『センターのお風呂』
山村留学指導員 伊藤僚
春休み中に、ボイラーが壊れ、センターの風呂に入ることができませんでしたが、ようやく修理完了し、普段通りの生活が戻ってきました。
お風呂が直るまでの半年間は、近くの大岡温泉に振替入浴が決まりました。そのため、子どもたちの生活は、毎夕、温泉に通うことが日常になり、そこで気づかされたことがいくつもありました。
『好き嫌いの克服』
山村留学指導員 横山みのり
今年も大岡で夏の短期活動が始まり、都会から多くの子ども達が集まった。センターの畑では茄子やトマトなどの夏野菜が豊作となり、短期活動中も、毎日採れたての野菜が食卓を彩ってくれた。
大掃除
山村留学指導員 伊藤僚
7月7日の七夕の日、大岡ひじり学園では、学期に一度の大掃除がありました。
1学期みんなが生活したセンターをきれいにすることを目標に、学園生たちは朝から1時間半ほどかけて自分たちの寝室の掃除をした後、夕方までは全館掃除を行いました。
『親子山菜採り』
山村留学指導員 横山みのり
ゴールデンウィークの中頃、子どもたちは保護者やボランティアの方々と一緒に山菜採りを行った。私が担当した「おさんぽ班」の参加者は低学年の学園生が多く、みな初めての山菜採りに瞳を輝かせ、袋を片手に足取り軽く出発した。
ゆめっこスキー教室
山村留学指導員 伊藤僚
今年、大岡では、大岡ゆめっこくらぶ主催の、スキー活動を5回計画した。大岡ゆめっこくらぶは、山村留学生と地域の子どもたちが、学園を拠点にお祭りや自然体験、交流活動を行う目的で、地域の保護者が主体となって約20年前に立ち上げた団体だ。このスキー活動では、講師として、大岡在住のベテランスキーヤーの方々に教わりながら、地域の小中学生と一緒にスキー活動をしている。
『食育の伝え方』
山村留学指導員 横山みのり
私は今年の四月から食事の時間に、「食育」の話をするようにしている。「食育」と言っても、話す内容は「郷土料理」や「食材」、「献立料理の話」が主である。最初に私が気を付けたのは、話す内容を詰め込まず、子どもたちの興味を誘うような話し方をすることだった。しかし、相手はお腹を空かせた食事中の小中学生たちだ。そんな彼らの前で食事の説明をしても、こちらの話を聞いてくれる子はとても少なかった。
『山に登ること』
山村留学指導員 勝目陽菜
8月の終わり、私は学園行事の実踏で、初めて北アルプスの唐松岳の登山をした。学園から望む、北アルプスは、これまで宮崎や沖縄でしか生活したことのない私にとって、2000mを超える山々が聳(そび)え立つ景色は壮大で、4月に初めてその景色を一望した際、圧巻されたのを今でも覚えている。
『失敗から学ぶ』
山村留学指導員 伊藤僚
山村留学の生活は、親から自立し、自分の力で色々なことに挑戦するため、失敗体験がとても多い。
この失敗体験から、自分で気づきを得て、「次はこうしよう!」と、さらなる挑戦をしていくことが、自己肯定感や自尊感情に繋がっていく。
「味噌作りに寄せて」
山村留学指導員 横山みのり
新年度が始まり、子どもも指導員も慌ただしく過ごしていく中、今年も味噌作りが始まった。長きにわたり大切にされてきた、伝統行事の一つに携わることが出来るというのは、中々に感慨深い。しかし、同時に味噌作りの経験がない自分が子ども達へ指導する事への不安も押し寄せてきた。実際に作るのは子ども達だが、私が担当する道具の準備と麴の管理、衛生面での配慮など、どんなに小さなことであっても、それら全てが今年の味噌の出来を左右する。彼らが一生懸命作った味噌を台無しにするような事はしたくなかった。
「始まりのリュック」
山村留学指導員 横山みのり
冬の初め、北アルプスも雪化粧を始めたころ、横浜の実家に帰省したとき、母が古びた箱を持ってきた。「今のあなたに必要なものが入っているよ。」早速箱を開いてみると、中にはリュックが入っていた。それは私が育てる会の短期留学に参加した際に使っていたものだった。「何度も引っ越しをしたのに、よく残ってたねぇ。」私は久しぶりにその深緑色を手に取った。よくよく見てみると、赤い色で育てる会のマークが書いてあり、当時の記憶がだんだんとよみがえってきた。