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指導者だより

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稲作

センター長 市川太郎

 私は売木村で生活を始める前よりいつかは自分でお米を作ってみたいという思いを持っていました。縁があり、田んぼをお借りすることができ、教えていただきながらお米作りを始めて今年で12年目になりました。現在は6.5aほどの田んぼで米作りを行い、今年はコシヒカリを5俵ほど収穫することができました。家族が1年間食べるのに十分な量です。

 米作りを始めた1年目、3aほどの田んぼの稲刈りを学園生のように手刈りでやってみようと思い立ち、まだ小さかった長女を畔に転がして昼寝させておき、妻と二人で始めたもののなかなか進まず、すべて刈り、縛ってはざかけするのに1週間かかりました。途中からは見兼ねた米作りの師匠が「来年は機械で刈れよ」と言いながら手伝ってくれたのを覚えています。今では「米作りはこうだ!」なんて言いながら学園生たちに言ったり、教えたりしていますが何十年も米作りをしている今年で86歳になった米作りの師匠から見れば実は私も学園生も大して変わりはないのです。
 自宅裏の家庭菜園でジャガイモ、ニンジン、今年初めて玉ねぎも収穫することができました。新米を炊き、収穫した野菜を用いてカレーライスを作ることができました。あと、お肉があれば完璧です。牛や豚は無理だからニワトリでも飼おうかな...。
 子どもたちが大きくなった時に「米農家でないうちで、お前たちはお父さんの作ったお米を食べて大きくなったんだぞ」と一応言えると思います。これが父親としての唯一の自慢かもしれません。

写真:今年の収穫
写真:今年の収穫















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