地蜂
センター周辺の土の中から、何やら小さくて黒いものが出入りしている・・・
ということは、地蜂(クロスズメバチ)の巣がある!とのことで、
急遽近くの方で詳しい方、その名も「地蜂の会」の方に来ていただき、
「地蜂とり」を行うことに。
夜7:00、みんなで穴の近くへ。
そこで、穴の中に煙幕を差し込んで蜂を酔わせ、その隙に巣を掘り出し
ました。「これは大きい!」との声に期待を膨らませていると、見事に
何重にもきれいに作られた蜂の巣が姿を現しました。
その後、ハチの生態等について説明を受け、翌日ピンセットでハチの子を
取り出して調理。「ハチの子のカレー粉炒め」に、みんな騒ぎながらも
しっかりと噛みしめて味を堪能していました。
ハチの子は長野県の食文化の1つでもあり、貴重なたんぱく源を摂取するために
欠かせない食材の1つ。
こんな体験も舞い込み、「虫を食べる」ことを舌で覚えた1日でした。
最後の稲作作業
収穫した稲を2週間ほど干した後、子どもたちが行う稲作体験の中で最後となる
脱穀を行いました。
ただ機械で脱穀するのではなく、昔の農機具を使っての脱穀を体験しました。
足踏み脱穀機、唐箕(とうみ)、千歯こき、ふるいなど、初めて目にするもの
ばかり。今のような機械でやる前には、知恵と工夫が詰まった農機具を使って
時間と手間をかけて働き、ようやく主食である米が口に入り、生きていける
ということ。
何でも利便化され、工業化していく世の中で、見えなくなってしまっている
部分。そこに光を当てて体験し、実感していく意味が、この脱穀体験にはあるのです。
同じ米を食べても、自分が手間暇をかけて育てたものと、そうでないものの
味は何かが違うはず。
みんなでいただくときには、お金では買えない「味」を、「おいしさ」を、しっかりと
味わって欲しいと思います。