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『センターのお風呂』

山村留学指導員 伊藤僚

 春休み中に、ボイラーが壊れ、センターの風呂に入ることができませんでしたが、ようやく修理完了し、普段通りの生活が戻ってきました。
 お風呂が直るまでの半年間は、近くの大岡温泉に振替入浴が決まりました。そのため、子どもたちの生活は、毎夕、温泉に通うことが日常になり、そこで気づかされたことがいくつもありました。

 まずは、一日の5分?10分の時間の重みです。掃除・洗濯などをなるべく短く済ませて、自分のやりたいことをする時間や、みんなで太鼓の練習をする時間にすることを目指していますが、「あともう10分あれば〇〇ができたのに...」という場面があるたび、時間の重みを感じる日々でした。子どもたちからも、「やっぱりセンターの風呂に入りたい」という声が聞こえるなど、どうしても負担のある生活になってしまいました。
 しかし、決して悪いことばかりではありませんでした。大岡温泉に入れば、地域の方と会うことが多く、地域の皆さんは「子どもたちと会えて嬉しい」と、会えば必ずと言っていいほど、話しかけて、楽しく交流してくださり、子どもたちと、地域の皆さんとの距離が縮まる、28期だけの特別な体験になりました。
 やっと修理の終わったセンターのお風呂。夕方には子どもたちが楽しそうに入浴している声が聞こえてきます。無事復旧ができたこと、日常が戻ったことに、感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。

写真:入浴再開に向け、みんなでお風呂磨き
写真:入浴再開に向け、みんなでお風呂磨き















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