雨の休日
早くも梅雨入りを迎え、雨の日が続く八坂。
美麻地区では恒例行事の美麻地区運動会が行われる予定だったのですが、雨のため中止に。
それでも、せっかく家族の皆さんが来てくださる貴重な機会ということもあり、親子と里親農家の皆さんとでレクリエーションを行いました。
農家さんに持ち寄っていただいたお昼ご飯を全員でいただきながら、楽しく交流することができました。
センターでも、本当なら畑作業で野菜の苗を植える予定だったのですが、畑の土がどろどろになってしまったためにできず、紙すきの活動をしてはがきを作ったり、お菓子作りをしたり、太鼓の練習をしたりして過ごしました。
今年の太鼓練習は、中3の学園生が中心。
帰りの早い水曜日や休日の夜に、みんなで集まって練習をしています。
新入園の子どもたちは、まだまだなれない様子でばちを握っていますが、継続生の姿を見たり、教えてもらいながら、徐々に力強くたたくことができるようになってきました。
この太鼓は、11月の収穫祭で発表します。
久しぶりにのんびりとした休日を過ごすことができました。
学園生の田植え
棚田での田植えの翌日、センターの田んぼでも学園生たちによる田植えを行いました。
田起こしから始まり、代かきを経て、ようやく迎えた田植えの日。
今でも周辺地域では田の水路の入り口に榊(こちらではソヨゴという木を使います)を挿したり、田植えの日には俵や稲穂をイメージしたきな粉をまぶしたおにぎりをいただいたりしている農家さんも多いそうです。
厳しい自然環境と付き合いながらで営みを続けてきた日本人の「自然に対する畏れ」の体験として、お供え物として米、水、塩、黄な粉おにぎりを用意し、山の神様に田へ下りてきていただき、収穫までを見守っていただくという意味合いで、田んぼの前で祭事を行いました。
お供え物の黄な粉にぎりをいただいたあと、一斉に田植え開始。
全て手で植えていき、2時間後、センターの田んぼと、棚田で再生した田んぼの、合わせて3枚分の田んぼに小さな稲の苗が並びました。
今年も豊作になりますように!
棚田の田植え
八坂美麻学園センターの下には何段もの棚田が連なっています。
その奥には美ヶ原・霧ヶ峰などの山なみが幾重にも折り重なり、素晴しい農村風景が広がっています。
この学園のOBと地元の皆さんとが手を携えて取り組む棚田保全事業の舞台がこの棚田です。
5月21日(土)、清々しい五月晴れのもと、田植えが行われました。
早いもので、今年で5年目を迎えた本事業。
初年度から継続参加している会員も多く、皆さん手馴れたもの。
もちろん(?)、一番のお楽しみは夜の懇親会!
地元協力者の皆さんをおもてなしするのが目的なのですが・・・地元の皆さんが採れたての山菜や野菜を持ち寄ってくださり、山の幸いっぱいのぜいたくな宴になりました。
こういった都市と農村の温かい交流は、双方の皆さんに元気と活力を与えてくれるもの。
いつまでも大切にしていきたい事業です。
どろんこ
今日は代かき。
1週間前に起こしたセンターの田んぼに水を入れ、土と水をどろどろに混ぜる作業です。
子どもたちは5つの班ごとに手を繋いで田んぼの中を周回し、土の塊を踏み続けました。
途中、周囲の桜の木から花びらが田んぼに舞い、「わー!きれい!」と歓声があがる場面もありました。
今回は子どもたちの作文を紹介します。
・今日初めて代かきをしました。ぼくは一気に走りました。ズボンと半そではどろどろになりました。ドロは足とかにもつきました。楽しかったです。
・足に稲のくき?(たぶん)がささって痛かったです。おいしい米ができるといいです。
・土がすごくぐにょぐにょしていました。とても気持ち悪かったけれど、とっても楽しかったです。あとカエルのたまごをもらってとてもうれしかったけれど、ちょっと気持ち悪かったです。
・初めは入ったとき、足で踏んだ時の感覚が気持ち悪かったです。でも、だんだん慣れてきて普通に歩けるようになりました。カエルとかクモ、ヒルなどいて嫌だったけど、だんだんそのことも気にならなくなりました。終わったときは全身どろどろでした。
・どろどろで水は冷たく、ウ〜という感じでしたが、楽しかったです。天気雨でものすごく不思議な天気でした。サクラふぶきもステキでした。次は田植え楽しみだな〜。
・次の田んぼ作業も感謝してしっかり取り組んで、お米を作る大変さを、身をもって体験したいです。
2週間後、いよいよ田植えです。
春のお楽しみ
春を迎えて、一番楽しみなことの1つは、やっぱり山菜をいただくこと。
子どもたちも学校帰りにヨモギやコゴミ、カンゾウ、ノビルなど、身近に生えている山菜をとってきます。
この週末は、そんなセンターの周りに生えている山菜をとって、自分たちで調理する『山菜デイキャンプ』を行いました。
今年は例年に比べ気温が低く、普段なら出ているはずの山菜も少な目。
ゴールデンウィークの親子活動でも、思ったように山菜がとれなかったこともあり、
「あんまり山菜ないけど、何を食べようかなぁ」と、期待低めでセンターを出発。
行き道で山菜をとりながら、キャンプ場へと向かいました。
タラの芽もコシアブラも小さいものが多かったものの、天ぷらや汁物、和え物などにして、おいしくいただくことができました。
揚げたての天ぷらは、本当に最高!
自然の恵みに感謝の一日でした。
ゴールデンウィーク 親子活動
初めての農家入りを終えて、子どもたちがセンターに戻ってきたのは5月2日。
「農家で母さんといっしょにおやき作った!」 「野菜の苗を植えさせてもらったよ」
子どもたちは口々に農家での出来事を話してくれました。
そのあとの3連休は、保護者の皆さんと一緒に過ごす親子活動。
山菜採りや、味噌仕込みの活動を行いました。
久しぶりの家族と過ごす時間は、子どもたちにとっても、保護者の皆さんにとっても大切なもの。
満開の桜と新緑を楽しみつつ、家族でいろいろな話ができたようです。
農作業も始まりました。
この連休中は、田んぼでは田起こし、畑では畑起こしとジャガイモの植え付けを行いました。
手にマメを作りながらクワをふるい、作物が根を伸ばしやすい、やわらかい土になるようにと作業しました。
「一坪百姓」に挑戦する子どもたちも、自分の畑づくりを開始。
満開の桜の下、充実した連休を過ごすことができました。
※「一坪百姓」…一坪程度の小さい畑をもらい、作付計画を立てるところから、草取りや支柱立て、追肥などを経て収穫までを、自分の力で行う活動。2年目以降の継続生が挑戦することができます。