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やまなみだより

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

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冬ならでは


山村留学生の冬の活動と言えば、活動の回数ではアルペンスキーがダントツなのですが、こんな活動も冬ならでは。
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何をしているところでしょうか?


何をしているかわかりますか?

これは、炭焼きの窯出しの様子。
学園には地域の方に作っていただいた大きな石造りの炭焼き釜があり、毎年冬に炭焼きの活動を行っています。

炭焼き活動の初めは、原木の切り出しから。
12月の初めに、みんなで山から木を切り出してきました。
冬は木の中の水分が少ないため、乾燥しやすく炭焼きに適した木が手に入るのだそう。
班ごとに分かれて、ノコギリで木を切り倒し、みんなで運び出しました。
なかなか切れない! かなりの重さ

この木を使って、いよいよ炭焼きです。
まずは『立て込み』。木を窯の中に並べていく作業です。
窯は外から見ると大きいのですが、中は狭め。木を立てて、隙間なくぎっしりと並べていきます。
立て込みが終わったら、いよいよ点火。火をつけて窯の中の温度を上げます。
煙突から出る煙が熱くなったら(ここまで2時間)、窯の口を石と泥で閉じ、あとは温度を保ちながら炭が出来上がるのを待ちます。

窯出しは、翌日の夕方。
窯の口をふさいでいた石が外されると、窯の中で真っ赤になった炭の様子が見えました。
窯の口からは、窯の壁を舐めるように透明な炎が出、「うわぁきれい・・・」と子どもたちから感嘆の声が上がりました。
長い火かき棒を使って、真っ赤に輝く炭を書き出すと、ものすごい熱気。
それまで寒がっていた子どもたちも「熱い!」とほっぺたを真っ赤にしていました。
出した炭に灰をかけて温度を下げます


昔から生活を作り、山を守るために行われてきた炭焼き。
普段から炭を使うということはほとんどなくなりましたが、この活動を通して、私たちの生活と自然とのつながりの一端に触れることができた気がします。
いろり置いてみました。















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