トップ > 山村留学 > やまなみだより > 月別アーカイブ(2009年4月)

やまなみだより 月別アーカイブ(2009年4月)

八坂美麻学園 元気な子どもたちの山暮らし日記

畦焼きに参加した子ども達


畦焼きの様子 ←火をつける農家の父さん

4月19日(土)、センター周辺の切久保(きりくぼ)地区で、『畦焼き』がありました。
これは、田んぼの畦を焼くことで、害虫駆除や除草などの役割を果たしたり、肥やし
にするために行われています。
近所の農家さんが、自分の田んぼの畦に火をつけ、その後は、地元消防団の方が
消火をします。
切久保地区の農家でお世話になる子ども達は、農家入りした日の夕方、父さんと
一緒に、田んぼにやってきました。
子ども達は、センターに置いてあった藁を運び、父さんに教えてもらいながら、藁の束
に火をつけ、畦焼きに参加させてもらうことができて大興奮!!
何と、消防団の放水ではなく、自分の小便で消火をしたという小学生男子がいました(笑)



農家生活スタートです


4月19日(日)、子ども達が待ちに待った『農家対面式』の日がやってきました。
八坂美麻学園では、ひと月の約半分をセンターで全員と過ごし、残り半分は、
八坂と美麻の両農家さん宅に、数人ずつ分かれてホームステイ生活(いわゆる
『農家生活』)を送ります。

1年間、宜しく   お願いします!

続きを読む"農家生活スタートです"



毎日食べる味噌汁のために


子ども達が、センターで食べている味噌汁の味噌は、自分達で作ったものです。
美味しい味噌を作るには、数年寝かせて熟成させることが必要だとか・・・。
現在、子ども達が食べている味噌は、3年前に山村留学していた子ども達が
作ったものです。

本来の味噌作りは、大豆をつぶした後に塩と麹と水を混ぜて、樽に漬け込む
ものですが、昔は麹が高価だったため、この地域では、煮た大豆を潰した後、
丸めて味噌玉を作り、干して菌が味噌玉につくようにし、味噌の味にコクを
出していたそうです。学園では、この昔ながらの味噌作りに習い、手間をかけて
味噌玉を作っています。

ずらりと並んだ物は・・・ 大豆洗い

↑左上の写真は、ボールでもなく、花火の火薬玉でもありません。『味噌玉』です。
土曜日に味噌玉を作るため、前日の夜、中学生達で大豆170kgを洗いました。

続きを読む"毎日食べる味噌汁のために"



八坂の春は・・・


ソメイヨシノ    オオヤマザクラ
 
センターの周辺では、桜が満開です。左上の写真は、『ソメイヨシノ』。
右上は、センター3階から見える『オオヤマザクラ』です。
木の根元には、タンポポ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリなどの花が咲き、
フキノトウ、ツクシ、ノビル、ノカンゾウも生えています。

続きを読む"八坂の春は・・・"



畑を耕しました


山村留学の重要な活動として、子ども達は、四季を通じて「農作業」による
労働体験を行っています。地元農家さんに指導して頂きながら、出来るだけ
機械に頼らず自らの手で農作業を体験し、「労をいとわず働く」「作物を作る
ことの大変さと楽しさ、収穫する喜びなど知る」という目的を持って活動して
います。

4月12日(日)、農作業の第一歩となる「畑起こし」を行いました。
耕運機は使わないため、一人ずつ鍬を持って畑に出掛けました。

横に並んで、よいしょ!

続きを読む"畑を耕しました"



足型取りました


11日(土)夕方、全員の足型を取りました。入園直後の今回と、3月の修園前に、
もう一度取ります。これは1年間毎日たくさん歩く生活の中で、足の成長や変化を
見るためです。
入浴前、墨を染み込ませた雑巾に片足をつけ、白紙の上に押し付けました。

31名の足型を並べました

大きい足、小さい足、土踏まずがたくさんある足、偏平足・・・並べてみると
それぞれ違って面白いものです。



自分専用のお茶碗作り


センターにはプラスチック製の茶碗がありますが、数年前から学園生らは自分達が
1年間使う茶碗を作っています。今年度は4月中に作ろうと、11日(土)に大町市隣り
の池田町相道寺(あいどうじ)の窯元に行きました。

慣れた手つきの継続生

続きを読む"自分専用のお茶碗作り"



自分のことは自分でできるように・・・


入園して農家にホームスティするまでの約2週間は、頻繁に基本的生活習慣の
ミーティングがあります。この生活習慣(起床、洗顔、食事の仕方・後片付け、
排便の仕方、掃除のやり方、挨拶など)を身につけなければ、これから1年間、
お互いが気持ちよく生活ができません。
新入園生にとれば、ただでさえ毎日忙しく、新しい生活に慣れるのが大変ですが、
「2層式の洗濯機が回っているのを見たり待つのが楽しい!」「家では料理をさせ
てもらえなかったから、配膳の手伝いができて嬉しい!」と新しい生活が新鮮に
感じている子もいます。しかし、大半の子ども達は「衣類を洗濯して干す」ことや
「整理整頓をする」が日々の課題になっています・・・。

型から外しやすいように・・・   ゼリー取り出し、大成功!

↑配膳手伝いは「やるべきことをやった人」が条件。只今、ゼリーを型から取り出し中!

続きを読む"自分のことは自分でできるように・・・"



平日の過ごし方は・・・


翌日からは学校生活が始まりました。朝のつどいで、指導員が山菜の紹介を
すると、「雑草だと思っていたけど、実は食べられるんだね!」と、下校時に
山菜を大量に採ってくる新入園生たち。
また、「ヒメオドリコソウは花の蜜が甘い」と教わると、口いっぱいに吸いながら、
センターに帰ってきます。

「ふきのとう」でふき味噌作り 厨房で調理中! 

山菜は採ることも楽しいですが、自分達で調理して食べることも楽しいもの!
子ども達はフキノトウ、ノカンゾウ、ノビル、タンポポなどを採集し、厨房の職員に
教わりながら天ぷらや酢味噌和えを作り、夕食時に出しています。
調理した子は少し照れながら「僕達が作ったので食べて下さい!」と皆に紹介して
います。山菜の季節はこれからなので、「子ども達の山菜料理」はしばらく続きそうです。

続きを読む"平日の過ごし方は・・・"



週末の夜は・・・


週末の夜、「皆のことをもっとよく知ろう」ということで、生活班ごとで順番を決め、
自己紹介をしました。趣味や特技の発表では、得意の逆立ち歩きで、周りを
驚かせる子、有志数名が創作ダンスをして盛り上げたり、ある小学生男子は
「趣味はダジャレを言うことだけど、今は言えない・・・」と発言して笑いを誘ったり・・・。

班ごとで自己紹介しました   得意技を披露!

入園して初めての週末。4日目にもなると、それぞれの名前や特徴を覚え、
年下の子は上級生を「○○兄〜」「○○姉〜」と呼んでいくようになりました。



北アルプスを眺めながら・・・


週末最後の日曜日は、この1年間、皆がどれだけ素晴らしい所で生活するのかを
知るために、「八坂・美麻地域めぐり」と「鷹狩山でアルプススケッチ」をしました。
午前中は曇り空でしたが、昼食後のスケッチをしている途中から晴れ出し、最後には
北アルプスの山頂を覆っていた雲が取れ、青空が広がりました。

アルプスをバックに全員集合!

全員で北アルプスの雄大な美しさに触れることができました。

続きを読む"北アルプスを眺めながら・・・"



キノコの植菌


4月4日(土)入園のつどいの2日後、今年度初めての活動である「キノコの植菌」を
行いました。センターの裏林には原木がずらり並んでいて、山留生が代々、この
時期にキノコの植菌をしてきました。秋や翌年の春になると、植菌した原木から
キノコが顔を出し始め、センターの食卓に登場します。今回の植菌で、キノコが苦手
な子も美味しく食べられるきっかけになったでしょうか・・・??

穴に種コマを入れています

続きを読む"キノコの植菌"



初登校しました


入園のつどい翌日(4月3日)は、1年間子ども達が通う大町市立の八坂と美麻の
小中学校の入学式・始業式がありました。子ども達にとっては、いよいよ学校生活が
始まり、初の登校日です。子どもと一緒に、通学路を歩く保護者の方もいました。

続きを読む"初登校しました"



新年度が始まりました


4月2日(木)、平成21年度 八坂美麻学園 「入園のつどい」の日。
前日から雪が降り続き、当日の午前中まで雪景色が残っていましたが、
ポカポカ陽気だったので、積もった雪は次第に溶けていきました。
昼前になると、新年度の子どもたちが家族と一緒に全国各地からぞくぞくと
やって来ました。

雪が

続きを読む"新年度が始まりました"






©SODATERUKAI All rights reserved.