八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記
最後の稲作作業
2012年10月11日
収穫した稲を2週間ほど干した後、子どもたちが行う稲作体験の中で最後となる
脱穀を行いました。
ただ機械で脱穀するのではなく、昔の農機具を使っての脱穀を体験しました。
足踏み脱穀機、唐箕(とうみ)、千歯こき、ふるいなど、初めて目にするもの
ばかり。今のような機械でやる前には、知恵と工夫が詰まった農機具を使って
時間と手間をかけて働き、ようやく主食である米が口に入り、生きていける
ということ。
何でも利便化され、工業化していく世の中で、見えなくなってしまっている
部分。そこに光を当てて体験し、実感していく意味が、この脱穀体験にはあるのです。
同じ米を食べても、自分が手間暇をかけて育てたものと、そうでないものの
味は何かが違うはず。
みんなでいただくときには、お金では買えない「味」を、「おいしさ」を、しっかりと
味わって欲しいと思います。