農家生活へ
4月22日、センターの前庭で、1年間お世話になる農家さんとの対面式が
行われました。
山村留学の1年は、センターと農家さんでの生活を約半月ずつ繰り返しながら生活します。
29人の学園生は、八坂美麻合わせて7軒の農家さんのお宅へ2人〜6人に分かれ、センター
での大家族とはまた違う形での家族として生活します。
もちろん、「父さん」「母さん」と呼び、農家の方々も「自分たちの子」として接していただきます。
この地の山村留学にとって、農家さんの存在はなくてはならないもの。
センターだけでの集団生活のみならず、山村の地域にその家の子どもとして入り生活すること。
人のあたたかさ、山村で生き抜いてきた人々の知恵、営み、伝統文化、食文化など、本物の中に
入り込んで生活すること。
人と人が繋がる、顔の見える日常に、どっぷりと身を置いて1年間を暮らすこと。
次のセンター入りは、5月2日です。
願うこと
新しい生活が始まり約2週間。
子どもたちはそれぞれ、集団生活の楽しさと難しさを感じながら生活しています。
集団になれば、毎日が修学旅行かと思うような楽しいこともあれば、すべてにおいて
お互いに気をつかって生活をしなければならない毎日でもあります。
たとえば・・・
お風呂の入り方、トイレの使い方、スリッパをそろえておくこと、集合時間に遅れない
ことなどなど、「自分1人の言動が、周囲にどのような影響があるのか」を実感する生活
でもあるのです。
そのためにさまざまな「〜しなければならないこと」がありますが、その意味をはき違えれば
、すべて「強制」的な感覚で過ぎてしまいます。「なぜ、スリッパをそろえるのか?」
「なぜ、時間に遅れるとまずいのか?」など、それぞれが考え始め、「あ、そうか!」と
気づいていくことが大切です。
この山村留学の生活には、寝食を共にし、ぶつかり合いながらも、1年間家族兄弟として
過ごすからこそ、にじみ出てくる「優しさ」や「思いやり」、そして人とつながる
「あたたかさ」があります。
そんな意識が子どもたちの表情に、動きに、言葉に湧き出てくるまで、大切なことを伝え続け、
「気づき」を気長に待ちたいと思います。
子どもたちには、とにかく自分とは異なる存在とたくさん関わって、
「人の気持ちを考えて行動できる人」になってほしい。
「我欲」にあふれた社会の中に飛び出していく子どもたちに、この場所で少しでも感じて
経験し、身に心にあたたかい種が根付いてほしいと、強く願います。
子どもたちの消灯後、自省も含めて・・・。
最初の週末
4月7日、8日は今年度最初の週末。
7日は、一年間食卓で使用する、自分だけのオリジナル茶碗作り。
8日は、「今、自分たちがいるこの場所はどれほど素晴らしい場所なのか」を実感するために
北アルプスを展望できる鷹狩山へハイキングに出かけました。
茶碗作りは、センターから車で約40分、池田町にある相道寺焼の窯元さんで体験させていただきました。
平成24年度 八坂美麻学園スタート
4月4日。天気はなんと雪。
平成24年度、八坂美麻学園の入園のつどいが行われました。
今年で長期山村留学は37年目。八坂学園37期、美麻学園21期の学園生、総勢29名でスタートです。