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お寺で修行しました
6月6日(土)夕方から、八坂と北信濃大岡を挟む犀川(さいがわ)沿いの町、
信州新町にある興禅寺(こうぜんじ)に泊まって、座禅や茶礼(されい)、写経
などの体験をしました。日本人としての作法や礼儀、型などを学ぶとともに、
座禅で心を落ち着かせて、自己を見つめ直すことが出来ました。
写真左上:お寺の門前で、和尚さんと記念撮影。 写真右上:2日目の朝食の様子。
お寺に到着後、本堂へ移動しました。早速、座禅です。和尚さんから作法を
教わり、座布という小さな座布団の上に座って足を組みました。
「半眼」の状態で、何も考えないで気持ちを静めます。和尚さんからは「普段人間は
外に向かって意識が働いているが、座禅ではその逆。つまり、自分を見つめて振り
返ることが大事だ。」と座禅の意味合いや「頭に雑念が浮かんでも、そのままにして
おけばそのうちに消えていく。また新しい雑念が浮かんできても同じように放っておく
と、正しいものが見えてくる」というやり方も教わりました。
その後、広間で『茶礼(されい)』を行いました。これは単にお茶を飲むのではなく、
秩序と和合の心を持って、お茶を頂くというものです。慣れない作法に緊張しながら、
順番に湯のみにお茶を注いでもらい、茶菓子とともに頂きました。
翌朝は5時に起床しました。早朝の座禅では、全員が驚策(きょうさく)という棒で
肩を叩いてもらい、気を引き締めることができました。
その後、本堂でお勤め(仏様に合掌と焼香をする)をし、写経を行いました。
延命を願う御経を一文字ずつ丁寧に書き写し、最後に願い事を書いて、お寺に
祭って頂きました。
今回お寺で体験して学んだ日本人としての作法や礼儀、型などは、日常生活に
通じるものがたくさんありました。さらに、起床、食事、入浴、掃除など1日の動作
には、一つずつ意味があることが分かり、想いをこめて行うことが大事だと教わり
ました。
子ども達はこの2日間、気持ちを落ち着かせることができ、入園してからの3ヶ月間
を振り返る機会になりました。