「いってらっしゃい」
山村留学指導員 沼澤佳明奈
つい先日、修園生がセンターに帰ってきた。中3で修園した彼女は今年から高校生。服装や髪型はおしゃれになり、スマホを手にする姿はまさに都会っ子だった。そんな見た目とは裏腹に、山留生の作法はしっかりと染みついている。
「いってきました?。」と、言って玄関を抜けると、勝手知ったる足取りで3階に上がり、学園生とお互いの近況報告で盛り上がっていた。夕食後は学園生に混ざって、掃除、布団敷き、演目練習。「当時はもっと体力があったのに、今はきつい!」と、笑う彼女の演目は相変わらず「さすが。」と感じるものがあった。
子どもに伝える大変さ
山村留学指導員 林穣
4月から八坂美麻学園で勤めている。幼少期から自然が好きだったため、自然の中で働き、心鎮まる生活が送れることを嬉しく思う。
朝のつどい
山村留学指導員 高橋菜花
この春、私は継続二年目となった。昨年度、共に「山留一年目」として過ごした学園生も「継続生」となり、周りのことをあれこれ気に掛ける様子が見られる。子どもたちのそんな成長を感じながら、自分自身も背筋を伸ばす日々を過ごしている。
支部交流
山村留学指導員 寺崎成希
南砺利賀みらい留学の留学生たちが八坂へ訪れて支部間交流を行った。他支部との交流は六年ほど前に行って以来。短い時間の中での交流となったが、非常に濃い時間が流れていたように感じている。
山留一年目
山村留学指導員 高橋菜花
はじめまして。八坂美麻学園一年目職員の高橋です。今回は自己紹介がてら、私と育てる会の出会いについて書きます。
学園登山(蝶ヶ岳)
山村留学指導員 大山楽人
九月九日、十日。学園登山で蝶ヶ岳へ。学園としては実に五年ぶりの北アルプス登山となった。
「四季の変化」
山村留学指導員 谷田怜海
「ヤマブキがもう咲き始めてる」「田んぼに水が入り始めたな」「ナスに花が咲いてる!」「キイチゴ見つけた!」私が4月からの3か月で見つけた自然の変化のほんの一部である。子ども達と同じ様に、私自身も季節の変化を敏感に感じるようになった。四季を2回繰り返し、入職三年目を同じ場所で迎えたからこそだろう。
都会育ちの私にとって、季節の変化はファッションが変わることしか意味がなかった。夏だからショーツを履こうとか、冬だからファーがついているコートが着られるとか。季節ごとにスーパーに並ぶ野菜が変わっていても、それに気づくことは少なかった。
「味噌作り」
山村留学指導員 沼澤佳明奈
新年度が始まって早くも一ヶ月が経とうとしている。例年より早く春を迎えた八坂の桜はとうに散り、若葉が盛っている。センターで毎年ゴールデンウイークに行われている味噌仕込みでは、桜の花びらが混ざってしまうため、「桜味噌」と呼ばれるのだが、今年は花びらの混ざる心配はなさそうだ。
雪の中での自然観察
山村留学指導員 寺崎成希
雪が降り積もった冬の時期は、冬山用の登山靴にアイゼンを装着して山の中を歩くのが楽しみの一つだ。急な斜面を直登したり、斜面を横切る様に歩いてみたりと山の中を縦横無尽に歩き回る。夏場は草木が生い茂り、なかなか自由に歩き回ることができないため、冬の山の中はいつもとは違った視点から自然を観察できるため面白い。その中での大きな楽しみは、動物の足跡の観察だ。冬は雪面に動物たちの足跡が残るため観察にはもってこいの環境となる。シカ、イノシシ、ウサギ、キツネ、ウサギなど様々な動物たちの足跡を見つけることが出来るし、動物たちの歩いたところと同じ道を辿(たど)ってみるのも、自分が動物になった感覚になり楽しく、時間を忘れてしまうほど。
「真っ暗」
山村留学指導員 吉澤かおり
収穫祭が終わって、二学期最後のセンター生活は、一年の中でも最も日が短い期間である。夕方もあっという間に陽が落ちるので、子どもたちの「行ってきましたー。」が真っ暗な中から聞こえる。