地域を知ること
山村留学指導員 吉澤かおり
この四月より、学生時代を除けば四〇年ほど住んでいた長野を離れ島根にやってきた。長野とはまた違った環境に、慣れないことも多く戸惑いもあるが、新しい発見などもあってワクワク楽しい。
山留生らしい場面
山村留学指導員 浅平泰地
日々の暮らしのなかで学園生を見ていると、山留生らしいな、と感じる場面が時折ある。特に野外でのモノづくりに熱中する姿や自然に対する姿勢は、これでこそ山留生! と思わずにはいられない。そのような姿に触れると、こちらも何とも言えず嬉しくてたまらない気持ちになるものだ。これまで一学期に目に留まった山留生の姿をいくつか紹介したい。
地域の教育力
山村留学指導員 稲井祐介
四月七日、北は北海道から南は福岡まで、全国から十三名の子どもたちが大田市山村留学センター(以下、「センター」)に参集し、三瓶こだま学園二十一期生の山村留学がスタートしました。翌八日からは、早速学校生活も始まり、地元の子どもたちと一緒に勉学に励んでいます。
心のふるさと
山村留学指導員 浅平 泰地
先日センターの事務室でパソコンとにらめっこしていたところ、トントンと誰かが窓をたたく音が聞こえました。顔を上げて窓の方を見やると、満面の笑みでこちらに手を振るピンク髪の女の子が。明らかにこちらを知っている様子の彼女でしたが見覚えがなく、だれだったか...と脳をフル回転させて記憶をたどりながら窓を開け、もしかして!と思った瞬間、聞きなれた懐かしい名前を名乗った彼女。それは私が三瓶で山村留学をしていた中二の年、同じ期を共にに過ごした、当時小学校2年生の女の子でした。見違えるように大人になった彼女に驚きながらセンターに招き入れ、話を聞くと高校卒業後3年かけて働き学費をためた後、現在は教員を目指して大学に通っているとのこと。心身の成長もさながら、その逞(たくま)しさに改めて驚かされました。
大田市小中学校連合音楽会
山村留学指導員 稲井祐介
大田市山村留学センター『三瓶こだま学園』(以下、「センター」)では、日本の伝統芸能の体験や表現活動の一環として、和太鼓や民舞に取り組んでいます。また、交流活動として、北三瓶小中学校に通う地元の子どもたちも一緒に、「北三瓶っ子太鼓クラブ」(以下、「太鼓クラブ」)として毎週金曜日に練習を行い、センターの収穫祭や地域のお祭りなどで発表をしています。
「サルとカラスとマムシの親子
山村留学指導員 児玉彩
私は学園の畑作業の指導を担当しているのですが、今現在北三瓶ではサルの畑被害が急増しています。夏の短期活動中には、スイカをはじめとした野菜類を食い荒らされてしまいました。今は畑を電柵で囲っている他、鳥よけとしてナイロン糸を張り巡らせたりと、鳥獣被害対策を施しています。サルに関しては人を襲うこともありますので、2学期から北三瓶小中学校の登下校は、先生の同伴や保護者の送迎で、安全に帰宅できるようにと厳重な体制がとられています。サルの影響で、すっかり登下校もおおごとです。
「三角食べ指導の根拠とは」
山村留学指導員 浅平泰地
四人の新入生が加わった今年度は、計七人での生活です。七人いれば七人分の考えや習慣がありますが、特に食事の場ではそれぞれの癖が現れ、これまで習慣を正すよう指導をする事も多々あります。
開かれた教育施設として
山村留学指導員 稲井祐介
今年度、三瓶こだま学園二十期生として、七名の子どもたちが入園し、長期(一年間)の山村留学生活をスタートさせました。集団生活を通して人との関わり方を学びつつ、週末には自然体験活動に意欲的に取り組んでいます。
「短期の醍醐味」
山村留学指導員 浅平泰地
先日、三瓶こだま学園では数年ぶりとなる短期山村留学の活動が行われた。コロナ禍によって制限されてきたものがようやく、元のかたちに戻りつつある。
大人の個人体験
山村留学指導員 稲井祐介
山村留学生は、自分の興味あることに年間を通して取り組み、11月の収穫祭でその成果を発表します。やりたいことに没頭できる幸せな時間であると共に、人前で発表するからにはある程度の成果が求められ、プレッシャーになることもありますが、生活にメリハリをつける意味でも大切な体験です。