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「修園生のふるさと」
くらぶち英語村
山村留学指導員 今野公彦
くらぶち英語村が2018年にスタートして今年度で7年目となります。世界各国から集まった外国人スタッフと一緒に作り上げる山村留学は国内初の取り組みです。模範となる施設がないので、当初は試行錯誤の毎日だったのを思い出します。それから7年の月日が経ち、気付けば約90名を超える留学生が英語村を巣立ちました。
今回は1人の修園生が、英語村を訪れたエピソードを紹介したいと思います。
10月の初旬、秋とは思えない、夏日、タイの高校生が英語村に滞在期間中のことでした。タイの高校生が道の駅で、おきりこみ(群馬の伝統食)を食べるので、そこに合流しようと車で向かっているとき、背の高い青年が道を歩いているのを見かけました。以前、留学していた子どもの面影があったので、声をかけてみると5年前に留学した子でした。私の肩ほどしかなかった背丈は、私の身長よりも高くなり、話し方も落ち着いていて成長を感じました。
倉渕にある亀沢温泉(閉館)を見たくてきた。陸上部だから道の駅のバス停まで走る、と嬉しそうに倉渕の再訪について話をしてくれました。
道の駅に行く途中だったので、一緒に車で向かいました。引率しているタイ人のスタッフもかつて英語村で働いていたので、久しぶりの再会となり、良い時間を過ごせました。彼は英語村での1年間、人間関係に苦労し、英語も難しくて大変だったけど、留学して学んだことが沢山ある。倉渕を思い出して、ここの風景を見たくなる。今日、登校の道を歩けて良かった。と行って地元へ帰りました。倉渕が修園生のふるさとであり続けるように、日々、子どもたちの生活を支え続けていこう、と改めて感じることができた1日となりました。
写真:修園生が集うキャンプでの1枚