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「フリータイム」
くらぶち英語村
山村留学指導員 谷田怜海
4月よりくらぶち英語村に異動してきた。新天地に慣れるのに3か月はかかる私にとって、5月はカルチャーショックに向き合う時期。特に働き方は以前との違いが多く、私が慣れなくてはいけないことばかりだ。
その一つが「フリータイム」の扱い方だ。フリータイムとは自分たちで好きなように使っていい時間のことで、外で遊ぶ子もいれば、室内で過ごす子もあり、使い方は様々だ。このフリータイムが英語村には多い。週末の活動が午前中の一時間程度で終了し、その他の時間はフリータイムとなることもある。
これは学園生がストレスを溜(た)めすぎないようにする対策の一つでもあるようだ。農家生活がない英語村で、彼らは毎日必ずセンターに帰ってくる。つまり、家代わりであるセンターが大きなストレスの原因にならないよう配慮する必要がある。
ただ、週末の自然体験活動を通して、彼らの生活をより充実したものにするのも山村留学の重要な点だ。テレビもネットもない中でのフリータイムに「つまんなーい」「何したらいいか、わからない!」という声もあり、特に新入園生は暇を持て余している様子だ。
私はそんな時に学園生たちと一緒に動ける指導員でありたい。町内を散歩して地域の人たちと会話したり、知らない草花や木々と出会ったり。地域に関してまだ無知な私だがなにか学園生が自然や地域に興味を持つきっかけになるような手助けができればと願う。
先日、ある子が「もっとワイルドなスタッフがいて欲しいよね」と言ってきた。ワイルドというのは、活動をたくさんやってくれる人、子ども達を巻き込んでなんかやろうとしてくれる人、そんな人をイメージしているようだった。子どもからの期待もあるなら、なおさら、そんな存在を目指したい。
写真:フリータイムに川遊び!