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ゆめっこスキー教室
大岡ひじり学園
山村留学指導員 伊藤僚
今年、大岡では、大岡ゆめっこくらぶ主催の、スキー活動を5回計画した。大岡ゆめっこくらぶは、山村留学生と地域の子どもたちが、学園を拠点にお祭りや自然体験、交流活動を行う目的で、地域の保護者が主体となって約20年前に立ち上げた団体だ。このスキー活動では、講師として、大岡在住のベテランスキーヤーの方々に教わりながら、地域の小中学生と一緒にスキー活動をしている。
かつて大岡地区には、聖パノラマスキー場があり、子どもも大人も、たくさんスキーができる環境があったが、廃業した今、子どもたちは1年に1回の学校のスキー教室でしか滑らないという子も多くなっている現状だ。そのため、この活動をきっかけに、地域の子どもたちにも、雪山での自然体験として、スキーを楽しめるようにしたいというのが今回の活動をはじめた経緯だ。
今年も、地域の子どもたちのほとんどから申し込みを受けて実施ができた。2年目の今年はポールを張って練習を始めると、「いってきまーす!」と喜んで飛び出していくなど、大いに楽しんでいる子どもたちの様子に、見ているこちらも自然と笑みがこぼれてしまう。そして、解散時間になっても、スキー場にお迎えが来るまで、そり遊び・雪遊びをし続けるなど、雪遊びも満喫していた。つくづく、雪というのは子どもたちにとって最高の遊び道具だと思う。
参加してくれた子どもたちからも「楽しかった」「スキーがうまくなってよかった!」と感想をもらうなど、地域の子どもたちにも体験・交流の場をつくり、広げていくことに、とても手応えを感じている。
写真:北アルプスをバックに