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地域を知ること
三瓶こだま学園
山村留学指導員 吉澤かおり
この四月より、学生時代を除けば四〇年ほど住んでいた長野を離れ島根にやってきた。長野とはまた違った環境に、慣れないことも多く戸惑いもあるが、新しい発見などもあってワクワク楽しい。
私がこの仕事をしていて大事にしていることがある。それは地域を知ることだ。センターがある地域がどんなところなのか、自然、生活、食べ物、風習、人などを知ることを大事にしている。それが、子ども達とそこに一緒に暮らすためにとても大切なことだからだ。今年は島根一年目なので、長野とは違う島根のこの三瓶の地域をたくさん知ること、感じることができて楽しい。
センター周辺を歩いてみる。長野と同じ植物もあれば違う植物も生えている。季節はやはり一か月ぐらい違う。島根は日が出ている明るい時間が長い。やっぱり高い山が無いからかなと、日が長くて嬉しいが高い山が恋しい。風がすごく強い。畑の作物に霜よけ用の行燈はいらないが風よけの行燈がいる。今までに長野では体験したことがない風が吹いていて、慣れない私には少し怖いと感じるほど吹いて驚いた。島根には海がある。長野には無いもので、初めての海の活動に驚きの連続だった。食べ物では、かたら餅を作った。本来柏餅のようだが、柏の葉ではなく、サルトリイバラという葉っぱで包むらしい。西には柏の木が少なかったようた。スーパーに行くと、やっぱり魚が豊富。そして新鮮で美味しい。もともとそんなに生魚が好きではない私も食べることが出来た。
色々と新しい発見があって楽しいが、まだまだ知らないことがたくさんある。それを知るためにはもっと地域に出て人と話すことが大事になる。そろそろ子ども達も個人体験が始まる。私も一緒に地域に出て話を聞きに行こう。
写真:サルトリイバラ