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大掃除
大岡ひじり学園
山村留学指導員 伊藤僚
7月7日の七夕の日、大岡ひじり学園では、学期に一度の大掃除がありました。
1学期みんなが生活したセンターをきれいにすることを目標に、学園生たちは朝から1時間半ほどかけて自分たちの寝室の掃除をした後、夕方までは全館掃除を行いました。
全館掃除では、一人ずつの担当場所を、責任をもってきれいにします。時々、掃除の様子を見に全館を回ると、自分の目の前の掃除に黙々と取り組むだけでなく「この電灯の上もきれいにするよね?」「こっちの奥も(今回はやらないことになっているけれど)きれいにしたいなぁ」と学園生たちから声をかけられるなど、決して楽しい活動ではないけれど、やるべきことを自分で考えて能動的に動く姿がありました。
一方、途中で集中が切れてしまって、掃除が全然手についていない子もちらほらいました。そんな子がいたとき、どうやってやる気を出して取り組めるかと苦心する子もいれば、すぐ近くで一緒に掃除をしたり、それでもだめなら構い過ぎず見過ごして、自分の眼の前の掃除をすすめて背中を見せたりと、気づきを促すように様々なアプローチをして対応をする子がいました。きっと、異年齢で集団生活をしているからこそ身についた思いやりだと感じ、さすが山村留学生だなぁと思いました。
15人の学園生がこのように力を合わせてセンター中をきれいにできるのは、自立して掃除・洗濯など自分のことは自分でやる生活を続けているから。この時間の積み上げが、収穫祭、修園へと繋がっていくことがとても楽しみです。
そろそろ、子どもたちが楽しみにしている夏休みがやって来ますが、しっかり身体を休めて、2学期も元気に帰ってきてほしいと思います。
写真:みんなで食堂の窓拭き