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八坂の春と親子行事
今年の八坂美麻のゴールデンウイークは、全日程で「晴れ」。
日中の気温も高く、半袖で過ごすことが多い暖かな4日間となりました。
毎年、八坂美麻学園では、このゴールデンウイークに山村留学生の保護者が来園し、
保護者会や懇親会、お世話になっている農家さんへの訪問をします。
また、約1ケ月ぶりに再会した親子は、一緒に「山菜採り」「味噌仕込み」を行います。
センターには総勢120人が宿泊しました。
まずはようやく訪れた八坂の本格的な春の風景から。
センターから坂道を少し下り、八坂切久保地区から見上げて撮った景色です。
関西や都心から来園した保護者の方々は、「今年2回目の春ですよ!」と、菜の花や
タンポポ、咲き始めの桜などとの再会を喜んでいました。
毎年この季節の山菜採りは、ちょうど採り頃の山菜がたくさんあるのですが、
今年は4月の気温が寒かったせいか、まだ顔を出し始めた状態のものばかり。
それでも、親子で4コースに分かれ、コゴミ、ノビル、ヨモギ、タラノメ(まだ少量)、ゴマナ、
ハンゴンソウ、セリ、クレソン、ツクシ、ウドなどを採り、センター前庭でさっそく天ぷらにし、
うどんの上に乗せ、みんなで自然の恵みをおいしくいただきました。
味噌仕込みについては、本部ブログ「花鳥風月」に詳しく掲載しておりますので、ぜひご覧下さい。
味噌仕込み
そして、5月5日の最終日は学園生での「田起こし」。
この日も長袖でいると汗がじわじわと吹き出てくる暑い日。
冬の間雪で固められた6畝の田んぼの土を、鍬でひたすら掘り起こしました。
重い鍬を何度も堅く締まった土に刺し、掘り起こす作業は、なかなか大変な作業。
そう。食べ物を作るというのは、大変なこと。
昔の人々が全て手作業でやっていたこと、生きるためには食べ物を自分たちで作らなければならないこと、
毎日何気なく食卓に上がっている「米」の存在は、決してあたりまえではないということを、
しっかりと体全体で感じて欲しいと思っています。
ちょうど、満開の桜の木の下での田んぼ作業。
「さくら」の「さ」は、穀物を表す接頭語。「くら(座)」は神霊が座る場所。
合わせて、「穀霊の集まる依代」という意味があるそうです。
穀物の神様は、学園生の働きを、どのように見守ってくれているでしょうか・・・。