稲作
センター長 市川太郎
私は売木村で生活を始める前よりいつかは自分でお米を作ってみたいという思いを持っていました。縁があり、田んぼをお借りすることができ、教えていただきながらお米作りを始めて今年で12年目になりました。現在は6.5aほどの田んぼで米作りを行い、今年はコシヒカリを5俵ほど収穫することができました。家族が1年間食べるのに十分な量です。
みんなのアイドル
山村留学指導員 西村萌
今年の一学期、売木学園に新たな仲間が加わり、学園生たちにとってアイドル的な存在になっています。きっかけは昨年度の修園生の保護者から寄贈していただいた孵卵器(ふらんき)です。学園で飼育しているチャボや学園生が学校から持ち帰ってきたヒメウズラの卵を孵卵器に入れていたところ、四羽の雛(ひな)が孵(かえ)りました。一つ一つの卵には、親鳥が生んだと思われる日付を書き込んでおき、孵化する予定日が近づいてくると「そろそろかなぁ」と卵の殻が割れる時を心待ちにする雰囲気が学園内に漂っていました。
懐かしい子たちとの再会
山村留学指導員 戸田佐和子
この二か月、不思議と「○月○日頃、売木に行きたいと思ってるんだけど、センターにいる?」という修園生のメールが多かった。山村留学していた時期はまちまち。そのうち、最も後に当時小学校中学年だった子が修園してから約二十年経っているので、最年少でも三十路、他は三十代を生きている。
経験がものを言う
山村留学指導員 戸田佐和子
四十二期生の山村留学生活が始まって早一か月。例年同様、特に新入園生たちは基本的生活習慣や生活技術を身につけるべく怒涛(どとう)のような日々を過ごしてきた。ホームシックに悩んだり、集団生活への適応や環境への適合の難しさに直面したりしながらも努力している。一方、継続生たちはがらりと変わった学園の雰囲気に戸惑いながらも奮闘中。幸先の良いスタートをきれたとは言えないが、変化や成長を少しずつ感じている。
体験から得るもの
山村留学指導員 西村萌
初めまして。今年度から売木学園で子どもたちと活動を共にし、季節ごとに出会う村内の植物や生き物の姿にときめきながら、農作業や食文化体験などを通して自然の力や昔ながらの知恵を学んでいます。
初めての舞台
山村留学指導員 加藤舞
十一月五日、売木村で村の大イベントの一つ「秋色感謝祭&新米まつり」が行われました。売木村の秋を締めくくる大収穫祭です。採れたての野菜、果物、手づくり加工品など、南信州売木村ならではの特産品をお手ごろ価格で手に入れられるイベントです。
「海なし県」の海洋体験
売木学園センター長 市川太郎
みなさんご存じのとおり長野県は「海なし県」です。今年の夏休みに私の娘に「スイミングスクールに通い、泳げるようになったから海で泳いでみたい」と言われてハッとしました。私自身は兵庫県の瀬戸内育ちのため毎年、海水浴に行ったり、潮干狩りで海に行ったりすることは当たり前の環境でした。長女は生まれて間もなく売木村に引っ越してきたし、下の二人の兄弟は長野県生まれなので考えてみたら海水浴どころか海に連れて行ったこともほとんどないことに気が付きました。そのため、この夏休みに三重県まで海水浴に連れて行ってきました。子供たちは初めて海で泳ぎ、海の水は塩からいことや海には波があるということを体験し、驚いた様子でした。
活動作文に苦しむ子どもたち
山村留学指導員 戸田佐和子
一学期も終わりに近づき、山村留学生活にも慣れてきた学園生たちの生活は、夏休みまでの消化試合の様相を呈しているようだ。しかし、週末に行う体験活動の作文を書くことにはなかなか慣れず、苦しめられていると感じるらしい。
四十一期スタート
山村留学指導員 戸田佐和子
ご多分にもれず春の訪れが早かった南信州・売木村に四月五日、四十一期の留学生が集った。小学二年から中学三年までの八名の内訳は、男女四名ずつ、小学生二名・中学生六名、新入園生五名・継続生二名・再入園生一名だ。山村留学生活は四月を節目にループしているわけだが、毎年同じように見えて同じではない。当初から学園全体に漂う空気感の違いを感じた。
上達したい気持ち
山村留学指導員 戸田佐和子
一月半ば、学園生たちを連れて岐阜県にある屋外四百mスピードスケートリンクに活動しに行った。
売木村では、毎冬小学校裏に整備される県内最南端の伝統の田んぼリンクで小学生がスケート授業に取り組んでいる。そんな地域色の強い活動を中学生(の山留生)にも体験させたく、今冬も決行。