« 八坂の春は・・・ | メイン | 農家生活スタートです »
毎日食べる味噌汁のために
子ども達が、センターで食べている味噌汁の味噌は、自分達で作ったものです。
美味しい味噌を作るには、数年寝かせて熟成させることが必要だとか・・・。
現在、子ども達が食べている味噌は、3年前に山村留学していた子ども達が
作ったものです。
本来の味噌作りは、大豆をつぶした後に塩と麹と水を混ぜて、樽に漬け込む
ものですが、昔は麹が高価だったため、この地域では、煮た大豆を潰した後、
丸めて味噌玉を作り、干して菌が味噌玉につくようにし、味噌の味にコクを
出していたそうです。学園では、この昔ながらの味噌作りに習い、手間をかけて
味噌玉を作っています。
↑左上の写真は、ボールでもなく、花火の火薬玉でもありません。『味噌玉』です。
土曜日に味噌玉を作るため、前日の夜、中学生達で大豆170kgを洗いました。
18日(土)の朝から、大鍋で前夜に洗った大豆170kgを柔らかくなるまで煮ました。
煮た大豆はホクホクして甘いので、小学生達は「お手伝いする!」と言いながら
厨房に何度も味見をしにやって来ました。
作業は『煮た大豆を機械で潰す→丸めて味噌玉にする→簾の上に干す』という流れ。
樽一杯に入った煮大豆をザルで取り出し、味噌すり機に入れてミンチ状にします。
今回は、手動と電動の2台の味噌すり機を使いました。
次は、ミンチ状になった大豆をソフトボール位の大きさに丸めて、簾の上に並べます。
先日の陶芸の土に比べると、大豆は温かくて柔らかかったので、小さい子ども達に
とっては丸めやすかったようです。こっそりと、ミンチ状の大豆を口に入れ、思わず顔が
にやけている子もいました。
170kgの大豆は水気も含んでいるので、樽を運んだりする作業は大変でしたが、
中学生が力仕事を率先してやり、小学生達も手際良く作業するなど、皆で協力
できたおかげで、予定時間より早く終わることが出来ました。
次回は、5月の連休に親子行事の中で、味噌玉を潰して麹と混ぜ合わせ、樽に
漬け込む『味噌仕込み』を行います。
右上写真。よ〜く見ると、一風変わった味噌玉がありました。イタズラしたのは誰だ??