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支部交流
八坂美麻学園
山村留学指導員 寺崎成希
南砺利賀みらい留学の留学生たちが八坂へ訪れて支部間交流を行った。他支部との交流は六年ほど前に行って以来。短い時間の中での交流となったが、非常に濃い時間が流れていたように感じている。
お互いに挨拶を済ませ、共に夕食、掃除、寝る準備と普段の生活をし、夜は両学園ともに表現活動として取り組んでいる太鼓や民舞の発表。映像で他学園の発表する姿を目にすることはあるが、実際に目の前で発表を見るのは初めてで、子どもたちはワクワクしながら、食い入るように見ていた。
前日練習は十分とは言えない完成度だったが、いざ舞台に上がり、声を発すると前日とは打って変わって迫力が段違いだ。発表の表情もいつもとは違った、真剣だがどこか落ち着いた雰囲気を感じた。お互いの発表後は両学園入り混じって、はねこを踊り、三宅は木遣り唄を相互に唄いあい激励をし、みんなで一緒に叩(たた)き合った。
八坂の学園生は普段太鼓を叩くときは硬い表情を見ることが多いが、自然と笑顔がこぼれ、楽しんでいる表情を見ることができた。場所は違えど、同じ山村留学で生活をしている仲間。堅苦しい話よりも共通の太鼓を叩き、踊りを踊ることで互いに感じ取るものがあったことだろう。
「いつもは視てもらう立場だけど同じ山村留学生の発表を視せてもらうと自分も頑張らないと」と、「もっとこういう交流やりたい!」と、子どもたちからこのような言葉が聞けたことは学園生たちにとっても、我々指導員にとっても実りがあった時間となった。
修園までは残り約一ヶ月。お互いに刺激しあった留学生たちはどんな表情を修園で見せてくれるだろうか。楽しみがまた一つ増えた。
写真:激励の木遣り合戦