋の収穫まで、約120日間、稲と一緒に大きく育った学園生が11月の収穫祭でどんな姿を見せてくれるのか、楽しみに見守りたいと思います。
農家入り
盛りだくさんの連休の活動を終え、月曜日には2度目の農家入りでした。
農家入りの準備は前日から。自分で持ち運ぶものと運んでもらうものを分けて、全ての荷物を詰め込みます。
今回の農家入りは平日。大きな荷物を持って、通学路を歩きます。中には、重い荷物を持ったまま走っていく学園生の姿も見られました。
火曜・水曜と降り続いていた雨もやみ、過ごしやすい曇り空のセンター周辺。学園生たちがそれぞれの農家さん宅でどのような放課後を過ごしているのか、気になるところです。
選択活動
日曜日は、八坂小の数人が朝早くから陸上大会へ。その他の学園生は、それぞれが自分のやりたいことを選択して活動しました。
・大姥山
金太郎伝説のある、鎖場などをよじ登っていく少し険しい八坂地区の山。山頂付近には大きなほら穴があります。
山頂でお弁当。天気も良く気持ちいい登山でした。
・化石採集
美麻地区の採取場所へ出かけました。石を割って化石を探します。大きな貝の化石を見つけた人もいました。
・よもぎ団子、ホットケーキ
センター周辺で採ってきたヨモギで、全員分のおやつを作りました。
ホットケーキもよもぎ入りです。希望者はみんな男の子でした・・
・工作
竹などを使って工作をしました。弓矢や竹トンボをつくると、早速飛ばしてみて、改良していました。
・踊りの練習
民舞の練習や宿題をして過ごしている人もいました。
入園からゴールデンウィークまで、皆で行う大きな活動が続いていましたが、この日の活動は基本的に選択。各々が自分で選んだ過ごし方をしながら、少し肩の力を抜いている様子でした。
月曜日からは、今年度2度目の農家生活が始まります。
デイキャンプ
3連休から1日だけ登校日をはさみ、再びセンターで週末を過ごしました。
土曜日は、みんなでデイキャンプへ。今回の目標は、自分たちで火を起こせるようになることと、班ごとに協力して作業することです。
班ごとに思い思いのかまどを作って調理し、味噌ラーメンとホットケーキを作って食べました。
食事に使うのは、自分でつくった竹の箸です。
良い天気だったこともあり、かまど作りから片づけまでスムーズに行えた班がほとんど。次回のキャンプにも生かせる体験になりました。
この日は、センターに帰ってから太鼓の練習も。畑作業も引き続き行い、インゲン・オクラなどの苗づくりをした人もいました。
GW活動3日目(親子山菜取り・代かき)
ゴールデンウィークの親子活動を締めくくるのは、親子山菜取りです。たかがり山や、センター周辺等4つのコースに家族単位で分かれて山菜を採り、天ぷらにして、山菜うどんを作ります。昼食の後、親御さんは解散となりました。午後の時間は学園生で田んぼの代かき作業を行い、忙しくも充実した連休を終えました。
ウコギの葉っぱを噛んでいるところ。本物は、苦い味がします。見た目だけでなく、味覚や嗅覚も使って見分けることが大事ですが、早速実践していますね!
親御さんも、張り切って山菜を探しています!
山菜は鮮度がとても大事。持ち帰ってすぐ天ぷらにします。
毎年大好評の山菜うどん。五島麺との相性も抜群で、おかわりには子どもたちの長い列ができました。
親御さんが帰ってしまった午後、子どもたちには連休最後の一仕事、「田んぼの代かき」が残されています!今月下旬の田植えのために、田んぼに水を張り、土がトロトロになるまで細かくしていく大切な作業です。
班ごとに手を繋いで横一列で歩き、土を踏んで柔らかくしていきます。
最初は土でボコボコしていた田んぼが、1時間後にはかなりトロトロに!
泥まみれは作業を頑張った証。学園生のやり切った表情に思わず見ているこちらも顔がほころびます。大変な作業ですが、泥まみれになることも含めて楽しんでいる子が多く、親御さんがセンターから去ってしまった寂しさも紛れたようです。
GW活動2日目(味噌仕込み)
毎年恒例の親子活動第1弾は味噌仕込みです。
味噌仕込みは、地元の方に教わった製法で作ります。かつては大豆を発酵させるための麹が高価で、節約のために天然の菌を味噌玉に付けてから味噌にしていたので、その製法をセンターでも継承しています。
今日の作業は、味噌玉をハンマーでつぶして細かくした後、塩と米麹と水を加えて混ぜます。作った味噌は夏を2回越して発酵すると美味しく頂けるようになります。
写真の上のお盆に乗っているのが、味噌玉と米麹。白い皿に乗っているのがセンターで作った味噌です。色の薄い方は昨年仕込んだ熟成途中の味噌。色の濃い方が4年前に仕込んだ現在食べている味噌。時間が経つほど塩っぽさがなくなり、まろやかで深みのある味に変わっていきます。人によって好みは分かれるようです。
親子みんなで味噌玉つぶし。天気も良くて作業もはかどります!
手作業で、塩や麹と一緒に大豆を混ぜます。塩分が非常に濃くてヒリヒリしますが、美味しい味噌が出来上がるように一生懸命混ぜました。
子どもたちは、「この味噌食べるのいつになる?」と、いつか自分の手で仕込んだ味噌を食べる日に想いを馳せていました。
GW活動1日目
「行ってきましたー!」の声と共に、子どもたちが初めての農家活動を終えてセンターに帰ってきました。久々にみんなで畑作業をし、ジャガイモ植えとニンジンの種まきと畝立てを行いました。
ジャガイモ植えは、まず鍬(くわ)で畑に溝を掘って、肥料を入れます。
30cmおきに種いもを植えて、土をかけたら完了!
土手で一休み中ですが、他の子はまだ作業中。がんばれ!
サツマイモ用の畝立ては、土を盛ってマルチシートを張ります。
子どもたちは農業を通じてみんなで協力し、自分たちの食べものを作る体験を重ねています。「肥料入れすぎてる!」「畝もうちょっと右だよ」と声を掛けあいながら作業を進めました。
夜には保護者の方々もセンターに集まり、1か月ぶりに親子が再会しました。
5月になりました
子どもたちが農家入りしてから1週間が経ちました。センターの前の山桜がようやく満開を迎え、朝晩はまだ冷え込みが残るものの、八坂美麻の春も盛りです。ゴールデンウィークに親御さん方が訪れる際には、ヤマブキやスミレといった色とりどりの花を咲かせた野山を見ることができるかと思います。昼にはウグイスが鳴き、夜には蛙が鳴き、いつでも自然の声が聞こえてきます。
ちょうど満開になったヤマザクラ。葉が出ると同時に花も咲きます。
2週間前に学園生が作った味噌玉です。
3日は学園生のセンター入りとともに、親子が1か月ぶりに再会する場です。