第38回 収穫祭
11月16日、17日の2日間に渡り、収穫祭が行われました。
1日目は、10時より農事暦発表と感謝の式を行いました。農事暦発表では、学園生が今まで行ってきた農作業の報告を。感謝の式では、今年も多くの農作物を収穫することが出来たことに対して自然の神様に感謝の意を込め、玉串奉典や、学園生代表による祝詞に代わる作文発表等が行われました。
午後からは個人体験発表と全体発表を行ないました。個人体験発表では、八坂美麻での生活の中でそれぞれが興味を持ち実際に体験したことを一人ひとり前に出て発表しました。個人体験とは、興味を持ったことをただ本やインターネットで調べるのではなく、「ここでしかできないこと」を「夢中になって」「自分自身が体験する」取り組みです。今年のテーマは、トレイルランニング、天気、民話、わら細工、土器作り、蜂、草木染め、秘密基地生活、お蚕など様々。
全体発表では、美麻地区に伝わる民話「人喰い山姥」を劇にして発表。一人ひとりが役者となり、幕、照明、大道具小道具などの裏方も全員でこなしました。その後、和太鼓を3演目披露しました。
長時間に渡る発表でしたが、多くの来賓の方々や地域の方々にお越し頂き、会場はとてもにぎやかでした。
夜は、日頃お世話になっている受け入れ農家の方々をお招きし、学園生保護者、学園生主導で会食会を開催。修園生や、修園生保護者の方々も来園してくださり、大いに盛り上がりました。
2日目は、山留生保護者と子どもたちを中心に準備を進め、模擬店とバザーを行ないました。
農家物産コーナーでは、受け入れ農家の方々に協力して頂き、野菜や自家製漬物などが出展され、とても好評でした。
学園にとって収穫祭は大きな節目の行事。
大きな山を乗り越えた学園生は、また次なる目標を定めて生活を始めています。
初雪
昨日、初雪が降りました。
冬の冷たい空気が入り込み、昨日から一気に寒さが増しました。
毎朝、子どもたちは外に出てラジオ体操をするのですが、今日は雪が薄っすら積もる中で体を動かし、とても清々しい朝でした。センター近くの棚田もこの通り、辺り一面、雪景色が広がっていました。
↑朝のつどいにて
登校途中、嬉しそうに降ってくる雪を舌で感じながら遊んでいる子も。
しかし雪があったのも一瞬で、午後はまた秋の景色に戻りました。
八坂美麻の紅葉も深まりを見せ、とても綺麗です。
今週末はいよいよ収穫祭。
予報だと、この日は雪の心配はなさそうですが、もうすっかり冬の寒さです。
残り4日!
子どもたちも、毎日一生懸命、時間を作って個人体験や全体の発表練習に取り組んでいます。
ぜひ、多くの方々のご来園をお待ちしております。
11月になりました
いよいよ11月となり、八坂美麻も一段と寒さが増してきました。
今朝の気温は−1度を記録しました。先週には霜も降り、山が紅葉している中、地面の草や畑は白くなっており、秋が終わらぬうちに冬が始まったかのような不思議な感覚になりました。
学園では、畑作業も終盤を迎え、10月下旬にはサツマイモ・ヤーコン・かぼちゃ・ズッキーニー・長ネギなど最後の収穫を行ないました。
休日になると、自分で火を起こし焼き芋をしている子もたくさん。
3連休では、収穫祭に向けてそれぞれが自分のやるべきことを取り組む中、合間を縫って柿採りに行ったり、「まだブルーベリー採れるかな?」と言って、採りに行く子も。
この時期、収穫祭の準備で慌しい中でも、自然に目を向けて楽しんでいる素直な子どもたちの姿を見ると、忙しい中でも、こんな時間が大切だとしみじみ感じます。
しかし、収穫祭まであと10日。
夜には毎日、全体発表の練習を行なっています。
残りの時間をどう過ごすか、子どもたちも悩みつつ考えながら動いています。