約140日間の農家生活
今日20日(日)には、農家対面式がありました。
山村留学生は1年間のうち、山村留学センターで約170日間生活をし、約140日間は地元の農家さんへ2〜6人ずつに分かれて生活をします。センターと農家をおよそ2週間ずつ行き来し、交互に生活していきます。
前日に子どもたちには、農家生活があることの幸せ、有り難さ、そして生活するうえでの約束事などについて話をしました。
子どもたちはどの農家さんに入るのかワクワクしながら、農家対面式を迎えました。
一人ひとり名前を呼ばれると、大きな声で返事をして農家の“父さん・母さん”と「1年間よろしくお願いします。」と握手を交わしていました。
地域の子どもとしてお世話になり、農作業等のお手伝いなどを通して、“父さん・母さん”から様々なことを教えていただきながら、それぞれが「家族」として生活をしていきます。農家さんでの生活が、子どもたちの「心のふるさと」となる大きな基盤となっていきます。
山村留学センターに戻ってくるのは、5月の連休前。
センターに戻ってきたとき、子どもたちから農家生活での話を聞けることを楽しみにしています。
早春の味
17日(木)、夕食にアサツキのおかか和えが出ました。
このアサツキは、小学生の有志3人が通学路の帰り道で採ってきてくれたもの。
それを指導員がおかか和えにして出しました。
アサツキをご飯の上にかけて食べると、どんどんご飯が進みます。
ごはんのおかわりに次々とくる子どもたち。早春の味をたくさんいただくことができました。
八坂美麻も日中はだんだんと暖かくなってきて、そろそろ他の山菜も顔を出し始める時期。
これからの食卓には、どんな旬の味が並ぶのでしょうか?
第1回 豆つかみ大会
4月12日(土)の夜には、箸を正しく持つ練習として、第1回 豆つかみ大会を企画しました。
食事中に子どもたちの箸の使い方を見ていると、正しく持てていない子が目立ちます。
そこで、楽しみながら箸を正しく使えるようにと、この大会を定期的に開催することにしました。
まずは、大会実行委員長(指導者)から挨拶とルール説明をして、さっそく競技スタート!
今回は、翌日の味噌玉作りで使う予定の大豆10粒を10cm離れたお皿へ箸で掴んで移しました。
早い子は17秒程度でしたが、まだ箸がしっかりと持てていない子は1分以上かかる子もいました。
全員の競技が終わり、指導員が集計。
その後すぐに結果発表となりました。
新入園生(個人)の部・継続園生(個人)の部・生活班(団体)の部の3部門の優勝者を表彰しました。
次回の豆つかみ大会は次のセンター活動中に開催を予定しています。
子どもたちも「次は優勝を目指そう!」と、日々の食事で箸を正しく持つ練習をしています。
入園から約2週間が経って
ようやく八坂美麻では、ツクシやノカンゾウなど、春を感じるものが増えてきました。
入園のつどいから約10日間が過ぎ、徐々に子どもたちも八坂美麻での山村留学生活に慣れてきたように感じられます。
4月12日(土)
雲ひとつない暖かい春の陽気の中、たくさんの活動をしました。
午前中は、八坂地区にある鷹狩山へハイキングへ。
生活班ごとに山頂を目指しました。山頂までは、みんなで話をしながら歩いたり、マツボックリやダンコウバイを見つけたりと、各班楽しく歩きました。
山頂へ着くと、北アルプスの雄大な景色が広がっていました。
初めてこの雄姿を見る子もいて、歓声を上げながら見入っていました。
みんなで、この北アルプスをスケッチしました。
スケッチの後はお弁当をいただき、記念撮影もしました。
午後は、池田町の相道寺焼の窯元へ茶碗作りに行きました。
1年間使う茶碗。窯元の先生に教わって、それぞれオリジナルの茶碗を作りました。
先生はとても簡単そうにお手本を見せてくれましたが、実際に作ってみるととても難しく、何度も作り直している子もいました。
ご飯がたくさん食べられるようにと大きなお茶碗を作る子、お茶碗を顔の形にする子、など個性あふれる茶碗を作りました。出来上がりは6月頃になります。
4月13日(日)
味噌作りのはじめの作業となる、味噌玉作りをしました。
センターの食事で使っている味噌は、すべて自分たちで作った味噌を使用しています。
今年の味噌作りで使用する大豆は、地元産の約70kg。
11日(金)夜に、中学生で大豆の選別や大豆を洗うなどの準備を行いました。
味噌玉作りは、昔ながらの方法の1つ。材料の麹が高価なものであったため、少しでも発酵を進めてくれる菌をつけるために、すり潰した大豆をソフトボールほどのサイズに丸めて干します。
味噌すり機で大豆を潰す作業から、丸めて干す作業までみんなで協力して作業し、約1時間で作業が終わりました。
今週末には、農家生活も始まります。
センターでは、まずは基本的生活習慣を身につけようと毎日がんばっています。
2014年度スタート!
4月3日。
1年間の山村留学生活のスタートとなる「入園のつどい」が行われました。
今年度は、小学5年生〜中学3年生までの八坂学園39期18名、美麻学園23期10名、総勢28名でのスタートとなりました。
入園のつどいでは、一人ひとりが、春一番に咲くダンコウバイをわら靴に挿して入場しました。
学園生それぞれの自己紹介では、「自然に慣れて生活したい」「できないをできるに変えたい」など、1年間の目標を発表しました。
また、山村留学中の「学園生の心がまえ」を、代表の子が発表しました。
1.山村留学中は、自分の足で歩き、自然の中でたくさん遊びます。
2.物を大切にし、無駄なお金を使わない生活をします。
3.食事は好き嫌いなく残さず食べ、感謝の気持ちを忘れないようにします。
4.誰とでも仲良くするように努力します。特に、周りで困っていたり、悩んでいる人には、
みんなで励まし合い、助け合って生活します。
5.生活の基本となる「あいさつ、ことばづかい」に気をつけ、けじめのある毎日をおくります。
6.自分の目標をもって1年間生活し、収穫祭や修園のときには、成長や成果を堂々と発表できるようにがんばります。
一年後の来年3月まで、この八坂美麻の地で充実した山村留学ができるように28人みんなで協力して、生活していきます。