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大田市小中学校連合音楽会
三瓶こだま学園
山村留学指導員 稲井祐介
大田市山村留学センター『三瓶こだま学園』(以下、「センター」)では、日本の伝統芸能の体験や表現活動の一環として、和太鼓や民舞に取り組んでいます。また、交流活動として、北三瓶小中学校に通う地元の子どもたちも一緒に、「北三瓶っ子太鼓クラブ」(以下、「太鼓クラブ」)として毎週金曜日に練習を行い、センターの収穫祭や地域のお祭りなどで発表をしています。
今年、大田市小中学校連合音楽会で、北三瓶中学校として生徒たちに太鼓を発表をさせたいというオファーがあったので、快諾しました。いつも太鼓クラブで発表している演目では芸がないので、アレンジを加えて発表することにし、太鼓クラブに入っていない生徒も一緒に、学校の音楽の時間を使って練習しました。
そして発表当日。1036席ある大田市民会館大ホールで、参加する市内の小中学生とその保護者が観覧する中、いよいよ本番を迎えました。今までにない大舞台での発表に、子どもたちはとても緊張していました。練習でもたまに音がずれることがあった上にこの緊張感...。「修正できないくらいに音がずれて、演奏がストップしたどうしよう」と最悪のシナリオが頭をよぎりましたが、そんな心配は杞憂(きゆう)に終わり、今までで一番素晴らしい演奏をすることができました。会場からは大きな拍手をもらい、「太鼓すごかったね!」「かっこよかったよ!」「感動した!」とお褒めの言葉をたくさんいただきました。
人前で発表をするたびに、度胸や自信をつけてきた子どもたち。今回の大舞台でさらに一皮むけ、また一段と逞(たくま)しく太鼓を打つことができるようになりました。
写真:大田市民会館大ホール