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炭焼き、いよいよ大詰め
2月7日(土)に炭焼き小屋の窯に原木を入れ、翌日8日(日)に取り出しました。
この日、子ども達は朝からアルペンスキー活動に出掛けていたので、炭焼きの
指導者である農家の父さんが、一足先に窯出し作業をして下さいました。
?@まず、窯口を塞いでいた粘土をはがし、入口を開けました。
窯の中の温度は1000〜1200℃と高温なので、炎が赤々としていました。
子ども達は、「赤いね〜燃えてるね〜」と釘付けになって見つめていました。
?A次に、柄が長い専用の道具(下の写真)を窯の中に入れ、炭をかき出します。
炭が割れないように、慎重に引き出します。窯口付近は大変熱く、作業した
子ども達は顔を真っ赤にしながら、炭をかき出していました。
?B炭を窯口の外に出し終えたら、窯の端に寄せました。
小学生にとっては難しいので、農家の父さんが手伝って下さいました。(下の写真)
?Cその後、炭に灰をかけて冷まします。(この作業は白炭の大きな特徴で、
白炭の表面に付いている白い粉はこの灰だそうです)スコップで灰をすくって
上から手早くふりかけていきました。
?D窯出し作業が終わり、数時間後に灰の中から白炭を取り出せば完成。
←立派な白炭が出来ました。
建て直した新しい窯で、数年ぶりに炭焼き体験を行うことが出来、
子ども達にとっては貴重な経験になりました。
炭について興味や関心を持ち、早くも自分の研究課題にしようという子も出てきました。
今回の『炭焼き』作業を通して、日本の古き良き文化を知ることが出来ました。
しかし、今回作った『白炭』を作ることができるのは、この地域で、今回お世話に
なった農家の父さんとあと数名しかいないのだとか。現実は日本文化や伝統を
指導する人が年々減ってきているので、文化や伝統を守っていくために継承者が
必要だと痛切に感じました。