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指導者だより

猿と畑と


山村留学指導員 松浦実穂

「猿ってのは、嫌だね」。夏野菜が実り始めるこの時期、八坂・美麻ではこんな声が切実さを帯びる。猿の被害は何年もの間この辺りの課題だ。大町市は今年度、七百万円もの予算を有害鳥獣対策の強化に充てているし、八坂の中学校では、昨年猿を追い払う体験学習をしていた。田畑には柵が年々増えている。私たちだって、猿が出れば騒いでみたり、花火やエアガンを打ってみたり。何にせよ追いついていないのが現状だ。

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コロナ禍に思う


山村留学指導員 戸田佐和子

 新型コロナウイルスの影響で異例づくしの入園から三か月が経った。登校自粛や臨時休業期間を経て、通常登校が再開され一か月余り。授業時間数を補うため、六月中旬からは日課変更が行われたり、中学生の部活動も始まり、俄かに忙しい日々となった。それでも、学園生たちは柔軟に適応し、例年通り、中だるみする時期に入った。生活の綻(ほころ)びを指摘されたり、乱れた生活を立て直すよう指導されたり、山積する人間関係の課題に直面したりしているのも、例年同様。山留生活は、コロナ禍にあまり左右されていないし、売木村では以前とそれほど暮らしぶりは変わっていないと感じる。恵まれた環境であることや農山村の強みが浮き彫りになった。

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待つ、そして見届けること


山村留学指導員 伊藤僚

 今年度は、八坂美麻学園と大岡ひじり学園の兼務になりました。よろしくお願いします。
 
 子どもたちの様子を見て、集団生活を送る中で、人間関係トラブルは付きものです。よくある例で「○○が言うこと聞いてくれない」といって悩む子がいたとします。その子が言っていること自体は正しいのですが、それを相手の子が聞いてくれるかは別問題で、大抵は聞いてくれない。そして、指摘している子自身もできていないこともしばしば......(もちろん、私も小さい頃そうでした)。

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『日記』


山村留学指導員 水落碧衣

 大人も子どもも、誰もが一回は書いたことがある「日記」。三瓶こだま学園の子どもたちも学校の宿題で日記を書くことがあるが、「今日はこれを書こう!」とスラスラ鉛筆を走らせる子もいれば「何を書けばいいかわからない......」と頭を抱えている子もいる。そんな姿を見るといつも懐かしい気持ちになると同時に、モヤモヤしたものも心の片隅に湧いてくる。

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山村留学指導員 有坂亮祐

 朝起きて、ラジオ体操をしてから配膳や部屋の掃除をし、ご飯を食べる。センター生と行うルーティーン。
 朝起きて、部屋の掃除をして、コーヒーを片手にノートを広げる。私の休日のルーティーン。
 最近になってその作業を毎日行うことが苦行になってきた。センターにいるときは頭が仕事モードに入っているので朝のつどいは何の苦もないが、休みの日は違う。仕事関係のノートを開くのが億劫になるのだ。

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「留学生に弟子入り志願」


山村留学指導員 今野公彦

 待ちに待った六月、いよいよ長い自粛生活が緩和され、まだ油断はできないが、心は自然と外の世界に向かう。さあ、どこで何をしよう。
 私は子どもたちの体験談に耳を傾けることが大好きだ。子どもたちの体験談には、効果音、感情、感覚などがたっぷり入っていて想像力を掻き立てられる。そして、今すぐにでもその世界に飛び込みたくなる。

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「遊び」


山村留学指導員 吉澤かおり

 「失礼します。○○を貸してください」と指導者室を訪ねてくる子どもたち。○○とは、ほとんどが遊び道具である。グローブ、ボール、ラケット、フリスビー、釣り道具、トランプ、百人一首、折り紙。そのほか、糊、ハサミ、マジック、軍手、小刀など。
 これまでは、平日学校に行って、休日は活動が多く、自由な時間はわずかだったので、こんなにも指導者室に来ることが無かった子どもたち。

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夢・目標


山村留学指導員 高木陽光

 ふと過去の自分の夢を振り返ってみた。小学校に上がる前、図鑑で見た宇宙に惹かれ宇宙飛行士になることだった。小学生になってからは、様々な職に目移りした。スタントマン、レーシングドライバー、ハッカー(おそらく悪者)、自衛隊員。

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子どもたちの道草


山村留学指導員 持山真

 今年も新年度が無事スタートしましたが、新型コロナウイルスの影響で、一度も登校しないまま1ヶ月が過ぎました。先生に届けていただいた宿題に取り組み、週に一度程度、青空教室をして頂いて、体育の授業はみんなでの太鼓練習と田畑作業という毎日でした。農家中の平日も学校の代わりにセンターに登園するので「はやく学校に行きたい」と物足りなさを感じている学園生たち。

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「自己に打ち克つと言うこと」


山村留学指導員 邑上貴厚

 育てる会の体験群の項目の中に「自己に打ち克つ体験」というものがある。厳しい状況や環境に身を置き、それに耐え乗り越えることで達成感を感じたり、自信を持ったりするという体験のことだ。
 今年1月から続けている筋力トレーニングを通して、「自己に打ち克つ体験」について、わかったことがある。

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条件付け


山村留学指導員 有坂亮祐

 子どもとセンターの隣にある体育館で遊んだあと、外に出ると芝刈り機の音と刈られた草の青臭いにおいがした。空は曇っており、もわっとする空気が肌にまとわりつく。「なんか夏の感じがする」とつぶやくと、隣にいた留学生が、「そうですよね!」と言った。
 夏に通り雨が過ぎたあとは独特のにおいがする。五月はまだ始まったばかりだというのに、夏の到来を感じさせた。何故だか無性にわくわくする。室外に出たあとにもわっとする空気、草のにおいが夏の条件付けだ。その感覚は子どもも同じのようだ。

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「生き生きと Lively」


山村留学指導員 小倉彩香

 Good morning! 大空の下で、早朝に思いっきり山々へ叫び、英語村での暮らしが始まる。日直が"Today?s English of the day is Lively." と今日の一単語の"Lively"を紹介した。この言葉を聞いた時、私はハッとした。
 近頃、色々なものが規制される中で、やりたいことができないことなどに目を向けがちだった私にとって、惹きつけられる言葉だったのかもしれない。

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「こんなときだからこそ」


山村留学指導員 赤坂 隆宏

 今年度の八坂45期・美麻29期は、32名の学園生でスタート。全世界的に困窮極める今の状況。「こんなときだからこそ」、前向きな話題で書き始めよう。
休校措置が続き、学園生にとって、とにかく時間がある。日中、農作業や山歩き、食文化体験等の活動を展開しつつ、夜は生活習慣定着のために使う時間も必要だが、休校が一か月以上となれば、そこまでの時間的拘束はない。となれば、学園生には個々に過ごす時間がたくさんあるのだ。

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三十八期スタート


山村留学指導員 戸田佐和子

 記録的な暖冬だったから春の訪れが早く、旬の山菜も早いのではと期待していたが、帳尻合わせのような寒の戻り。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、様々なことが例年とは違う状況だが、確かに季節は巡り桜が咲きツバメもやってきた。

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「今ここでこそ」


山村留学指導員 坂本明日香

 いつになく雪の少なかった冬が終わり、大岡の山々は、最初に咲き始めたダンコウバイやキブシの花の黄色から、桜のピンク色と新緑の優しい緑色へと移り変わり始め、春がようやくやって来た。

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ものは考えよう


山村留学指導員 稲井 祐介

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、年度にまたがって異例な対応をせざるを得ない状況が続いていますが、そんな中でも、新しい山村留学生活に希望を抱いた子どもたちが集い、三瓶こだま学園17期生の生活がスタートしました。

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「深緑の季節へ」


山村留学指導員  有坂 亮祐

 世界にコロナウイルスがはびこる中、大川村ふるさと留学三十四期が始まった。過去に経験した中では、ここ一か月の留学生たちの人間模様は目まぐるしかったが、今は少し安定している。

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英語村の子どもたち、指導者たち


山村留学指導員  大嶋しおり

 旬のおいしさは何よりの幸せ。筍のおこわ、三つ葉のお吸い物、タラの芽・行者にんにく・こごみの天ぷら、山椒の甘味噌。毎日、地域の方にいただいたもの、採ったものでいただく、ご飯。いい季節だと思う。私は食べるのが好き。英語村の子どもたちとも、よく山菜を摘み、昼ごはんに楽しむ。

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「それだけで充分」


山村留学指導員 赤坂隆宏

 今冬、例年にない「雪不足」に見舞われ、センター周辺もやっと積もったと思えば気温が上がり、地面が丸出し状態になる繰り返し。このまま春を迎えてしまうような気分でいたが、ようやく、2月初旬の週末に20センチほどの積雪があり、冬らしい景色が広がった。

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マジカルバナナ♪


山村留学指導員 高木陽光

 三学期に入りスキー活動が始まった。スキーを経験したことがない学園生も、回数を重ねていくうちに道具の名前や滑り方などを覚えていく。荷重・抜重やバックル、ビンディングなどの専門用語も最初は理解できずとも、何度も耳にすることで段々と理解していった。

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